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Professional Google Workspace Administrator(PGW)は 2024年12月31日 に廃止され、Workspace の認定資格は Associate Google Workspace Administrator(AGWA)に一本化されました。本記事は、PGW を取得していた筆者が 2026年7月に AGWA に合格したときの勉強法を、旧試験との差分に絞ってまとめたものです。
PGW 受験当時の記事(出題範囲・当時の教材)は以下に残しています。

「PGW を持っているから、更新のつもりで Associate を受ければいいか」と考えている方は多いと思います。筆者もそうでした。ただ、実際に試験ガイドを読み比べると、旧試験の範囲をそのままやり直すと時間が溶けることに気づきます。API や Vault の深掘りは薄くなり、代わりに Gemini の管理や日常運用寄りの設定が増えているからです。
筆者は差分だけを学習し、実働約1週間(合計10〜12時間)で合格しました。この記事では、何を「残し」、何を「足し」、何を「深追いしない」と決めたのかを具体的に紹介します。後半では、未経験から AGWA を目指す方向けの進め方も書いています。
- AGWA は PGW の「更新試験」ではなく、新規受験になる理由
- 旧 PGW の知識で「残る」もの・Associate で「足す」もの・「深追いしない」もの
- 合計10〜12時間で合格した4ステップの勉強法と使った教材
- 未経験から受ける場合に、旧 PGW 向け動画講座のどこを見ればよいか
私の受験時の状況と結果(AGWA・2026年7月)
- 旧 Professional Google Workspace Administrator(PGW)を取得済み
- 個人で契約している Google Workspace の管理コンソールを触れる環境あり
- 学習期間:実働約1週間(合計10〜12時間)
- 受験:2026年7月、テストセンター(Pearson VUE)で受験し合格
- スコア:非公開(結果は合否のみ)
まず整理:AGWA は PGW の「更新試験」ではない
最初に押さえておきたいのは、制度上 AGWA は PGW の更新試験ではないという点です。PGW は 2024年12月31日 に廃止され、更新の仕組みも用意されていません。Workspace の認定を持ち続けたいなら、Associate Google Workspace Administrator を新規に受験することになります。
とはいえ受験料は下がり、有効期限は延びています。PGW 保持者にとっては「取り直すハードルが低くなった」と考えてよいと思います。
| 項目 | 旧 Professional(PGW) | 現行 Associate(AGWA) |
|---|---|---|
| レベル | Professional(上級) | Associate(中級) |
| 受験料 | $200 | $125(税別) |
| 有効期限 | 2年 | 3年 |
| 試験配信 | Kryterion(Webassessor) | Pearson VUE(テストセンター / オンライン) |
| 申込 | Webassessor | CM Connect |
| 提供状況 | 2024年12月31日 廃止 | 提供中(英語・日本語) |
Associate Google Workspace Administrator の試験概要
| 資格名 | Associate Google Workspace Administrator |
| レベル | Associate(中級) |
| 試験時間 | 2時間 |
| 問題数 | 50〜60問 |
| 出題形式 | 選択式(単一選択・複数選択) |
| 受験料 | $125(税別・USD決済、円換算目安 約19,200円) |
| 言語 | 英語、日本語 |
| 受験方法 | テストセンター または オンライン監視試験(Pearson VUE、申込は CM Connect) |
| 推奨経験 | 実環境またはテスト環境で Google Workspace 特権管理者として 6 か月以上。Business Plus エディションの操作経験と Enterprise エディションの機能知識 |
| スコア | 非公開(合否のみ) |
| 有効期限 | 3年(有効期限の 180 日前から再受験で更新可能。短縮版の更新試験は公式ページに記載なし) |
| 再受験 | 不合格後 1回目 14日、2回目 60日、3回目 365日 の待機 |
Associate Google Workspace Administrator 公式ページ
出題範囲(6セクション)
- セクション 1:ユーザーアカウント、ドメイン、ディレクトリの管理(約20%)
- セクション 2:コア Workspace サービスの管理(約23%)※Gmail / ドライブ / カレンダー / Meet / Chat / Gemini / AppSheet・Apps Script
- セクション 3:データガバナンスとコンプライアンスの管理(約15%)※Vault / DLP / ドライブの信頼ルール / 分類ラベル
- セクション 4:セキュリティポリシーとアクセス制御の管理(約20%)※2段階認証・パスキー・管理者ロール
- セクション 5:ブラウザとエンドポイントの管理(約10%)※モバイルデバイス管理 / Chrome ブラウザ管理
- セクション 6:一般的な問題のモニタリングとトラブルシューティング(約13%)
役割の説明も変わりました。PGW は「ビジネス目標を構成・ポリシーに落とし込み、API やツールで自動化する」人物像でしたが、AGWA は「Workspace 環境を日々管理する」人物像です。実際に問われたのも、設計や API の深掘りではなく、管理コンソールの日常操作でした。
【結論】「残る・足す・深追いしない」の差分だけ潰す
PGW 保持者が AGWA を最短で取るコツは、旧試験の範囲を最初からやり直さないことです。試験ガイドを読み比べて、筆者は次のように仕分けました。
- 組織部門(OU)の継承、グループ、管理者ロール
- Gmail の SPF / DKIM / DMARC
- 共有ドライブと共有設定
- 2段階認証プロセス(2SV)と基本のアクセス制御
- 退職者対応(一時停止 / 削除 / アーカイブユーザー / ドライブのオーナー権限移行)
- 2.6 Gemini:有効にする・無効にする・拡張機能を許可する・利用状況を見る。プロンプト設計は出ない
- 2.5 Chat:履歴、スペース、外部ドメインのスペース参加
- 2.7 AppSheet / Apps Script:どんなときに有効にするか。コードは書かない
- ドライブの信頼ルール、分類ラベル / AI 分類
- パスキー(2SV の方式の一つとして)
- セクション 5:基本のモバイル管理(MDM)、Chrome 拡張機能の許可 / ブロック / 強制インストール
- セクション 6:メールログ検索、Meet 品質ツール、HAR ファイル
- Vault の訴訟ホールドの深掘り、案件(Matter)、委任
- Workspace API / Apps Script による自動化、POSIX グループ
- BigQuery でのログ結合、Alert Center API
- クライアントサイド暗号化、Jamboard、Voice、Meet ハードウェア
この仕分けをもとに、次の4ステップで学習しました。
【STEP1】公式試験ガイドを日英で読み比べる(約2時間)
最初の1日は試験ガイドを日本語と英語の両方で通読しました。新しく出るようになった用語や、理解があやしい用語に印を付けていき、先ほどの「足す」リストを作るのが目的です。
読み比べて気づいたのが、2.6(生成 AI / Gemini)の書き方が日英で少し違うことです。どちらか片方だけ読むと出題の観点を取りこぼすので、両方見ておくことをおすすめします。
| 英語版ガイド 2.6 | 日本語版ガイド 2.6 |
|---|---|
| 生成 AI 利用時に組織データを保護する方法 組織 / OU 単位で Gemini を有効・無効にする Gemini アプリの Workspace 拡張機能を有効にする Gemini の利用状況レポートを生成する |
組織 / OU 単位で Gemini を有効・無効にする Gemini ライセンスを特定のユーザー・グループに割り当てる アルファ版機能を有効にする Gemini の利用状況をモニタリングする |
Associate Google Workspace Administrator 試験ガイド(日本語・PDF)
Associate Google Workspace Administrator Exam Guide(英語・PDF)
【STEP2】管理コンソールは新しい項目だけ触る(約2時間)
Workspace の試験は、他の Google Cloud 資格よりも管理コンソールの画面知識に頼る部分が大きいと感じます。とはいえ、OU・ユーザー作成・2SV・共有ドライブといった旧試験でも扱った操作を最初からやり直す必要はありません。筆者は個人で契約している Workspace で、次の操作だけを試しました。
- 特定の OU だけ Gemini を無効にする / 有効に戻す
- Gemini の利用状況レポートを開いて、何が見られるか確認する
- Chat で外部ドメインのユーザーがスペースに参加できる設定を確認する
- ドライブの信頼ルールで、特定ドメインへの共有を止める
検証用のテナントが無い場合でも心配はいりません。公式ヘルプの画面手順を「どの OU に付けるか / 外すか / どのレポートを見るか」という観点で覚えれば十分対応できました。学習のためだけにドメインを契約したり、Business Standard 以上にアップグレードしたりする必要はないと思います。
Google Workspace with Gemini(管理者ヘルプ)
組織での Gemini の利用状況を確認する(管理者ヘルプ)
【STEP3】公式サンプル問題を1回解く(約1時間)
公式ページの Sample questions を1回解きました。目的は点数ではなく、出題形式と「どの設定画面の話か」の聞かれ方を知ることです。
間違えた問題や、正解はしたものの自信がなかった用語だけ公式ヘルプを読み、AI にも質問して、選択肢ごとに「なぜ正しいか / なぜ誤りか」を説明できるところまで仕上げました。
Associate Google Workspace Administrator サンプル問題(Google フォーム)
【STEP4】Associate 対応の日本語模試を2周する(約5日)
仕上げは Udemy の模擬試験です。選ぶときは、講座名に「Associate」と明記されているものを条件にしました。Professional 前提の古い問題集は範囲がずれているので使っていません。
Google Cloud認定 Associate Google Workspace Administrator
- 日本語の模擬試験 3 セット・合計 150 問(50問 × 3)
- 1問ずつ詳しい日本語解説付きで、「なぜ他の選択肢が誤りか」まで確認できる
- 評価 4.6(2026年9月時点)
1周目で旧知識の穴が見え、2周目で約90%に
1周目は予想どおり、Gemini、ドライブの信頼ルール、Chat、Chrome 拡張機能で落としました。どれも「足す」に仕分けた分野です。逆に OU や Gmail の認証まわりは旧試験の知識でほぼ解けました。
解説を読んでから2周目に入りました。このとき意識したのは、正解を覚えるのではなく「なぜ他の選択肢が誤りか」を言えるようにすることです。2周目で正答率が90%前後まで上がったので、受験を決めました。
受験前日は「自分の言葉で説明できるか」を AI と音声で確認
模試で間違えた項目は、受験前日に AI と会話しながら自分の言葉で説明できるかを確認しました。最近は ChatGPT の音声入力がかなり使いやすく、声に出して説明すると理解があいまいな部分がすぐに分かります。確認したのは次の項目です。
- 特定の OU だけ Gemini を止める手順と、生成 AI 利用時の組織データの扱い
- Gemini の利用状況レポートで何を見るか
- Chat を特定 OU で無効にする方法と、外部ドメインのスペース参加
- ドライブの信頼ルールと DLP / 分類ラベルの役割の違い
- 2SV でパスキーを許可する意味
- 基本のモバイル管理と高度なモバイル管理の使い分け
- Chrome 拡張機能を OU に強制インストールする方法
- 退職者の一時停止 / 削除 / アーカイブユーザー / ドライブのオーナー権限移行(ここは旧試験の延長)
受験当日の感想:PGW より問題文が短く、時間に余裕があった

予約は CM Connect から行い、Pearson VUE のテストセンターで受験しました。
本番の問題文は PGW ほど長くありませんでした。複雑な要件から構成を組み立てる問題よりも、「この状況ならどの機能・設定を使うか」を提案する問題が中心という印象です。時間には余裕があり、見直しを含めても十分に時間が余りました。
PGW と比べて難易度が下がったというより、問われる方向が「設計・自動化」から「日常運用」に移ったと感じました。Associate という位置づけにも納得感があります。
未経験から AGWA を目指す方へ
ここまでは PGW 保持者の差分学習でした。Workspace の管理経験が無い方は、STEP1 の前に次の2つを足すことをおすすめします。
- 試験範囲全体を一通りインプットする
- 管理コンソールで OU・ユーザー作成・2SV・ドライブ共有までを実際に操作してから模試に入る
旧 PGW 向け動画講座は「骨格だけ」拾う
基礎のインプットには、筆者が PGW 受験時に使った Udemy 動画講座が今でも役立ちます。ただし旧 Professional 試験向けなので、全部を見る必要はなく、今の試験に残っている骨格だけを拾うのが効率的です。
Professional Google Workspace 認定試験が”ざっくり”「スッキリ」分かる講座+模擬(100)
- GWS の管理機能とは?
- ステップ1 各エディションの機能と差分:Associate でも Business Plus と Enterprise の機能差は前提知識になる
- ステップ2 ドメインの登録と変更:プライマリ / セカンダリ / エイリアスの区別は今も出る
- ステップ4 組織部門、グループ、ロール:OU の継承、グループの種類、管理者ロールは今も中心
- ステップ5 セキュリティの設定:2SV や基本のアクセス制御は残る(パスキーは動画に無いので別途補う)
- ステップ6 Gmail、カレンダー、ドライブの管理:SPF / DKIM / DMARC、共有、共有ドライブ、カレンダーリソースは今も有効
- ステップ7 とレポート機能:監査とレポートの「どこを見るか」は残る。BigQuery 連携や Alert Center API までは深入りしない
- ステップ3 既存システムからのデータ移行:導入プロジェクト寄り。退職者のデータ引き継ぎと「いつ Directory Sync を使うか」だけ押さえれば足りる
- 2024年度アップデート:試験ガイドの代わりにはならず、Gemini 管理はこの動画では埋まらない
- 模擬試験1・2:形式の雰囲気はつかめるが、Gemini・Chat・信頼ルール・パスキー・基本のモバイル管理が足りない。Associate 模試の代わりにはしない
- 試験登録手順:当時の Kryterion 前提。現在は Pearson VUE で、申込は CM Connect
動画に含まれていないため別途補ったのは、Gemini の OU 単位の有効化と利用レポート、Chat、ドライブの信頼ルール、分類ラベル、パスキー、Chrome 拡張機能の OU 配布です。未経験からこの動画で始める場合は、上の「見る価値があった」レクチャーだけを視聴し、足りない項目は公式ヘルプと STEP4 の Associate 模試で埋めるのがよいと思います。
旧 Professional(PGW)受験時の記録
PGW 受験当時の出題範囲、難易度の感じ方、当時使った教材は以下の記事にまとめています。旧試験と比べながら読むと、今回の差分がよりはっきりすると思います。

よくある質問
まとめ
- AGWA は PGW の更新試験ではなく新規受験。ただし受験料は $125 に下がり、有効期限は3年に延びた。
- 更新のつもりで Professional の範囲をやり直すと失敗する。残るのは OU、Gmail の SPF / DKIM / DMARC、共有ドライブ、2SV、管理者ロール。
- 足すのは Gemini 管理と、日常運用寄りの Chat / ドライブの信頼ルール / パスキー / 基本のモバイル管理 / Chrome 拡張機能。
- 差分は「試験ガイド(日英)→ 管理コンソールで新項目だけ操作 → 公式サンプル問題 → Associate 模試2周」の順で潰すのが最短だった。
- 未経験なら、旧 PGW 向け動画講座の骨格部分と管理コンソールの基本操作から始め、Associate 模試で仕上げる。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SCS, ANS, AIP, SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当
