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記事の想定読者
- 本業のある会社員(とくにIT/SE寄り)で、副業を始めた(または始めかけた)ものの、まだ思うように稼げていない人。
- あわせて、『黒い金持ちのズルい成功術』の中身が気になっている人、これから副業を始めたい人も想定しています。
はじめに|努力しているのに報われない、その違和感
副業を続けていると、一度はこう思う瞬間があると思います。
「量はこなしている。勉強もしている。なのに、収益がほとんど動かない」
私自身も、技術ブログを始めた当初はまさにその状態でした。アクセスが少しずつ増えても、収益は雀の涙。努力していないわけではないのに、結果が伴わない。そのときの違和感は、「量が足りないのか」「才能がないのか」ではなく、もっと根本的なものでした。
努力の“量”ではなく、“方向”がズレているのではないか。
その後、私は副業のやり方を軌道修正し、ブログ→アフィリエイト→Udemyという流れで、ある程度結果が出るところまで来ました。
そんなタイミングで読んだのが、内田博史さんの『黒い金持ちのズルい成功術』(上下巻)です。
もともとは著者のYouTubeチャンネルを見ていた流れで気になり、本屋で手に取りました。帰り道に歩きながら読んでしまうほど夢中になり、上下巻を2日で読み切りました。
先に正直に書いておくと、この本を読んで副業の方向性をガラッと変えたわけではありません。
どちらかというと、自分がすでにやってきたことが「間違っていなかった」と答え合わせできた感覚に近いです。伸び悩みの時期に不安だった判断を、後から言語化してくれた本、という印象です。
この記事では、単なるあらすじ紹介ではなく、私の副業経験と本書を重ねて、「努力の方向」という観点で何を再確認したかをまとめます。
「今のやり方は間違っていないのか」「方向が悪いのか、まだ早いのか」を整理したい人の参考になれば嬉しいです。
『黒い金持ちのずるい成功術』とはどんな本か
著者は内田博史さん。総資産30億円、運営会社グループで年商50億円規模という実績を持つ実業家で、YouTube「内田博史【金持ちの習慣】」でも発信されています。
本書は上下巻構成です。
| 巻 | サブタイトル | ざっくりした位置づけ |
|---|---|---|
| 上巻 | 貧乏思考・脱洗脳篇 | きれいごとを捨て、成功の前提を組み替える |
| 下巻 | 弱者でも勝つ最強戦略篇 | 凡人でも再現しやすい稼ぎ方・集客・行動の話 |
上巻は著者の生い立ちや、闇ビジネス寄りの過去も含めたリアルな話が多く、人によっては刺激が強いです。一方で、下巻に入ると「凡人がゼロから稼ぐ」「週末起業」「マーケティング」「完了主義」など、会社員が副業を考えるときに直結しやすい話が増えます。私は下巻の方が強く刺さりました。
きれいごとなしで書かれている本なので、「胡散臭いタイトルだな」と感じる人もいると思います。私自身も最初はそうでした。ただ、読んでみると論理はかなり明確で、「読んだだけで満足するな。行動しろ」というメッセージが一貫しています。
まずは中身が気になる人向けに、Amazonのページを置いておきます(上下ともあります)。
本書の核心|「努力したから儲かった」わけではない
本書でいちばん同意したのが、次の考え方です。
成功している人は、「努力したから」儲かったのではなく、「儲かることをやったから」儲かった。
努力そのものは必要条件です。でも十分条件ではない。間違った方向に努力しても、成果は出にくい。これは自己啓発本でもよく言われる話ですが、副業をやっていると、本当に痛いほど分かります。
私の周りでも、毎日のように勉強しているのに収益がゼロの人、逆に「勉強時間は多くないのに、売れる設計ができている人」がいます。差は根性ではなく、何に時間を使っているかです。
本書では「金持ちになった本当の理由を探れ」とも言っています。表向きの美談ではなく、実際に何がキャッシュを生んだのかを見る。副業で伸び悩んでいるときほど、この視点が必要だと思います。
- 今やっている作業は、売上に近いのか
- 「勉強」「準備」「完璧化」に逃げていないか
- 市場に出していないのに、評価を待っていないか
努力を増やす前に、努力の向きを点検する。これが、今回の記事のテーマです。
私にとっては「新しい発見」というより、「自分の副業で効いた変化を、言葉にしてもらえた」感覚が強かったです。

私の副業で最初に間違えていた「努力の方向」
ここから書く軌道修正は、本書を読む前に自分で経験した話です。
あとから本書を読んで、「あのときの判断は、まさに“儲かることをやる”側への移動だったな」と再確認できた、という順番です。
技術ブログ+アドセンスだけでは儲からなかった
私の副業の出発点は、技術ブログでした。本業がSEなので、AWSや資格など、自分の関心と興味が重なるテーマで書き始めました。
最初の動機は、きれいごとではありません。「好きなものを食べたい」「高級車に乗ってみたい」といった、かなり直接的な欲求です。本書にある「ゲスな欲望だってパワーだ」という話には、読んでみて正直かなり同意しました。綺麗な使命感がなくても、まずは自分を動かす燃料でいい。
ただ、収益化の設計は甘かったです。初期はGoogleアドセンス中心で、「記事を増やせばいつか稼げる」と思っていました。結果として、1万PVあっても月に数百円〜千円程度。努力はしていたのに、ビジネスとしてはほぼ機能していませんでした。
今振り返ると、これは努力不足というより、儲かりにくい土俵で頑張っていた状態です。
「儲かることをやる」へ軌道修正した話(本書を読む前)
転機は、「ブログ単体の広告収入」から、「売れるものへの導線」へ重心を移したことでした。
- IT資格の教材などをアフィリエイトで紹介する
- その後、自分でもUdemy教材を作って売る
アドセンスを否定したいわけではありません。ただし、私のジャンル(IT系の特化ブログ)では、それだけでは大きく伸びにくい。途中で撤退も本気で考えました。そこから「何を売るか」を考え始めたのが、軌道修正の始まりです。
重要なのは、最初から完璧な勝ち筋が見えていたわけではない、ということです。私は「始める前に全部分かっていた」のではなく、やりながら儲かる方向へ寄せていった側です。
本書を読んで初めて方向を変えたのではなく、すでに寄せたあとで、「この寄せ方でよかった」と確認できた、というのが正確です。
だからこそ、今まさに伸び悩んでいる人にも伝えたい。方向修正は、途中からでもできます。そして、うまくいき始めたあとにこうした本を読むと、自分の判断を客観視しやすくなります。

わらしべ長者のように積み上げた、私の副業ルート
本書では、著者のキャリアが「わらしべ長者」的に小さく始まり、大きく育っていく話が出てきます。読んでいて、「自分の副業も、規模は全然違うけど構造は似ているな」と感じました。
ブログで読者を集める
最初にやったのは、読者との接点づくりです。いきなり商品を売る前に、ブログで「この人の発信は信用できそうだ」と思ってもらう土台を作りました。
最初の半年〜1年近くはほぼ無収入に近く、7ヶ月目頃は本気で戦略変更を検討しました。しんどい時期です。ただ、後から見ると、ここで積み上げたアクセスと信頼が、次の収益の土台になりました。
アフィリエイトで「他人の商品」を売る
次に効いたのがアフィリエイトです。本書でも「他人の褌で相撲を取れ」「他人の金と時間を使え」という話があります。アフィリエイトはまさにそれで、自分で在庫を持たず、他人の商品を紹介して手数料をもらうモデルです。
私の場合、読者が求めている資格学習や教材を紹介できるようになってから、ブログ収益が現実的な数字になってきました。最終的には、ブログ単体(アフィリエイト+アドセンス)で月10万円前後までいった時期もあります。もちろんGoogleの検索順位で上下しますが、「努力が売上に変わる感覚」はここで初めて得られました。
本書を読んだときは、すでにこの段階を通過したあとでした。だからこそ、「他人の商品を売る」という選択が、単なる小手先ではなく、再現性のある型だったのだと腹落ちしました。
自分の教材(Udemy)を売る
さらにその先で、自分のUdemy教材を作り始めました。ブログ開始から約2年後です。最初の教材は、ブログからの流入もあり、初動で200USD以上(約3万円)売れた記憶があります。良い教材を作るだけでは足りず、誰にどう届けるかがセットでした。
今では、ブログとUdemyを中心に、月20万〜30万円程度の副業収益を出せる時期もあります。派手な一発逆転ではなく、わらしべのように一段ずつ積み上げた結果です。
この順番を最初から知っていたわけではありません。あとから振り返って「これが努力の正しい方向だった」と分かるタイプの話です。本書は、その振り返りを加速してくれました。
今うまくいっていない人ほど、自分のルートを責める前に、順番と売り物を見直す価値があると思っています。
方向が合っていても、続かないと意味がない
本書を読んで再確認できたのは、「方向が合っていること」と「それを続けられること」は別物だ、という点です。私は方向については手応えがありましたが、継続や完了の精度はまだまだ伸ばせる、とも感じました。
未来の売上のパーツを毎日1個作る
下巻で強く残ったのが、「未来の売上のパーツを毎日1個作る」という話です。
今日の売上だけを取りにいく働き方(時間の切り売り)ではなく、あとから自動で収益を連れてくる資産を積む。ブログ記事、教材、仕組み化された導線などです。
私は副業検討時に、開発案件の受託も真剣に考えました。やらなくて本当によかったです。案件は一見すぐ稼げますが、スケールしにくい。一方で、Udemyやブログのアフィリエイトは、本業中や寝ている間にも売上が立つことがあります。月に数十万円(良い時はさらに上)、ブログも月数万円をコンスタントに稼いでくれる時期がありました。
コンテンツビジネスは、種をまいて花が咲くまで時間がかかります。最初は数PV、収益も数円の期間が長い。大半の人は、伸びる前にやめます。難しいのは、「方向が間違っているのか、続ければ伸びるのか」の判断です。私は一度ブレイクスルーを経験してから感覚が掴めた側なので、初期の苦しさは本当によく分かります。
だからこそ、毎日の作業を「今日の時給」だけで評価しないこと。未来の売上のパーツになっているかで見る視点が必要です。本書を読んで、「自分が続けてきた種まきは、この考え方そのものだった」と再確認できました。
完璧主義より完了主義
もう一つ刺さったのが、「完璧主義より完了主義」です。
60点で市場に出し、フィードバックを受けて100点に近づける。勉強ばかりして出さない人は、情報を100持っていても行動が0なら結果は0、という話です。
私のUdemy教材も、後から見返すと初期はクオリティが低いです。それでも出して、直し、また出す。その繰り返しで、ようやく「小金を稼げる」水準まで来ました。副業で伸びない人の中には、努力不足というより、出す前の完璧化で止まっている人も多い印象です。
方向が合っていても、出さなければ検証できません。検証できなければ、方向修正もできません。ここも、自分のこれまでのやり方と重なりました。
サラリーマンのまま、小さく始めて大きく育てる
本書を読む前は、「こういう系の本は、結局『会社を辞めろ』と言うのでは」と思っていました。実際は逆で、サラリーマンをしながら週末起業し、うまくいってから軸足を移せばいいという、かなり現実的なスタンスでした。
私自身も、本業は会社員のまま、副業でブログやUdemyを育てています。固定費を抑え、小さく始め、借金で勝負しない。この部分は、会社員の副業とかなり相性が良いです。読んでいて、「自分の立ち位置は、むしろ本書の現実路線に近い」と感じました。
また、「良いものを作れば売れるは嘘で、集客と仕組みが大事」という話も、体験と一致します。どれだけ良いUdemy教材を作っても、ブログや実績で最初の顧客をつけないと動きません。商品づくりに全振りして、届ける設計が弱い。これも「努力の方向」のズレです。
資格についても、本書は「雇われる前提のもの」と切り込んでいます。資格そのものを否定するわけではなく、資格取得だけで使われる側から抜け出すのは難しい、という整理だと私は受け取りました。私自身も資格は本業・副業の両方で活かしていますが、資格手当だけでは大きくは変わらない、という意味では同意です。

この本を読んで再確認したこと・これからも意識すること
読後の感想を分けると、次の2層です。
すでにやれていて、再確認できたこと
-
儲かりにくい土俵から、売れる導線へ寄せる
アドセンス中心から、アフィリエイト・自社教材へ移った判断は間違っていなかった。 -
わらしべの順番
ブログで接点 → 他人の商品 → 自分の商品、という積み上げは再現性がある。 -
会社員のまま小さく育てる
いきなり独立せず、固定費を抑えて検証するやり方でよかった。
これからも意識を高めたいこと
-
未来の売上のパーツを毎日1個作る
今日の時給だけを追わず、資産になるアウトプットを残す。 -
60点で出して、あとから直す
出さない完璧より、出して改善する完了を優先する。 -
集客と仕組みの比重を落とさない
商品改善に閉じず、届ける設計を続けて磨く。
特別な才能論ではなく、地味です。でも、伸び悩み期に効くのは、だいたいこの種の再点検だと思います。
『黒い金持ちのずるい成功術』が向いている人
向いていると思う人は、こんな人です。
- 副業を始めたが、収益がほぼ動かず「努力の方向」に自信がない人
- アドセンスや勉強ばかりで、売れる設計まで行けていない人
- すでに少し動き始めたが、「このままでいいのか」を言語化したい人
- 会社をすぐに辞める気はないが、週末起業的に育てたい人
- きれいごと少なめの実業家の話を、自分の状況に翻訳して読みたい人
逆に、次のような人には向かないかもしれません。
- 著者の過去の描写など、生々しい話が苦手な人
- 「読んだだけで人生が変わる」ことを期待している人
- 再現性より、精神論だけの前向きさが欲しい人
本書は、読んだ瞬間に稼げる本ではありません。
私にとっては、自分の副業の地図を書き換える本というより、地図を照合するための本に近かったです。方向に迷っている人には転機のヒントになり、すでに動き始めている人には「続けていい」の根拠にもなります。
改めてリンクを置きます。
おわりに|読んだだけで終わらせない
本書が繰り返し言うのは、「読んで満足するな。行動しろ」です。情報を100仕入れても、行動が0なら結果は0。5でも10でも掛け算になれば、前に進みます。
もし今、副業で伸び悩んでいるなら、まずは量を増やす前に、次の3つだけ点検してみてください。
- 今の努力は、売上に近いのか
- 売れるものへの導線はあるのか
- 60点でも市場に出せているのか
私はこの本を読んで、副業の方向を変えたのではなく、「自分のわらしべルートは、方向としては悪くなかった」と再確認できました。
同時に、仕組み化や完了主義など、まだまだ精度を上げられる部分もあるとも感じました。
読んだだけで終わらせず、自分の副業の「努力の方向」を一度照合してみる。それが、この本のいちばんの使い方だと思います。
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SCS, ANS, AIP, SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当
