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講師クーポン【図解付き詳細解説】AWS MLA-C01完全攻略問題集 | 構成図&グラフ解説付き

【図解付き詳細解説】AWS MLA-C01完全攻略問題集 | 構成図&グラフ解説付き

問題文:
全国の提携病院へ胸部X線画像の読影支援を提供する医療機器メーカーが、肺炎や結節を検出する診断支援モデルをAmazon SageMakerで開発しています。データサイエンスチームは毎週、新しい症例データを取り込んでモデルを再学習しており、1週間に十数本の新しいモデルバージョンが生まれています。学習データとモデルアーティファクトはAmazon S3に保存されています。
バージョンが増え続けるなか、チームはモデルを一元的に整理し、医師の承認が済んだバージョンだけを本番の読影支援サービスへ展開できる仕組みを求めています。運用の手間をできるだけ増やさずにこの要件を満たすには、どの対応が適切ですか。

選択肢:
A. 学習済みアーティファクトをAmazon S3にバージョン別のプレフィックスで保存し、承認状況は別途スプレッドシートで記録します。

B. SageMaker Model Registryへモデルを登録し、バージョンの区別を一意なタグだけに頼って管理します。

C. AWS CodeArtifactのリポジトリにモデルをパッケージとして格納し、バージョンごとのタグで区別して管理します。

D. SageMaker Model Registryでモデルグループを作成し、各モデルをバージョンとしてその配下に登録します。

正解:D

A. 学習済みアーティファクトをAmazon S3にバージョン別のプレフィックスで保存し、承認状況は別途スプレッドシートで記録します。

不正解 Amazon S3はモデルの実体の保存先にはなれますが、バージョンのカタログ化や承認ワークフローといったモデル管理の機能を提供しません。バージョニングを有効にしてもオブジェクト単位のバージョンIDが付くだけで、評価メトリクスや承認ステータスは保持できません。承認状況をスプレッドシートで人手管理する運用は、バージョンが増えるほど転記ミスや承認漏れが起きやすく、運用の手間も膨らみます。

B. SageMaker Model Registryへモデルを登録し、バージョンの区別を一意なタグだけに頼って管理します。

不正解 Model Registryには、関連するモデルをまとめるモデルグループと、各バージョンに付与される承認ステータスという仕組みが用意されています。登録直後のバージョンはPendingManualApprovalであり、Approvedへ変更したものだけを本番展開の対象にできます。タグだけに頼るとこの構造を活かせず、どれが承認済みかを一元的に把握できないため、管理の手間がかえって大きくなります。

C. AWS CodeArtifactのリポジトリにモデルをパッケージとして格納し、バージョンごとのタグで区別して管理します。

不正解 AWS CodeArtifactは、npmやMaven、pipなどのソフトウェアパッケージを保存・共有するためのマネージドリポジトリです。モデルのメタデータや承認ステータス、承認ワークフローを管理する機能はなく、タグでバージョンを区別できても、承認済みかどうかを一覧で把握できません。モデル管理に特化した仕組みが欠けています。

D. SageMaker Model Registryでモデルグループを作成し、各モデルをバージョンとしてその配下に登録します。

正解 SageMaker Model Registryは、モデルのバージョン管理やメタデータの保存、承認ワークフローの実装といった機能をまとめて提供するマネージドサービスです。モデルグループという単位で関連するモデルを束ね、その配下に各バージョンを登録することで、モデルを論理的に整理できます。インフラの管理が不要なため運用の手間は小さく、SageMakerの他の機能とも連携します。

全体的な説明

問われている要件

  • 増え続けるモデルバージョンを一元的に管理すること
  • 承認が済んだバージョンだけを本番へ展開すること
  • 運用の手間を最小限に抑えること
  • Amazon SageMakerのワークフローと統合すること

前提知識

SageMaker Model Registryについて

SageMaker Model Registryは、機械学習モデルのライフサイクル管理を支援するマネージドサービスです。モデルグループを使って関連するモデルを論理的にグループ化し、各モデルバージョンのメタデータやアーティファクト、承認ステータスを管理できます。モデルバージョンごとに説明や評価メトリクス、承認状態などの情報を保存し、承認ワークフローを実装することで本番への展開を制御できます。SageMaker PipelinesやSageMaker Experimentsとも統合されており、MLOpsの流れに組み込みやすくなっています。

AWS CodeArtifactとAmazon S3について

AWS CodeArtifactは、npmやMaven、pipなどのソフトウェアパッケージを保存・共有するためのマネージドリポジトリで、Amazon S3は汎用的なオブジェクトストレージです。いずれもモデルの実体を置く場所にはなれますが、バージョンのカタログ化や承認ワークフロー、SageMakerの他機能との連携といったモデル管理に特化した機能は提供していません。これらの汎用サービスだけでモデルを管理しようとすると、管理の手間が増えます。

モデル管理の運用オーバーヘッドについて

運用オーバーヘッドとは、システムを動かし続けるために必要な手作業や管理作業の量を指します。専用のマネージドサービスを利用すれば、インフラの管理やスケーリング、セキュリティパッチの適用といった作業をAWS側に任せられるため、運用の手間を減らせます。一方、汎用的なサービスを組み合わせて独自に実装する場合は、それらの作業を自社で行う必要があり、運用オーバーヘッドが増加します。

図による解説

アーキテクチャ図

モデルは「モデルグループ」という単位で束ね、その配下にバージョンを順に登録します。実験や学習で得られたモデルはグループへ新しいバージョンとして追加され、実体となるアーティファクトはS3に保存されたうえで各バージョンから参照されます。本番エンドポイントへは、承認ステータスが付いたバージョンだけを展開する運用が可能です。モデルの実体とその管理情報を分離し、承認という関門を挟みます。モデルをS3のフォルダ分けやパッケージリポジトリのタグだけで管理しようとすると、どのバージョンが承認済みか、どれが本番へ展開済みかを一覧できず、バージョンが増えるほど運用の手間が膨らみます。

解くための考え方

複数バージョンを一元管理し、承認済みだけを本番へ展開し、運用の手間は小さく抑えます。 SageMaker Model Registryは、モデル管理に特化したマネージドサービスです。モデルグループという単位でモデルを整理し、各バージョンのメタデータ管理や承認ワークフローの実装、SageMakerの他の機能との連携までを一元的に提供します。マネージドサービスであるため、インフラの管理やスケーリングといった運用作業が不要で、運用の手間も小さく済みます。 一方、Amazon S3のフォルダ分けやAWS CodeArtifactのタグで管理する方法は、モデルの実体を保存できても、バージョンのカタログ化や承認ワークフローを自前で用意する必要があります。バージョンが増えるほど管理の手間が膨らみ、承認漏れも起きやすくなります。 したがって、承認済みバージョンだけを本番へ展開しつつ運用の手間を増やさないには、SageMaker Model Registryとモデルグループを組み合わせるのが適切です。

参考資料

目次

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