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Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud(GCP)」に入門資格として「Cloud Digital Leader」があります。筆者も取得したため合格するためのおすすめ勉強方法を紹介します。
Cloud Digital LeaderはGoogle Cloudの入門資格なので初心者の方にもおすすめの資格です。
はじめに:筆者の受験時の状況と受験結果
受験当時、Google Cloudの経験はありませんでした。一方AWSは少なからず経験があり、クラウドに関する知識はある状態でした。
- Google Cloud未経験
- AWSは経験あり(3年ほど 主にプロジェクトマネージャー)
業務でGoogle CloudにかかわることになったのでCloud Digital Leaderの取得を目指しました。
2週間程度(1日2時間)勉強し、無事合格することができました。筆者はAWSの経験があったためこの程度の学習時間で済んでいますが、クラウド未経験の方はもう少し時間がかかると思います。
Cloud Digital Leaderの概要
Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud」の一番入門の認定試験です。Google CloudはAWSやAzureと並んで使用されるクラウドです。
Cloud Digital LeaderではGoogle Cloudサービスの機能と一般的なクラウドに関する知識が問われます。
Cloud Digital Leader は、Google Cloud の中核的なプロダクトやサービスの機能と、それらが組織にもたらすメリットを明確にできます。また、Cloud Digital Leader は、一般的なビジネス ユースケースや、クラウド ソリューションが企業をどのように支えているかを説明することができます。
この認定資格は、クラウド コンピューティングの基礎に関する知識と、組織の目標を達成するための Google Cloud プロダクトとサービスの使用方法に関する知識があることを示す必要があるすべての方を対象としています。
Google Cloud公式HP[https://cloud.google.com/learn/certification/cloud-digital-leader?hl=ja]
試験名 | Cloud Digital Leader |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 選択問題(複数選択) |
問題数 | 50問~60問 |
合格ライン |
非公開(7割程度?) 結果通知にスコア記載なし(合否のみ) |
試験日 | 随時 |
試験場所 |
全国のテストセンター または 試験監督付きオンライン受験 |
受験料 | $99 |
合格発表 | 翌日までにメール |
有効期限 | 3年 |
受験要件 | なし |
出題範囲
公式試験ガイドより抜粋します。(最新の内容はリンク先をご確認ください。)
- セクション 1: Google Cloud によるデジタル トランスフォーメーション 約10%
- セクション 2: データと Google Cloud によるイノベーション 約30%
- セクション 3: インフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーション 約30%
- セクション 4: Google Cloud のセキュリティとオペレーションの理解 約30%
主にGoogle Cloudのプロダクト(サービス)についての知識と一般的なITやクラウドについての知識が問われます。それぞれ意識して学習すると効果的です。他クラウド経験者は1に絞って学習すると効率的です。
-
Google Cloudのプロダクト(サービス)についての知識
たとえば、データ管理においてはBigQueryやCloud Storageの特徴を理解し、それぞれのストレージクラスや分析エンジンのメリットを説明する力が必要です。
AI/MLの領域では、Vertex AIやAutoMLといったプロダクトを使ってどのように価値を生み出せるか、サーバーレスコンピューティングではCloud RunやApp Engineの具体的な活用シナリオを説明できる必要があります。
Google Cloudが提供するインフラストラクチャやセキュリティ機能についての知識も問われます。 -
一般的なITやクラウドについての知識
クラウド技術の基本コンセプトや一般的なITの知識が問われます。IaaS、PaaS、SaaSの違いや、オンプレミスとクラウドのコスト構造の比較、クラウドのセキュリティモデルの特性などを理解しておく必要があります。
また、ネットワークの基本用語(IPアドレス、レイテンシ、帯域幅など)や、データベースやデータレイクの違い、サステナビリティを考慮したITの活用などが対象です。
難易度(例題付き)
初級レベルなのでそこまでは難しくありません。
IT企業の新入社員研修の一環で取得させる場合もあります。1週間程度の座学研修の後、各自1~2ヶ月勉強して取得するレベルの試験です。(AWSのCLFやAzureのAZ-900と同レベル)
Google Cloudを触ったことが無い方でも勉強すれば取得可能です。
以下練習問題です。(Google Cloudの知識が必要な問題)正解を確認する場合は▼を押下してください。
組織でレンタル車両のフリートから収集したデータを分析することを検討しています。オンボード センサーから 30 秒ごとに位置情報が送られてきます。このデータを取り込みたいと考えています。どの Google プロダクトまたはサービスを使用すればよいですか。
A. Dataflow
B. Pub/Sub
C. Cloud SQL
D. Cloud Storage
正解は B. Pub/Sub です。
解説: Pub/Sub はメッセージングサービスで、リアルタイムのデータ取り込みに適しています。オンボードセンサーから頻繁に送信されるデータを取り込む際、Pub/Sub を使用すると、データを収集し、他のサービス(例: Dataflow など)に配信することができます。これは、リアルタイム処理やイベント駆動型アーキテクチャの構築に最適です。
他の選択肢
A: Dataflow はストリーミングデータを処理するためのサービスですが、直接データを取り込むためにはメッセージングサービス(例: Pub/Sub)などからデータを受け取る必要があります。Dataflow はデータ処理パイプラインを構築するために使いますが、データの取り込み自体には Pub/Sub を利用する必要があります。
C: Cloud SQL はリレーショナルデータベースであり、センサーからリアルタイムでデータを取り込むためのメッセージング機能はありません。主に構造化されたデータを保存し、クエリを実行する用途に使用されますが、直接センサーからの大量のデータを取り込むには適していません。
D: Cloud Storage はオブジェクトストレージであり、ファイルやオブジェクトを保存するために使用されます。センサーから送られてくるリアルタイムデータを処理・配信する用途には適していません。データの取り込みにはまず Pub/Sub を利用して、その後、必要に応じてデータを Cloud Storage に保存することが一般的です。
一方、一般的なクラウド知識で解ける問題もあります。
組織はビジネス アプリケーションをオンプレミスからクラウドに移行する予定です。
運用費と人件費にはどのような影響がありますか。
A. オンプレミス ハードウェアのメンテナンス費用が増える。
B. クラウド ソフトウェアのライセンス費用が減る。
C. オンプレミス インフラストラクチャの管理費用が減る。
D. クラウド ハードウェアの管理費用が増える。
正解は C. オンプレミス インフラストラクチャの管理費用が減る です。
解説: クラウドに移行することで、オンプレミスインフラストラクチャの管理が不要になるため、ハードウェアのメンテナンスや管理にかかる費用が削減されます。クラウドプロバイダーがインフラストラクチャを管理するため、運用費と人件費が削減される可能性があります。
他の選択肢
A: オンプレミスからクラウドに移行する場合、オンプレミスのハードウェアメンテナンスは不要になるため、費用は増えず、むしろ減少します。
B: クラウドサービスの利用では、新たなライセンス費用が発生する場合があり、必ずしも費用が減るわけではありません。費用構造が異なるため、運用形態によってライセンス費用は増加することもあります。
D: クラウド環境ではハードウェア管理はクラウドプロバイダーの責任です。ユーザーはハードウェア管理を行わないため、管理費用が増加することはありません。
よくある質問
- 資格の有効期限は?更新はどうするの?
-
Cloud Digital Leaderの有効期限は3年です。
資格の更新には再度試験を受ける必要があります。再認定試験は、認定資格が有効期限切れになる 60 日前から受けることができます。
- 未経験でも合格できる?
-
勉強すれば未経験でも合格レベルです。
- 試験に不合格でも再受験は可能?
-
1 年間に最大 10 回受験できます。試験に不合格となった場合は、再受験まで 14 日以上空ける必要があります。
再受験ポリシーをご確認ください。
Cloud Digital Leaderのおすすめ勉強方法
Cloud Digital Leaderの勉強方法はAWSなどの他のクラウド経験有無によって効率的な学習方法が変わると思います。
まず、AWSやAzureを経験している方はGoogle Cloudとの対応を理解すると効率的です。クラウドサービスの各プラットフォーム(Google Cloud、AWS、Azure)には、似たような役割を果たすサービスがあります。例えばGoogle Cloud: Compute EngineとAWS: EC2とAzure: Virtual Machinesはほぼ同じサービスです。これらを最初に理解しておくと学習が進めやすくなります。
他クラウド経験者の場合
- STEP1: AWSやAzureサービスとGoogle Cloudプロダクトの対応を理解する(他クラウド経験者)
- STEP2: 参考書で試験範囲全体を学習する(共通)
- STEP3: 問題を解いてみる(共通)
一方、Google Cloudが初めてのクラウド学習の場合は動画教材で基礎から時間をかけてじっくり学習することをおすすめします。STEP1以外は経験者と同じステップで良いと思います。
他クラウド未経験の場合(Google Cloudが初クラウドの場合)
- STEP1: 動画教材で1から体系的に学ぶ(他クラウド未経験者)
- STEP2: 参考書で試験範囲全体を学習する(共通)
- STEP3: 問題を解いてみる(共通)
STEP1: (他クラウド経験者向け)AWSやAzureサービスとGoogle Cloudプロダクトの対応を理解する
Google Cloud、AWS、Azureでは似たような役割をするサービスがあります。他のクラウドの経験がある場合はこの対応を頭に入れておくと学習がスムーズになります。Google CloudプロダクトとAWS、Azureのサービスの対応表はGoogle Cloudが公開している資料があるので参考にしてください。
主要サービス比較の一例を紹介します。
カテゴリ | Google Cloud | AWS | Azure |
---|---|---|---|
コンピューティング | Compute Engine | EC2 | Virtual Machines |
サーバーレス | Cloud Functions | AWS Lambda | Azure Functions |
コンテナ | Google Kubernetes Engine (GKE) | Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) | Azure Kubernetes Service (AKS) |
データベース (SQL) | Cloud SQL | Amazon RDS | Azure SQL Database |
データベース (NoSQL) | Firestore / Bigtable | Amazon DynamoDB | Azure Cosmos DB |
ストレージ | Cloud Storage | Amazon S3 | Azure Blob Storage |
データウェアハウス | BigQuery | Amazon Redshift | Azure Synapse Analytics |
ネットワーキング | Cloud VPC | Amazon VPC | Azure Virtual Network |
DNS | Cloud DNS | Amazon Route 53 | Azure DNS |
コンテンツ配信 | Cloud CDN | Amazon CloudFront | Azure Content Delivery Network (CDN) |
監視・ロギング | Stackdriver / Cloud Monitoring | Amazon CloudWatch | Azure Monitor |
IDとアクセス管理 | Identity and Access Management (IAM) | AWS IAM | Azure Active Directory (AD) |
機械学習 | AI Platform / Vertex AI | Amazon SageMaker | Azure Machine Learning |
ビッグデータ | Dataflow | AWS Glue / EMR | Azure Data Factory / HDInsight |
メッセージング | Pub/Sub | Amazon SNS / SQS | Azure Service Bus / Event Hubs |
アプリケーション統合 | Cloud Tasks / Workflows | AWS Step Functions | Azure Logic Apps |
セキュリティ | Security Command Center | AWS Security Hub | Azure Security Center |
STEP1: (他クラウド未経験者向け)動画教材で1から体系的に学ぶ(他クラウド未経験者)
クラウドの経験が初めての方はクラウドの基礎をGoogle Cloudを通して学ぶことをおすすめします。以下の動画教材は初心者の方にとって難解な用語を図解で徹底的にわかりやすく解説しているためおすすめです。特にいきなり参考書を読み進めるのが不安な方におすすめです。
Udemy動画教材の使い方について、画面を交えて詳しく説明しています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
記事の内容:
- Udemy動画教材の便利な機能紹介: 再生速度調整、トランスクリプト表示、字幕対応などの機能
- スマホ機能の紹介: コースのダウンロード機能やバックグラウンド再生
- QA方法紹介: 講師への質問方法
Udemy教材は無条件返品が可能なので初心者にもおすすめです。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
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↓講座のリンクです。リンク先で20分程度のプレビューを無料視聴可能なのでぜひ確認してみてください。(定価:4,200円 セール時参考価格2,000~3,000円程度)
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- 動画時間: 約7.5時間
- レビュースコア: (4.4/5)
-
対象者:
- クラウド初心者の方
- 講義形式で体系的に学習したい方
-
特徴:
- 試験範囲を網羅している
- 模擬問題50問付き
-
良いレビュー:
- 要点がわかりやすい、図表がわかりやすい、解説とハンズオンと問題演習がそろっている。
-
悪いレビュー:
- 執筆時点で無し。
STEP2: 参考書で試験範囲全体を学習する(共通)
参考書では苦手分野がなくなるまで学習を繰り返し、すべての分野を理解したと感じた段階で巻末の模擬問題を解いて理解度をチェックする利用方法をおすすめします。模擬問題で間違えた箇所は参考書の該当章に立ち返って学習し、苦手分野をなくすようにしましょう。
以下の参考書はクラウドに対する考え方から丁寧に解説されているため、IT部門だけでなくビジネス部門の方にもおすすめです。
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- 問題集: 各章末に復習問題、巻末に模擬問題1回分と解説
-
良いレビュー:
- 今まで読んだ対策本で一番理解しやすい。図解が豊富で理解しやすい。試験対策だけでなく、実務にも有用。
-
悪いレビュー:
- 執筆時点で無し。
STEP3: 問題を解いてみる(共通)
基礎知識を身に着けたら模擬問題を解いていきます。本試験の出題形式に慣れておくためにも安定して75%以上正解できるようになるまで模擬問題を解いておくことが望ましいです。
Google Cloud公式で20問の無料模擬問題があります。まずはこれに取り組んでレベル感を把握することをおすすめします。
リンク先の「模擬試験を受ける」から取り組むことができます。
20問では心もとないのでUdemyのWEB問題集を併用することをおすすめします。320問収録されている問題集があります。最初は問題に慣れていないので不正解が続いても問題ありません。間違える過程で解説を読んで知識を蓄積させていきましょう。間違えた際、解説を熟読するのは勿論のこと、参考書や動画教材で立ち返って学習することが大切だと思います。
Udemy問題集の使い方について、実際の画面を交えて詳しく説明しています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
記事の内容:
- 【神アップデート!】解答を都度確認する方法を解説。
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- 問題演習画面の操作方法や解答確認の仕方を詳しく説明。
- 講師への質問方法を説明。
注意すべき点は、答えを丸暗記しないことです。本質を理解しないまま問題を繰り返すのは逆効果です。同じ問題を解きなおす際は少なくとも3日以上開けると効果的だと思います。間違えた都度、間違えた問題を記録しておきましょう。
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GCP:Google Cloud Digital Leader模擬試験問題集(6回分320問)-
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- 特徴: 本番より少し難しい問題を豊富に提供し、解説も丁寧で学習効果抜群。
- 問題数: 320問
-
良いレビュー:
- 似たような問題も出題され、合格に繋がった。
- これだけやっておけば安心。
- 解説が詳細で学習しやすく、初心者にも理解しやすい。
-
悪いレビュー:
- 少し解説が長すぎると感じる部分もありましたが、全体的には良い。
学習補助ツール: ChatGPTの活用方法を紹介
学習を進めていて疑問が生じたときは、ChatGPTに質問することで疑問を解消できます。ChatGPT単に「〜とは何ですか?」と聞くだけでも答えてくれますが、以下のポイントを意識することで、より有益な回答が得られます。
- 誰になってほしいのかを示す。
- 例:「あなたは優秀なシステムエンジニアです。」
- 求める情報の粒度やレベルを示す。
- 例:「300文字以内で説明してください。」「初心者にもわかるように説明してください。」など
- 何かを比較したい場合は表も作成できる。
- 例:「LambdaとEC2の違いを表で説明してください。」
- 解答が間違っている可能性があることを理解する
- 生成AIは間違った情報を返すこともあります。AWS公式HP等で裏どりするとベストです。
- 最新のChatGPT 4oでは、かなり正確な情報が得られるようになったと感じていますが、常に裏付けを取る姿勢が大切です。
使用例1: わからない用語やプロダクトを聞いてみる
以下の例ではクラウドの基礎知識である、IaaS、PaaS、SaaSについて聞いてみました。
ChatGPTからの応答は以下のように返却されてきました。(長いのでアコーディオンにしています。確認するには▼を押下してください。)
ChatGPTからの応答を確認する
ありがとうございます。以下に、IaaS、PaaS、SaaSの違いや特徴を説明します。
1. IaaS (Infrastructure as a Service)
- 特徴: IaaSはクラウドプロバイダーが仮想化されたコンピューティングリソース(サーバー、ストレージ、ネットワーキング)を提供するサービスです。ユーザーはオペレーティングシステムやアプリケーションのインストールと管理を行います。
-
メリット:
- 高い柔軟性と制御性を持つ
- スケーラビリティが高く、インフラの管理を自動化できる
- 初期コストを抑えられる
- 例: Amazon EC2、Microsoft Azure Virtual Machines、Google Compute Engine
2. PaaS (Platform as a Service)
- 特徴: PaaSはアプリケーション開発のプラットフォームを提供するサービスです。ユーザーはアプリケーションの構築、デプロイ、管理に集中でき、インフラの管理はクラウドプロバイダーが行います。
-
メリット:
- 開発の迅速化と効率化が図れる
- 環境構築やメンテナンスの負担が軽減される
- スケーリングが容易
- 例: Google App Engine、Microsoft Azure App Service、Heroku
3. SaaS (Software as a Service)
- 特徴: SaaSはクラウドを介してソフトウェアアプリケーションを提供するサービスです。ユーザーはソフトウェアをインストールする必要がなく、インターネット経由でアクセスします。
-
メリット:
- すぐに利用可能で初期セットアップが不要
- 継続的なアップデートとメンテナンスが行われる
- 手軽に利用でき、コスト管理がしやすい
- 例: Google Workspace、Salesforce、Microsoft 365
違いのまとめ
-
制御の度合い:
- IaaS: インフラの制御が可能(最も柔軟性がある)
- PaaS: 開発環境に集中し、インフラの管理は不要
- SaaS: ソフトウェアを利用するだけで、管理や構築の必要がない
-
使用目的:
- IaaS: システムアーキテクチャの構築が必要な場合
- PaaS: アプリケーション開発に専念したい場合
- SaaS: 完成されたソフトウェアをすぐに利用したい場合
必要に応じてこれらのサービスを組み合わせることもあります。
初心者にとってもかなり参考になる回答が得られました。ChatGPTのアプリをスマホに入れておけばいつでも疑問点を聞き放題です。最近のスマホアプリでは音声のインタフェースも利用できます。
使用例2: 練習問題を解かせて解説させる
Cloud Digital LeaderレベルであればChatGPTでもかなりの精度で問題を解いてくれます。問題集などの解説で理解しきれない問題はChatGPTに解説してもらうことも可能でした。
ChatGPTからの応答は以下のように返却されてきました。(長いのでアコーディオンにしています。確認するには▼を押下してください。)
ChatGPTからの応答を確認する
正解は C. ゼロトラスト モデルを使用して、多層ネットワーク セキュリティを提供する です。
ゼロトラストモデルは、ネットワークの内外に関係なく、すべてのアクセスリクエストを検証し、継続的に評価することでセキュリティを強化するアプローチです。これにより、強力な境界セキュリティに依存する従来の手法から脱却し、多層的なセキュリティを提供します。
追加で他の選択肢が不正解の理由も確認してみました。
その応答は以下の通り返ってきました。
各選択肢が不正解の理由を以下に説明します:
A. プライベート ネットワークにおける強力な境界セキュリティと信頼を強調する
- 不正解の理由: この選択肢は、従来のセキュリティモデルに基づいており、ネットワークの境界を保護することに重点を置いています。しかし、ゼロトラストモデルは境界セキュリティの考え方を否定し、ネットワーク内外にかかわらずすべてのリソースへのアクセスを検証することを重視します。境界セキュリティに依存するのではなく、継続的な認証とアクセス制御を実施することが必要です。
B. Identity Access Management の 3 つの主な役割 (所有者、編集者、閲覧者) を強調する
- 不正解の理由: Identity Access Management (IAM) のロールはアクセス権の割り当てに重要ですが、ゼロトラストセキュリティのアプローチを全体的に提供するものではありません。ゼロトラストはアクセスの継続的な評価を行い、コンテキストに応じたセキュリティ対策を実装する必要があります。IAMはその一部として活用されますが、ゼロトラストモデルの全体的なセキュリティ戦略をカバーするものではありません。
D. Google Cloud 認証のみを使用してスタッフ ID を提供する
- 不正解の理由: この選択肢は、Google Cloud 認証を唯一の手段として挙げていますが、ゼロトラストモデルではアクセスを認証するための多要素認証(MFA)や、継続的なアクセス評価など、複数のセキュリティ要素を用いることが求められます。単一の認証手段に頼るだけでは、ゼロトラストの原則である「信頼しない、常に検証する」要件を満たしません。
このように問題を解かせたらかなり詳しくわかりやすい解説が返ってきます。素晴らしいと思います。
実務能力も身に着けたいならハンズオンもおすすめ
ハンズオンを通してGoogle Cloudの基礎を学びたい方には以下の講座がおすすめです。
この講座では、ハンズオン形式でGoogle Cloudの基礎を学び、具体的な構築方法を短時間で習得できます。WordPressでホームページ作成を題材にしているためクラウド初心者にもイメージしやすく最適な実践的な内容です。
学習内容:
- GCPアカウントの作成と初期設定
- Google Compute EngineでのLAMP環境構築
- Cloud SQLを利用したデータベース設定
- VPCネットワークの構築と設定
- Cloud DNSの設定と独自ドメインの利用
- WordPressのインストールと設定
- 高可用性構成のウェブサイト構築
- 各種リソースのクリーンアップ方法
↓講座(ハンズオン)のリンクです。リンク先で15分程度のプレビューを無料視聴可能なのでぜひ確認してみてください。
まとめ
Google Cloud Digital Leader (CDL) の取得は、Google Cloudのプロダクトやサービスについての基礎知識を身に付けるための入門資格です。初心者でもしっかりと準備すれば合格を目指せます。この記事では、効率的な学習方法や役立つ教材、実践的なハンズオンまで紹介しました。
学習のポイント:
-
自分に合った学習方法を選択する
他のクラウド経験者はサービス対応表を活用し、効率的に学ぶことが可能です。未経験者は動画教材から体系的に学習を始めるのがおすすめです。 -
参考書や動画教材を活用して体系的に理解する
動画教材は初心者にも優しく、イメージしやすい内容が特徴です。参考書で知識を深め、模擬問題で理解度を確認しましょう。 -
模擬問題を繰り返し解いて試験形式に慣れる
本試験に似た問題を解き、本番さながらの練習を行うことが重要です。間違えた問題は繰り返し復習して知識を定着させてください。 -
ChatGPTなどの学習補助ツールも活用する
疑問が生じた際にすぐに解決できる環境を整えることが効果的です。AIの活用は効率的な学習をサポートしてくれます。 -
実務能力を養うならハンズオンも視野に入れる
実践的なスキルが必要な場合は、ハンズオン講座を利用してGoogle Cloudの環境を構築する経験を積むことをおすすめします。
これらの学習方法で、Cloud Digital Leader 試験の合格だけでなく、Google Cloudの基本的な使い方やサービスのメリットを理解できるようになるでしょう。
以上です。Google Cloud学習の参考になればうれしいです!
システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当