この記事でわかること
- ANS-C01を持つとどんな専門人材として評価されるか
- ネットワークスペシャリストとしての市場価値と希少性
- ANSが活きる職種・案件・フリーランス単価への影響
ANS-C01とはどんな資格か
ANS(AWS Certified Advanced Networking – Specialty)は、AWSにおける高度なネットワーキング設計・実装・トラブルシューティングの専門知識を問うスペシャリティ資格です。
スペシャリティはAWS資格の中で最も専門性の高いカテゴリです。その中でもANSはネットワーク領域の深い理解を問う資格として、保有者数が少なく希少性が高い資格に位置づけられます。
主要な出題範囲:
- VPC設計(マルチVPC・Transit Gateway・VPC Peering)
- ハイブリッドネットワーキング(Direct Connect・VPN・BGP)
- Route 53・DNS設計
- ELB・CloudFront等のネットワーク最適化
- ネットワークセキュリティ(WAF・Shield・Network Firewall)
ANSが評価されるポジション
| 職種 | 評価の程度 | 補足 |
|---|---|---|
| ネットワークエンジニア(クラウド) | ◎ 非常に有効 | ネットワーク専門家としての最高の資格証明 |
| クラウドアーキテクト(ネットワーク寄り) | ◎ 非常に有効 | 大規模VPC設計・ハイブリッド構成の専門家として |
| インフラエンジニア(上流設計) | ○ 有効 | ネットワーク設計のリード役として差別化 |
| フリーランスエンジニア(インフラ上流) | ◎ 希少性で高単価に | ANS保有者は市場に少なく、単価交渉力がある |
| SRE(ネットワーク信頼性) | ○ 有効 | ネットワーク層の信頼性設計に強い人材として |

ANSの最大の強み:「希少性」
ANSを取得する最大のメリットは、保有者数の少なさから来る希少性です。
SAAの保有者は非常に多く、転職市場では「持っていて当然」になりつつある資格です。一方、ANSの保有者は相対的に少なく、「ネットワーク専門家」としての差別化が明確にできます。
特に以下のような場面で希少性が活きます:
- エンタープライズ企業のオンプレ→クラウド移行:Direct ConnectやVPN、BGP設定など、ハイブリッドネットワークの設計・実装ができる人材は需要が高い
- 大規模マルチアカウント環境の設計:Transit Gatewayを使った複数VPCの統合設計は、ネットワークの深い理解がないと難しい領域
- セキュリティ要件が厳しい金融・医療系システム:WAF・Shield・Network Firewallの設計・実装専門家として
ANS取得前に必要な前提知識
ANSはスペシャリティ資格のため、前提として以下が揃っていると学習が効率的です。
- SAAレベルのAWS全体知識:VPCやRoute 53等の基礎
- 実務でのネットワーク経験:BGP・VPN・Direct Connectを実際に扱ったことがあると理解が深まる
- ネットワーク基礎知識:TCP/IP・ルーティング・DNS・ファイアウォールの理解
オンプレのネットワークエンジニア経験者がANSを取得すると、「オンプレのネットワーク知識+AWSクラウドネットワーク」という非常に強い組み合わせになります。
正直に言うと:ANS取得の動機と、試験の難しさ
ここで少し正直な話をします。
私がANSを取ったのは、他の専門知識(Specialty)資格を取り終えた後、最後に残っていた「一番難しいもの」として挑戦したからです。難易度が高いことは知っていたので、意図的に最後の砦として残していました。このあたりになると、正直なところ資格のコンプリートが目的になっていたというのも事実です。
業務で高度なネットワーク設計—Direct ConnectやBGPを使ったハイブリッド接続—に携わったかというと、ほとんどありませんでした。Route 53の基本的なルーティング設定やVPC内のルートテーブル変更くらいは経験しましたが、Transit GatewayやDirect Connectを本番環境で設計する機会はありませんでした。
だからこそ、ANSの勉強は他の資格と比べてとても苦労しました。実務で触れていない領域は、頭の中でイメージが作りにくいのです。
工夫したのは「図を描くこと」でした。ネットワークトポロジーを紙に書いたり、AIにMermaid記法で図を生成してもらい、どこからどこへトラフィックが流れるかを視覚的に整理しながら理解を深めました。
この経験から思うのは、ANSは「ネットワーク専門家が取ると価値が倍増する資格」だということです。実務でDirect ConnectやBGPを設計している方がANSを取れば、資格と実務が組み合わさって本当の意味での希少人材になれます。私のように実務経験なしで取得した場合は、「資格としての希少性」は発揮できますが、「即戦力のネットワーク専門家」として語るには実務経験を別途積む必要があると感じています。

フリーランスでのANS活用
フリーランスのAWSエンジニアとして、ANSは単価交渉の強い武器になります。
ネットワーク設計・構築のコンサルティングや、大規模移行プロジェクトでのネットワーク担当は、フリーランス案件の中でも単価が高めの領域です。ANS保有者は「その領域の専門家」として指名される可能性があります。
まとめ
- ANSはネットワーク専門人材としての最高の資格証明
- 希少性が高く、同じAWS経験を持つエンジニアの中で明確な差別化ができる
- エンタープライズのハイブリッド移行、大規模マルチアカウント設計で特に需要が高い
- フリーランスの単価アップにも直結する希少性の高い資格
AWS ANS-C01の問題集はこちら: AWS ANS-C01 無料問題集
ANS合格後のキャリア相談をしてみる
ANSを取得したエンジニアは、AWSクラウドエンジニアの中でも希少な「ネットワーク専門家」としてのポジションを確立しています。転職市場・フリーランス市場のいずれでも希少性を武器にできますが、その価値を適切に評価してくれる案件・企業に出会えるかどうかが重要です。
転職を検討している方:
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フリーランス転向を検討している方:
ANS保有者がフリーランスとして狙える高単価案件の相場や始め方については、以下の記事で詳しく解説しています:
→ フリーランス転向:AWS資格保持者の案件相場・始め方
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SCS, ANS, AIP, SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当
