Udemy講師クーポン配布中。詳しくはこちら(CompTIA Security+問題集を追加しました)

AWS SAP-C02からC03への変更点|C02合格者・他資格保有者が学び直すべきこと【2026年11月17日開始】

当ブログにはPRを含みます。

AWS 認定 Solutions Architect – Professional(以下、SAP)の試験が、2026年11月17日から SAP-C03 に切り替わります。SAP-C02 を受けられるのは2026年11月16日までです。

この記事は、次のような方に向けて書きました。

  • SAP-C02 に合格していて、3年ごとの再認定を C03 で受ける方
  • SAP-C02 を勉強中で、11月16日までに受けるか C03 に切り替えるか迷っている方
  • SAA・DEA・AIP・SCS などを持っていて、次に SAP-C03 を狙っている方

私は2023年に SAP-C02 に798点で合格し、Udemy で SAP の問題集を作っている講師です。AWS 認定は12種類を取得していて、AIP・AIF・DEA・SCS・SOA なども持っています。今回は、SAP-C02 と SAP-C03 の試験ガイドに加えて、他の AWS 認定の試験ガイドも並べて読み、C02 や他資格の知識がどこまで通用するかを整理しました。

Udemy講師からのお知らせ

私のUdemyのSAP問題集は、現在はSAP-C02対応版です。SAP-C03の開始後に私自身が受験し、受験から概ね1〜2ヶ月以内にC03版へ更新します。購入済みの方は、更新後の問題も追加料金なしで受講できます。

【図解付き】AWS SAP-C02完全対応 2025年版本番同等演習問題集+詳細解説

この記事でわかること

  • SAP-C03 の切り替え日程と、試験の基本条件の変化
  • 試験分野の分け方と配点がどう変わったか
  • C02 の知識でそのまま使える範囲と、学び直しが必要な範囲
  • AIP・AIF・DEA・SCS などの知識が SAP-C03 のどこで役立つか
  • 出発点(C02合格者・C02勉強中・他資格保有者)ごとの勉強のしかた
  • 講師の問題集を C03 に対応させる予定

目次

先に結論

C02 の勉強で身につけた設計判断の土台は、C03 でもそのまま使えます。ハイブリッド接続、マルチアカウントの統制、DR、移行、購入オプションの使い分け、そして「問題文から顧客が何を優先しているかを読み取る力」です。

学び直しが必要なのは、大きく次の3つです。

  1. 生成AIを組み込む設計(Amazon Bedrock、RAG、ガードレール、AIのコスト)
  2. コンテナとイベント駆動の実装の細部(メッセージングの順序とべき等性、EKSの自動スケーリング、マルチテナント)
  3. 回復力と運用の検証・自動化(AWS Fault Injection Service、Policy as code、SLO)

AIP・DEA・SCS などを持っている方は、このうちかなりの部分を手持ちの知識で補えます。ただし、それを「マルチアカウント」「コスト」「ガバナンス」と組み合わせて問う観点は、どの資格の試験ガイドにも無く、SAP 独自のものです。


切り替えの日程と試験の基本条件

SAP-C03 の試験ガイドには、C02 との比較の章があり、変更点が公式に整理されています。まず基本条件を表にまとめます。

項目 SAP-C02 SAP-C03
実施期間 2026年11月16日まで 2026年11月17日から
採点対象の問題数 65問 65問
採点対象外の問題数 10問 10問
出題形式 択一選択・複数選択 択一選択・複数選択
合格点(100〜1,000の換算スコア) 750 720
試験分野の数 4分野 5分野

出題形式は変わりません。SCS-C03 では並べ替え問題などが加わりましたが、SAP-C03 の試験ガイドに載っている形式は択一選択と複数選択の2つだけです。

合格点は750から720に下がりました。ただし換算スコアなので、合格点の数字が下がったことが、そのまま易しくなったことを意味するわけではありません。

受験対象者の説明にも、「サーバーレスアーキテクチャ」と「マルチアカウント環境の AI 統合アーキテクチャ」が明記されました。一方で、次の内容は試験の範囲外と明記されています。

  • AI/ML モデルのトレーニング、ファインチューニング、データサイエンスのワークフロー
  • セキュリティインシデントのフォレンジックと詳細な脅威調査
  • アプリケーションコードの開発とデバッグ

AI はモデルを作る側ではなく、AI をシステムに組み込む設計者の立場で問われる、ということです。


試験分野の分け方が変わった

C02 は「複雑な組織」「新しいソリューション」「既存の改善」「移行」という、仕事の場面で分野が分かれていました。C03 は「セキュリティ」「コスト」「回復力」「運用」のように、テーマで分かれています。

SAP-C02とSAP-C03の試験分野と配点
SAP-C02とSAP-C03の試験分野と配点
SAP-C02 の分野 配点 SAP-C03 の分野 配点
1 複雑な組織に対応するソリューションの設計 26% 1 クラウド向けに構築されたアーキテクチャの設計と実装 25%
2 新しいソリューションのための設計 29% 2 セキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス 25%
3 既存のソリューションの継続的な改善 25% 3 コストを最適化したアーキテクチャの設計 15%
4 ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 20% 4 回復力、移行、事業の継続性 15%
(なし) - 5 運用上の優秀性とオートメーション 20%

C02 では、コストに関する内容がタスク1.5・2.6・3.5の3か所に分かれて載っていました。C03 ではこれが分野3にまとまっています。同じように、セキュリティは分野2に、IaC やオブザーバビリティは分野5にまとまりました。

配点から読み取れる変化は次の3つです。

  • セキュリティが独立した分野になり、25%を占める
  • 移行は C02 では単独で20%だったが、C03 では DR・回復力と合わせて15%になる
  • 運用と自動化(IaC、CI/CD、オブザーバビリティ)が独立した分野になり、20%を占める

書き方も変わりました。C02 は「対象知識」と「対象スキル」を列挙する形でしたが、C03 は「スキル1.1.1」のような番号付きのスキルが115個並ぶ形です。例として挙がるサービス名がかなり具体的になったので、試験ガイドを読むだけで何を勉強すればいいかがつかみやすくなっています。


C02の知識で引き続き使えるもの

C03 の試験ガイドには、C02 のスキルの多くは削除ではなく「より大きなタスクに統合した」と書かれています。たとえば、C02 のタスク1.1(ネットワーク接続戦略)にあった VPC の設計は C03 のタスク1.4 に、タスク2.2(事業の継続性)にあったマルチリージョンの DR は C03 のタスク4.2 に移っています。

SAP-C02の知識でそのまま使えるものとC03で学び直すもの
SAP-C02の知識でそのまま使えるものとC03で学び直すもの

C02 の勉強で身につけた次の知識は、C03 でもそのまま使えます。

  • ハイブリッド接続:Direct Connect・VPN・Transit Gateway の冗長構成、Route 53 Resolver エンドポイントを使ったハイブリッド DNS
  • マルチアカウントの統制:Organizations、Control Tower、SCP、AWS RAM による共有、CloudTrail の組織証跡、Config の集約
  • IAM:クロスアカウントのロール、外部 ID、外部の ID プロバイダーとの連携、最小権限
  • 暗号化:AWS KMS、ACM、CloudHSM
  • DR:RTO と RPO、バックアップと復元・パイロットライト・ウォームスタンバイ・マルチサイトの使い分け、Elastic Disaster Recovery、Aurora Global Database、DynamoDB グローバルテーブル
  • 移行:7R、移行ウェーブの計画、AWS DMS と AWS SCT、DataSync、Transfer Family、Storage Gateway
  • データの選択:目的別データベースの選び方、ElastiCache や DAX によるキャッシュ
  • コスト:リザーブドインスタンス・Savings Plans・スポットインスタンスの使い分け、タグによるコスト配分、Cost Explorer・Budgets
  • デプロイと疎結合:CloudFormation、CodePipeline、ブルー/グリーンデプロイ、SQS・SNS・EventBridge・Step Functions

AWS Application Migration Service は、C03 では「AWS Transform MGN(旧名 AWS Application Migration Service)」という名前で載っています。中身は同じサービスです。

もう1つ、C03 でも変わらず効くのが問題文の読解力です。私が C02 を受けたとき、いちばん苦労したのは、選択肢を2つまで絞ったあとの最後の1つを選ぶことでした。突破口になったのは、問題文から「コストを最優先するのか、運用の手間を減らしたいのか、セキュリティなのか」を読み取る練習です。C03 も1問あたりの状況説明が長い形式は変わらないので、この力はそのまま使えます。

ただし、同じテーマでも問われる細かさは上がっています。たとえば SQS は「疎結合にする」だけでなく、順序の保証、べき等性、配信保証まで書かれています。コストも「どの購入オプションを選ぶか」から、Database Savings Plans、Aurora I/O 最適化、EBS の gp2 から gp3 への変更まで踏み込んでいます。


C03で学び直す・新しく学ぶもの

C03 の試験ガイドの「コンテンツの追加」の章を中心に、学び直しが必要なテーマを7つに分けました。

1. 生成AIを組み込む設計(最大の追加)

生成AIは、タスク1.2(AI サービスと ML サービスの統合)だけでなく、セキュリティ・コスト・運用の分野にも入っています。

  • 設計(1.2):Amazon Bedrock の統合(マルチアカウントの展開を含む)、Amazon Bedrock AgentCore とナレッジベースを使うエージェント、RAG の取り込みと取得、Amazon SageMaker AI の推論エンドポイント
  • 統制(2.5):Amazon Bedrock ガードレール、AgentCore Identity、Step Functions で人が承認するワークフロー
  • 監査(2.3.2・2.4.3):モデルの呼び出しと応答のログを一元的に集める仕組み
  • コスト(3.1.4・3.2.5・3.3.4):サービス階層の選び方、バッチ処理、キャッシュ、クロスリージョン推論、トークン使用量によるチャージバック
  • 運用(5.2.4・5.3.5):Amazon Bedrock の評価機能、モデルの性能・推論レイテンシー・モデルドリフトの監視

C02 では、Rekognition や Comprehend など個別の AI サービスが対象サービスの一覧に並んでいました。C03 ではこれらが外れ、Amazon Bedrock と Amazon SageMaker AI の2つにまとめられています。「この用途ならこの AI サービス」という覚え方は、出番が減ると考えています。

2. コンテナとイベント駆動の実装の細部

タスク1.1は、C03 でいちばんスキル数が多いタスク(13個)です。

  • メッセージング:べき等性、順序の保証、配信保証、SQS の FIFO キューと標準キュー、Kinesis のパーティションキー
  • 状態の外出し:DynamoDB・S3・ElastiCache を使ったステートレス設計
  • ワークフロー:Step Functions、耐久性のある Lambda 関数
  • コンテナ:Amazon VPC Lattice、Amazon ECS Service Connect、Amazon ECR のイメージスキャンとライフサイクルポリシー
  • スケーリング:Lambda の同時実行数、Horizontal Pod Autoscaler、Cluster Autoscaler、Application Auto Scaling
  • 入口とエッジ:ALB・NLB・AWS Load Balancer Controller・API Gateway の使い分け、CloudFront Functions と Lambda@Edge、API Gateway の WebSocket API
  • マルチテナント:サイロ型とプール型、Amazon Cognito のテナントコンテキスト、行レベルセキュリティ、テナントごとの暗号化

EKS 寄りの用語が増えているのが特徴です。私自身、C02 の勉強ではコンテナ系が実務で触ったことのない分野で、Black Belt で補いました。今回も同じ補い方が使えると思います。

3. データ分析基盤

C02 でも Athena や Glue は対象サービスの一覧にありましたが、タスクの説明には出てきませんでした。C03 では明示されたタスクになっています。

  • レイクハウス(1.5.1):S3、AWS Lake Formation、Amazon Redshift Spectrum、Apache Iceberg
  • 分析パイプライン(1.1.3・1.5.2):Kinesis Data Streams、Glue、Athena、EMR、Redshift、Amazon MSK、Amazon AppFlow
  • データ共有(1.5.7):Glue Data Catalog、Lake Formation、AWS Clean Rooms

4. セキュリティの新しい機能

  • RCP(リソースコントロールポリシー)と SCP の使い分け
  • AWS Verified Access、Amazon Verified Permissions、IAM Roles Anywhere、Amazon EKS Pod Identity
  • Amazon Cognito のユーザープール・アイデンティティプール・OAuth 2.0
  • Amazon Security Lake、AWS Security Hub CSPM
  • ポスト量子暗号(ML-KEM・ML-DSA に対応する AWS KMS)、TLS 1.3、AWS Private CA
  • データレジデンシーとデータ主権、脅威モデリング、AWS Artifact を使ったコンプライアンスの証拠収集

5. ネットワーク

  • IPv6 の採用とデュアルスタックへの移行
  • Amazon VPC IP Address Manager(IPAM)、AWS Cloud WAN、Gateway Load Balancer
  • コストの観点:Transit Gateway のデータ処理料金、PrivateLink の料金、NAT ゲートウェイ、アベイラビリティーゾーンを意識した構成、CloudFront Origin Shield

6. 回復力を「検証する」設計

C02 の DR は「どう作るか」が中心でしたが、C03 では「本当に復旧できるかをどう確かめるか」まで問われます。

  • AWS Fault Injection Service の実験テンプレートと定常状態の仮説を使ったカオスエンジニアリング
  • AWS Resilience Hub、Amazon Application Recovery Controller、Systems Manager のランブック
  • ランサムウェア対策:S3 Object Lock、EBS スナップショットロック、AWS Backup Vault Lock
  • AWS Backup のクロスアカウントのバックアップポリシー、コンテナのマルチクラスター構成による DR

7. IaC・DevSecOps・オブザーバビリティとコストの細部

  • IaC:CloudFormation(宣言型)と AWS CDK(命令型)の使い分け、CloudFormation Hooks、CDK アスペクト、StackSets
  • パイプライン:脆弱性スキャン、アーティファクトの署名、クロスアカウントのデプロイ、Canary デプロイ
  • 観測:AWS Distro for OpenTelemetry、CloudWatch Application Signals による SLO、CloudWatch Synthetics、CloudWatch RUM、Container Insights
  • 障害に強い仕組み:サーキットブレーカー、レート制限、バルクヘッド、エクスポネンシャルバックオフを伴う再試行
  • 移行:AWS Transform、メインフレームを含むレガシーのモダナイズ、strangler fig パターン、AWS Data Transfer Terminal
  • コスト:Database Savings Plans、Aurora I/O 最適化、AWS Cost Categories、分割コスト配分、Cost Anomaly Detection、タグポリシー、Amazon Data Lifecycle Manager

C03で優先度が下がったもの

C03 の試験ガイドでは、次のサービスが対象サービスの一覧から外れたと明記されています。

  • IoT のサービス全般(AWS IoT Core、AWS IoT Greengrass など)
  • Amazon WorkSpaces、Amazon AppStream 2.0
  • Amazon Elastic Transcoder、Amazon Kinesis Video Streams
  • AWS Amplify、AWS App Runner、AWS Batch、AWS Service Catalog、AWS Proton、AWS License Manager、AWS Wavelength
  • Amazon Lightsail、Amazon SES、Amazon Pinpoint、Amazon CodeGuru、AWS CodeArtifact、AWS Data Exchange

また、比較の章の「削除」には載っていないものの、C03 の対象サービスの一覧に名前が無いものもあります。AWS Snow Family、AWS Migration Hub、AWS Application Discovery Service、S3 Transfer Acceleration、Trusted Advisor、S3 Storage Lens、Macie などです。

大容量データをオフラインで運ぶ問題では、C02 では Snowball が定番の正解でした。C03 では AWS Data Transfer Terminal が対象サービスに加わっているので、この定番が変わる可能性があります。

ただし、C03 の試験ガイド自身が「試験ガイドに記載がないからといって、範囲から完全に外れたわけではない」と書いています。一覧から名前が消えたことを、出題されないことと同じとは考えないほうが安全です。


他の資格の知識はSAP-C03のどこで役立つか

C03 はテーマ別の分野になったので、他の AWS 認定と重なる部分が増えました。各試験の試験ガイドのタスク記述を SAP-C03 と突き合わせた結果を図にまとめます。

手持ちの資格はSAP-C03のどこで役立つか
手持ちの資格はSAP-C03のどこで役立つか(試験ガイドのタスク記述を筆者が突き合わせた結果)

AIP-C01(Generative AI Developer – Professional)

C03 の生成AI関連の中身を、いちばん厚く支えるのが AIP です。RAG(チャンク分割、埋め込み、ハイブリッド検索、リランカー)、ガードレール、トークン効率やキャッシュによるコスト削減、Amazon Bedrock の評価は、AIP の試験ガイドに詳しく書かれています。Step Functions で人が承認する仕組みや、クロスリージョン推論も AIP に出てきます。

ただし、AIP のエージェントは Strands Agents・Agent Squad・MCP が中心で、Amazon Bedrock AgentCore はタスクの説明には出てきません。AgentCore Identity は AIP の試験ガイドにありません。

AIF-C01(AI Practitioner)

AIF は「説明する」「特定する」レベルの試験なので、設計判断までは支えません。それでも、トークン課金、プロンプトキャッシュ、MCP、Amazon Bedrock のモデル評価、データレジデンシーなど、C03 の前提になる用語はほぼそろっています。AgentCore Identity が名前で出てくるのは、今回読んだ試験ガイドの中では SAP を除くと AIF だけでした。

DEA-C01(Data Engineer – Associate)

C03 のデータ分析のタスクは、DEA でほとんどカバーできます。Apache Iceberg、Redshift Spectrum、Glue Data Catalog、Lake Formation、Amazon MSK、Amazon AppFlow はどれも DEA のスキルに載っています。データ主権や、許可されていないリージョンへのレプリケーションを防ぐ設計も DEA にあり、C03 のデータレジデンシーと重なります。AWS Clean Rooms だけは DEA にありません。

SCS-C03(Security – Specialty)

C03 の分野2とよく重なります。RCP、Security Lake、Verified Access、Verified Permissions、IAM Roles Anywhere、AWS Private CA、S3 Object Lock は SCS-C03 に載っています。一方で、ポスト量子暗号は SCS-C03 にも無く、今回読んだ16本の試験ガイドの中で SAP-C03 にしか出てきません。

SOA-C03・DOP-C02・ANS-C01

SOA-C03 は、Systems Manager のランブックによる運用の自動化、StackSets、SCP を使ったマルチアカウント戦略で、分野5と一部重なります。DOP-C02 は、複数アカウントのパイプライン、CDK、ブルー/グリーンと Canary、ドリフト検出で重なります。ただし CloudFormation Hooks、アーティファクトの署名、Fault Injection Service、SLO は DOP-C02 のタスク記述には出てきません。ANS-C01 はハイブリッド DNS、Network Firewall、Gateway Load Balancer で重なりますが、IPv6、IPAM、Cloud WAN、VPC Lattice は ANS-C01 にも出てきません。

どの資格でもカバーされない項目

次の項目は、今回読んだ16本の試験ガイドのタスク記述のうち、SAP-C03 にしか出てきませんでした。手持ちの資格で補えないので、新しく学ぶ必要があります。

  • ポスト量子暗号、EKS Pod Identity、脅威モデリング
  • IPv6 とデュアルスタック、VPC Lattice、ECS Service Connect、CloudFront Functions、Origin Shield
  • べき等性、バルクヘッド、耐久性のある Lambda 関数、Horizontal Pod Autoscaler
  • Fault Injection Service によるカオスエンジニアリング、Resilience Hub、Application Recovery Controller
  • CloudFormation Hooks、Application Signals による SLO、Container Insights、予測スケーリング
  • AWS Transform、strangler fig パターン、AWS Data Transfer Terminal
  • Database Savings Plans、Aurora I/O 最適化、AWS Cost Categories、分割コスト配分

もう1つ、他の資格ではカバーできないのが組み合わせの観点です。たとえば C03 では「Bedrock をマルチアカウントでどう展開するか」「モデル呼び出しのログを組織全体でどう集めるか」「トークン使用量で部門ごとにどうチャージバックするか」が問われます。AIP や DEA の知識が中身を支え、それをマルチアカウント・コスト・ガバナンスとどう組み合わせるかは SAP の演習で身につける、という分担です。


出発点別の勉強のしかた

出発点別のSAP-C03の勉強ルート
出発点別のSAP-C03の勉強ルート

SAP-C02合格者(再認定をC03で受ける方)

AWS 認定の有効期限は3年です。C02 で合格した方が期限内に再認定するときは、C03 を受けることになります。

  1. C03 の試験ガイドの「SAP-C02 と SAP-C03 の比較」の章を読み、追加されたスキルに印を付ける
  2. 上の「C03で学び直す・新しく学ぶもの」の7テーマのうち、印が多いテーマから公式ドキュメントと Black Belt で補う。優先順は、生成AI、コンテナとイベント駆動、セキュリティの新機能の順がおすすめです
  3. C03 に対応した問題で、長文の問題を時間を計って解く

C02 の土台がある方なら、追加分に絞って勉強できます。私は C02 のときに SAA・DVA・SOA を持った状態から3ヶ月かかりましたが、再認定ならそこまでの期間は要らないと考えています。

SAP-C02を勉強中の方

まず、模擬試験の正答率で判断します。

  • 初見の問題で8割前後取れているなら、11月16日までに C02 を受けることを検討する。C02 で合格しても、認定は C03 の合格者と同じく3年間有効です
  • まだ届いていないなら、無理に急がず C03 に切り替える。ここまでの勉強は、C03 に引き継がれた領域としてそのまま使えます

切り替える場合は、「C03で学び直す・新しく学ぶもの」の7テーマを勉強計画に足してください。

SAA・DEA・AIP・SCSなどを持っている方

  1. SAP の土台を固める。ハイブリッド接続、マルチアカウントの統制、DR、移行は、他の資格ではあまり深く問われないので、ここが最初の山です
  2. 手持ちの資格の知識を、SAP の観点で問い直す。たとえば AIP を持っているなら「この RAG 構成を複数アカウントでどう展開し、コストをどう配分するか」と考えてみる
  3. 長文の問題演習で、問題文から優先事項を読み取る練習を積む

私が SAP を受けたときの勉強の流れは、C02 の合格体験記に詳しく書いています。


講師の問題集はC03開始後に更新します

私の Udemy の SAP 問題集は、現時点では SAP-C02 に対応した内容です。SAP-C03 が始まったら私自身が C03 を受験し、出題の傾向と難しさを本番で確かめたうえで、受験から概ね1〜2ヶ月以内に C03 版へ更新する予定です。

SAP-C02からC03への切り替えと講座の更新予定
SAP-C02からC03への切り替えと講座の更新予定

更新までの間も、C02 版の問題で、C03 に引き継がれた領域(ハイブリッド接続、マルチアカウント、DR、移行、コスト)の演習ができます。Udemy では、購入済みの講座が更新されると、追加料金なしで更新後の内容を受講できます。

【図解付き】AWS SAP-C02完全対応 2025年版本番同等演習問題集+詳細解説

【図解付き】AWS SAP-C02完全対応 2025年版本番同等演習問題集+詳細解説

問題集の雰囲気を先に知りたい方は、無料の練習問題10問も用意しています。

受験料を抑える方法

SAP の受験料は40,000円(税別)です。Udemy で販売している受験クーポンを使うと、同じ試験を安く受けられます。

ソリューションアーキテクト プロフェッショナル(SAP)の受験料は、Udemyの受験クーポンで安くなります

AWSの受験料は40,000円(税別)、税込で44,000円です。Udemyでは同じ試験の受験クーポンを販売していて、1回分の単発クーポンと、不合格だったときの2回目まで付いた「再挑戦」付きの2種類から選べます。

1回で合格を目指す方

受験クーポン(1回分)

44,000円 → 28,880円
15,120円お得

申し込み先を変えるだけで、同じ試験を安く受けられます。

単発クーポンを見る

不合格が不安な方

受験クーポン+再挑戦(最大2回)

2回分 88,000円 → 38,310円
2回受けても49,690円お得

単発より9,430円の上乗せで、1回目が不合格でも2回目のクーポンがもらえます(不合格をUdemyに申請すると7日以内に発行)。

再受験付きを見る

※2つのボタンは同じ商品ページに移動します。ページを開くと「クーポン+再挑戦」が選ばれた状態になっているので、1回分だけ買う場合は「試験クーポンのみ」に切り替えてください。
※価格は2026年10月24日時点のUdemyの表示です。クーポンは購入日から9か月以上有効で、返金・譲渡はできません。Pearson VUE で試験を予約するときにコードを入力して使います。
※すでにAWS認定をお持ちの方は、AWSから届く次回受験50%割引のほうが安くなります。


よくある質問

SAP-C02で合格した認定は無効になりますか?

なりません。C02 で合格した認定は、合格日から3年間有効です。再認定のタイミングで C03 を受けることになります。

SAP-C03は難しくなりましたか?

合格点は750から720に下がりましたが、換算スコアなので難易度が下がったとは言えません。範囲は生成AI、データ分析、コンテナの細部などに広がっています。実際の難しさは、C03 を受験したあとに追記する予定です。

他の資格を持っていればSAP-C03は楽になりますか?

AIP・DEA・SCS を持っている方は、それぞれ生成AI、データ分析、セキュリティの中身をかなり補えます。ただし、ハイブリッド接続、DR、移行といった SAP の土台と、マルチアカウント・コスト・ガバナンスと組み合わせる観点は、他の資格ではカバーされません。


まとめ

  • SAP は2026年11月17日から SAP-C03 に切り替わる。C02 は11月16日まで
  • 出題形式は変わらず、合格点は750から720に、分野は4つから5つになる
  • C02 で身につけた設計判断の土台と問題文の読解力は、そのまま使える
  • 学び直しの中心は、生成AIの組み込み、コンテナとイベント駆動の細部、回復力と運用の検証・自動化
  • AIP・DEA・SCS などの知識はかなり役立つが、マルチアカウント・コスト・ガバナンスと組み合わせる観点は SAP 独自

講師の問題集は、私が C03 を受験してから概ね1〜2ヶ月以内に C03 版へ更新します。受験したあとは、この記事にも実際の出題の印象を追記する予定です。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事がお役に立ちましたら、コーヒー1杯分(300円)の応援をいただけると嬉しいです。いただいた支援は、より良い記事作成のための時間確保や情報収集に活用させていただきます。

ランキング

ランキングに参加しています。クリックして応援いただけると嬉しいです。
にほんブログ村 IT技術ブログ クラウドコンピューティングへ
にほんブログ村
AWSランキング
AWSランキング

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次