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問題文:
シナリオ:マルチエージェントリサーチシステム
あなたは、Claude Agent SDKを使用してマルチエージェントリサーチシステムを構築しています。コーディネーターエージェントが、専門化されたサブエージェントに作業を委任します。サブエージェントには、ウェブを検索するもの、ドキュメントを分析するもの、調査結果を統合するもの、レポートを生成するものがあります。このシステムはトピックを調査し、出典を明記した包括的なレポートを作成します。

顧客対応のマルチエージェント構成で、調査サブエージェント(subagent)が、問い合わせに該当する注文を特定しました。次に、返金判定サブエージェントがその注文を確かめます。この2つのサブエージェントの間で、情報は通常どのように渡りますか。

選択肢:
A. 調査サブエージェントの終了時に SubagentStop フックが返金判定サブエージェントを起動し、調査結果を起動時の入力として渡します。

B. 調査サブエージェントが返金判定サブエージェントを直接呼び出し、特定した注文の情報を、呼び出しの引数として渡します。

C. 調査サブエージェントの結果はコーディネーターに返り、コーディネーターが必要な部分を返金判定サブエージェントへの依頼のプロンプトに入れます。

D. 返金判定サブエージェントはコーディネーターの会話履歴を継承して起動し、その中にある調査サブエージェントの結果を読み取ります。

正解:C

A. 調査サブエージェントの終了時に SubagentStop フックが返金判定サブエージェントを起動し、調査結果を起動時の入力として渡します。

不正解 SubagentStop フック(hooks)は、サブエージェントが終わったときに処理を差し込むための仕組みです。次のサブエージェントを起動して結果を渡す役割は持たず、その役割はコーディネーターが担います。

B. 調査サブエージェントが返金判定サブエージェントを直接呼び出し、特定した注文の情報を、呼び出しの引数として渡します。

不正解 サブエージェントどうしを直接つなぐ方法です。既定ではサブエージェントが別のサブエージェントを起動でき、SendMessage で名前のあるエージェントへも送れます。親を介さない呼び出しでは、途中結果の選別とエラーの扱いがコーディネーターに集まらず、どれを次に渡すかと失敗したときの扱いが呼び出し元に残ります。

C. 調査サブエージェントの結果はコーディネーターに返り、コーディネーターが必要な部分を返金判定サブエージェントへの依頼のプロンプトに入れます。

正解 サブエージェントの最終結果は親であるコーディネーターに返ります。サブエージェントは新しいコンテキストで始まるため、コーディネーターが次のサブエージェントを呼ぶときに、必要な情報を依頼のプロンプトに直接入れて渡します。

D. 返金判定サブエージェントはコーディネーターの会話履歴を継承して起動し、その中にある調査サブエージェントの結果を読み取ります。

不正解 サブエージェントは、フォークでない限り新しいコンテキストで始まり、親の会話履歴は継承しません。このフォークは親の会話をコピーする SDK の起動で、スキルの context: fork ではありません。返金判定へ渡るのは最終結果で、コーディネーターが次の依頼に入れます。

問われている要件

  • サブエージェントの最終結果を、コーディネーターが次の依頼のプロンプトに入れて渡すこと
  • 途中のツール結果を広げず、次の作業に要る部分だけを渡すこと

前提知識

ハブアンドスポークの情報の流れについて

  • コーディネーターは、サブエージェント間の通信、エラー処理、情報のルーティングを管理します。可観測性、一貫したエラー処理、制御された情報の流れのために、通信はコーディネーターを経由します
  • 途中のツール呼び出しや結果はそのサブエージェントの会話に残り、親へ返るのは最終のメッセージです。コーディネーターは必要な部分を選び、次のサブエージェントへの依頼のプロンプトに入れます
  • 既定ではサブエージェントが別のサブエージェントを起動でき、SendMessage で名前のあるエージェントへも送れます。通常の受け渡しは、コーディネーターが最終結果の必要な部分を次の依頼に入れることです

サブエージェントが受け取るコンテキストについて

  • フォークでないサブエージェントは新しいコンテキストで始まり、親の会話履歴は継承せず、親のツール結果も受け取りません。呼び出しのあいだでメモリも共有しません
  • 親の会話から渡るのは、Agent ツールのプロンプト文字列です。サブエージェント自身のシステムプロンプトとツール定義は別に持ちます。フォークのときだけ、親の会話をコピーして始まります
  • このフォークは SDK の起動の仕組みです。スキルの context: fork は、スキルを別の会話で実行して結論だけを戻すもので、親の会話全体を子に持たせる仕組みではありません

SubagentStop について

  • SubagentStop は、サブエージェントが終了したときに呼ばれるフックです。ログの記録や結果の確認などの処理を差し込むために使い、次のサブエージェントを起動して結果を渡す経路にはなりません

図による解説

調査サブエージェントの tool_result にある注文の検索結果は、その会話の中に残ります。返金判定へ渡るのは、該当する注文という最終結果だけです。コーディネーターがそれを次の依頼文に載せるので、返金判定は親の会話を見なくても判定できます。検索結果そのものを渡さないことで、次の依頼は必要な注文だけを材料にします。

解くための考え方

調査の結果を返金判定へ渡すとき、途中の検索結果は調査側の会話に残り、コーディネーターへ返るのは最終のメッセージです。コーディネーターがその注文の情報を、返金判定を起動する依頼のプロンプトに入れます。返金判定は親の履歴を見なくても、依頼に書かれた内容で判定できます。

SubagentStop は終了時に処理を差し込むフックで、次のサブエージェントを起動して結果を渡す役はありません。サブエージェントどうしの直接呼び出しや SendMessage は既定でも使えますが、親を介さない呼び出しでは途中結果の選別とエラーの扱いがコーディネーターに集まりません。フォークでない起動は親の会話履歴を継承しないので、返金判定が調査の結果を会話履歴から読むこともありません。

参考資料

目次

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