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「AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)の試験が昔より難しくなった」という声をよく聞きます。本当にそうなのでしょうか?
この記事では、AWSエンジニアでプロ資格を持ち、Udemyでも講師をしている筆者が、過去の試験と現在の試験を徹底比較し、本当にAWS SAAの難易度が上がったのかを検証していきます。また、試験の難化に対処するための勉強法についても解説するので、最後まで読んで効率的な学習のヒントをつかんでください!
この記事を読めばAWS SAAの難易度と合格ラインがわかります。また、あまり時間をかけない効率的な学習方法も紹介します。
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問題
企業はAWS上に3層Webアプリケーションを配置しています。WebサーバーはVPC内のパブリックサブネットに配置され、アプリケーションサーバーとデータベースサーバーは同じVPC内のプライベートサブネットに配置されています。企業は検査VPC内にAWS Marketplaceからサードパーティ仮想ファイアウォールアプライアンスを配置しています。
このアプライアンスはIPパケットを受け入れることができるIPインターフェースで設定されています。ソリューションアーキテクトは、トラフィックがWebサーバーに到達する前にアプリケーションへのすべてのトラフィックを検査するために、Webアプリケーションとアプライアンスを統合する必要があります。
最小の運用オーバーヘッドでこれらの要件を満たすソリューションはどれですか。
選択肢
A. アプリケーションのVPCのパブリックサブネットにNetwork Load Balancerを作成してトラフィックをパケット検査のためにアプライアンスにルーティングします。
B. アプリケーションのVPCのパブリックサブネットにApplication Load Balancerを作成してトラフィックをパケット検査のためにアプライアンスにルーティングします。
C. 検査VPCにTransit Gatewayを配置します。着信パケットをTransit Gateway経由でルーティングするようにルートテーブルを設定します。
D. 検査VPCにGateway Load Balancerを配置します。着信パケットを受信してアプライアンスにパケットを転送するためにGateway Load Balancerエンドポイントを作成します。
考えてからスクロールしてください
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正解:D
解説:
Gateway Load Balancerはサードパーティ仮想アプライアンス(ファイアウォール、IDS/IPS、DPIシステム等)のために特別に設計されたサービスです。3層(Network Layer)で動作し、すべてのポートのすべてのIPパケットをリスニングできます。GENEVE プロトコル(ポート6081)を使用してアプライアンスとトラフィックを交換し、自動スケーリングと高可用性を提供します。最小の運用オーバーヘッドでサードパーティアプライアンスとの統合が可能です。
問われている要件
- サードパーティ仮想ファイアウォールアプライアンスとの統合
- 検査VPCに配置されたアプライアンスによる全トラフィック検査
- Webサーバー到達前のトラフィック検査実現
- 最小の運用オーバーヘッドでの実装
- IPパケットレベルでの処理とインスペクション機能
前提知識
Gateway Load Balancerの特徴と用途について
- AWS Gateway Load Balancer(GWLB)
- サードパーティ仮想アプライアンスのために特別に設計されたロードバランサー
- 3層(Network Layer)で動作し、すべてのIPパケットを処理
- ファイアウォール、IDS/IPS、DPI システムとの統合に最適
- 自動スケーリングと高可用性を提供
- GENEVE プロトコル(ポート6081)を使用したアプライアンス通信
- Gateway Load Balancer Endpoint(GWLBe)
- アプリケーションVPCとGWLBを接続するVPCエンドポイント
- 透過的な ネットワークトラフィックルーティングを実現
- クロスVPC通信を簡素化
- 最小限の設定でトラフィック検査を実現
従来のロードバランサーとの比較について
- Network Load Balancer(NLB)
- 4層(Transport Layer)での TCP/UDP負荷分散
- 高性能と低レイテンシーを提供
- IPパケットレベルの検査機能は非対応
- サードパーティアプライアンス統合には追加設定が必要
- Application Load Balancer(ALB)
- 7層(Application Layer)での HTTP/HTTPS負荷分散
- パスベースルーティングとホストベースルーティング
- Webアプリケーションレベルでのトラフィックルーティング
- IPパケット検査には不適切
ネットワーク接続サービスについて
- AWS Transit Gateway
- VPC間、オンプレミス接続のハブとして機能
- 大規模ネットワークの中央集権的管理
- トラフィック検査機能は非対応
- ルーティングポリシーとセキュリティグループ管理が複雑
- VPCピアリング
- 2つのVPC間の直接接続
- プライベートIPアドレスでの通信
- スケーラビリティの制限と管理の複雑性
解くための考え方
この問題は、サードパーティ仮想セキュリティアプライアンスとの統合における最適なAWSサービスの選択を問うものです。重要なキーワードは「サードパーティ仮想ファイアウォールアプライアンス」「AWS Marketplace」「IPパケット検査」「最小の運用オーバーヘッド」です。
Gateway Load Balancerは、まさにこの用途のために設計されたサービスで、従来のロードバランサーでは困難だったサードパーティアプライアンスとの統合を大幅に簡素化します。異なるVPCに配置されたアプライアンスとアプリケーション間のトラフィックルーティングを、Gateway Load Balancer Endpointを使用して透過的に実現できます。
NLBやALBを使用した場合、VPCピアリングやTransit Gatewayの設定、複雑なルーティングテーブルの管理、セキュリティグループの調整などが必要となり、運用オーバーヘッドが大幅に増加します。Transit Gatewayは接続性は提供しますが、トラフィック検査機能は持ちません。したがって、要件を最も効率的に満たすのはGateway Load Balancerとなります。
アーキテクチャ図

アーキテクチャ図の解説
検査VPCでの集中型セキュリティ処理
このアーキテクチャでは、すべてのインバウンドトラフィックが検査VPC内のGateway Load Balancerを経由してサードパーティファイアウォールアプライアンスで検査されます。GWLBは複数のファイアウォールインスタンス間で負荷を自動分散し、ヘルスチェックによりアプライアンスの状態を継続監視します。GENEVE プロトコル(ポート6081)を使用してアプライアンスとの通信を行い、パケットレベルでの詳細な検査が可能です。この集中型アプローチにより、セキュリティポリシーの一元管理と運用効率の向上が実現されます。
透過的なクロスVPCトラフィックルーティング
Gateway Load Balancer EndpointがアプリケーションVPC内のパブリックサブネットに配置され、インターネットゲートウェイからのトラフィックを自動的に検査VPCにルーティングします。検査完了後のトラフィックは同じエンドポイントを通じてWebサーバーに転送され、エンドユーザーからは検査プロセスが完全に透過的になります。この設計により、既存のアプリケーションアーキテクチャを変更することなく、セキュリティ機能を追加できます。
スケーラブルセキュリティとハイアベイラビリティ
Gateway Load Balancerの自動スケーリング機能により、トラフィック量の変動に応じてサードパーティアプライアンスを自動的にスケールアップ・ダウンできます。複数のアプライアンスインスタンスによる冗長構成で、単一障害点を排除し、高可用性を確保します。CloudWatchとヘルスチェック機能により、システム全体の監視と障害の早期検出が可能で、セキュリティ機能の継続的な稼働を保証します。この設計により、手動での運用介入を最小限に抑えながら、企業レベルのセキュリティ要件を満たすことができます。
他のソリューションとの比較
Network Load BalancerやApplication Load Balancerを使用したアプローチでは、VPCピアリング、Transit Gateway、複雑なルートテーブル設定などが必要となり、運用オーバーヘッドが大幅に増加します。また、これらのロードバランサーはサードパーティアプライアンスとの統合に最適化されておらず、パケットレベルでの検査機能も限定的です。Transit Gatewayを使用したソリューションは接続性は提供しますが、トラフィック検査機能は持たず、追加のセキュリティ設定が必要となります。Gateway Load Balancerは唯一、サードパーティアプライアンスとの統合に特化して設計されたサービスで、最小の設定で最大の機能を提供します。
実装の考慮事項
Gateway Load Balancerの実装では、サードパーティアプライアンスのライセンス要件とAWS Marketplaceでの調達プロセスを事前に確認する必要があります。
GENEVE プロトコルを使用した通信では、アプライアンス側での対応確認と設定が重要です。ヘルスチェック設定では、アプライアンスの特性に応じた適切な間隔とタイムアウト値の調整が必要です。
セキュリティグループとNACLの設定では、GENEVE トラフィック(ポート6081)の許可と、アプライアンスからの戻りトラフィックの適切な処理が重要となります。
参考資料
- Gateway Load Balancer とは
- Gateway Load Balancer の開始方法
- Gateway Load Balancer エンドポイント
- Network Load Balancer とは
- Application Load Balancer とは
- AWS Transit Gateway とは
- AWS Marketplace でのセキュリティ製品
不正解選択肢の評価
A:Network Load Balancerは4層(Transport Layer)で動作し、TCP/UDPトラフィックの負荷分散に特化していますが、IPレベルでのパケット検査機能は提供していません。異なるVPC間でのトラフィックルーティングにはVPCピアリングやTransit Gatewayなどの追加設定が必要で、運用オーバーヘッドが増加します。また、サードパーティ仮想アプライアンスとの統合に最適化されていません。
B:Application Load Balancerは7層(Application Layer)で動作し、HTTPSトラフィックの負荷分散とルーティングに特化しています。IPパケットレベルでの検査には適しておらず、サードパーティファイアウォールアプライアンスとの統合も困難です。また、異なるVPC間での複雑なルーティング設定が必要で、運用オーバーヘッドが大幅に増加します。
C:Transit Gatewayは複数VPC間の接続とルーティングには優れていますが、トラフィック検査機能は提供していません。ルートテーブルの設定、セキュリティグループとNACLの調整、複雑なネットワーク設定が必要で、単純なパケット転送以上の機能は期待できません。サードパーティアプライアンスとの統合にも追加的な設定が必要で、運用負荷が高くなります。

この記事を書いた人
管理人:syo
サラリーマンエンジニア約9年
新卒で入社した大手システム会社でリモートワーク、年収800万円に到達
AWS関連プロジェクトのインフラエンジニア&プロジェクトマネージャーを担当。
IT資格
AWS:プロフェッショナルレベル2冠・アソシエイトレベル3冠・CLF・ペシャリティ資格(SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, SCS, DBS, MLS, ANS, PAS)
Azure:AZ-305・AZ-104・AZ-900
その他:基本情報、JAVASE Silver、オラクルマスターブロンズ(DBA)、Silver SQL、ITIL Foundation、LinuC
AWS SAAの合格率はどれくらい?試験の難易度をデータでチェック
AWS SAAの合格率は公式に発表されているのか?
AWSは公式に合格率を公表していませんが、受験者の体験談などから合格率は約50%前後と推定されています。
AWSの試験はスコア制(1,000点満点中720点以上で合格)であり、相対評価ではなく絶対評価です。そのため、一定の基準を満たせば誰でも合格できる試験ですが、「試験範囲が広いためにしっかり対策しないと落ちる」という特徴があります。
- AWS公式では合格率は非公開だが、SNSやブログ、フォーラムなどの合格報告を見ると、5割前後の受験者が合格しているとの情報が多い。
- 他のIT資格(LPICやCCNAなど)と比較すると、AWS SAAは「しっかり対策すれば受かる試験」と評価されている。
AWS認定試験の中でSAAはどのくらいの難易度?
AWS SAAは、AWS認定資格の中では「中程度の難易度」であり、クラウドプラクティショナー(CLF)より難しく、プロフェッショナル(SAP)より簡単な試験です。
AWS SAAは、基礎レベル(CLF)よりも実践的な問題が多く、アーキテクチャ設計の知識が求められるため、初心者には少しハードルが高い。しかし、プロフェッショナル試験(SAP)ほど深い知識や実務経験は必要ないため、適切な学習をすれば合格しやすい試験です。
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AWS認定試験の難易度順(易しい→難しい)
- AWS Certified Cloud Practitioner(CLF):基礎レベル
- AWS Certified Solutions Architect Associate(SAA):中級レベル
- AWS Certified Solutions Architect Professional(SAP):上級レベル
- Udemyや書籍のレビューを見ると、「初心者でも1〜2か月の勉強で合格可能」との意見が多い。
基礎レベル(CLF)の学習方法は以下の記事で紹介しています。気になる方は是非ご覧ください。

合格率が上がる人・下がる人の特徴
AWS SAAの合格率は約50%と言われていますが、正しい勉強法を実践すれば合格率は上がり、逆に間違った学習方法だと不合格になりやすいです。
AWS試験は、単なる暗記ではなく「実践的な知識」が求められます。そのため、試験対策として「問題集やサービスの暗記だけ」を行う人は苦戦しやすく、「ハンズオン学習や模擬試験を活用した人」は合格しやすい傾向があります。
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合格しやすい人の特徴
- AWS公式のハンズオンを活用している
- UdemyやAWS Skill Builderの模擬試験を解いている
- 試験範囲の重要ポイント(VPC、IAM、EC2、S3など)を重点的に学んでいる
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不合格になりやすい人の特徴
- 公式ドキュメントだけを読んで対策しようとする
- 実際のAWS環境を触らずに受験する
- 問題集の暗記だけで試験に臨む
AWS SAA試験は昔と比べて難しくなったのか?試験内容を徹底比較!
「AWS SAAの試験は昔と比べて難しくなった」と言われることが増えていますが、実際にどのように変わったのでしょうか?
AWSは進化し続けるクラウドサービスであり、試験もその変化に合わせてアップデートされています。特に近年の試験では、新しいAWSサービスが出題範囲に追加されたり、より実践的な問題が増えたりする傾向があります。
本章では、「過去の試験と現在の試験の違い」を徹底比較し、本当に難易度が上がったのかを検証していきます。
出題範囲の変化(過去 vs 現在)
AWS SAAの試験範囲は、近年のクラウド技術の進化に伴いより広範囲になり、新しいAWSサービスの知識も求められるようになった。
AWSは年々サービスが増えており、試験範囲にも新しいサービスが追加されているため、学ぶべき内容が増えた。特に、セキュリティやネットワーク関連の出題が増加している。
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過去(2018年頃)の試験範囲 SAA-C01, C02
- 基本的なAWSサービス(EC2、S3、RDS、IAMなど)
- シンプルなアーキテクチャ設計(1層・2層構成など)
- オンプレミスとの連携(VPC Peering、VPN)
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現在(最新試験の傾向) SAA-C03
- 最新のAWSサービス(AWS Lambda、Fargate、EKS、SageMakerなど)が出題範囲に追加
- 複雑なアーキテクチャ設計(マイクロサービス、マルチリージョン設計など)
- セキュリティやコンプライアンス(AWS KMS、IAMポリシー、AWS Shieldなど)の強化
問題の傾向は変わったのか?(過去の試験問題 vs 現在の問題)
過去のAWS SAA試験と比較すると、暗記で解ける問題が減り、実務を意識したシナリオ問題が増えている。
以前は「どのサービスを使うべきか?」という単純な選択問題が多かったが、現在の試験では「この要件を満たすための最適なアーキテクチャは?」という実践的なケーススタディが増えている。それに伴い問題文と選択肢のボリュームが増えている。
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過去の問題の傾向(2018年頃)
- 「S3のストレージクラスを選ぶには?」
- 「EC2インスタンスの種類の違いを説明せよ」
- 「VPCのサブネット構成を選択せよ」
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現在の問題の傾向(最新試験)
- 「AWS環境のコストを最適化するためにどのストレージクラスを選ぶべきか?」
- 「特定の要件を満たすために、どの種類のEC2インスタンスを選択すべきか?」
- 「VPCの複数のリージョン間通信を最適化するには?」
このように、試験問題の難易度が上がったというより、”現場の実践力”がより求められるようになったといえます。
試験時間や合格ラインの変化
試験時間や問題数自体は大きく変わっていないが、合格ラインを突破するために求められる知識の質が変わってきている。
AWS SAAの試験は、昔も今も1,000点満点中720点以上で合格とされている。しかし、出題される内容がより実践的になったため、単純な知識だけでなく「どのサービスをどのように活用するか」という設計力が重要になっている。
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試験時間・問題数の推移
- 過去:130分 / 約65問
- 現在:130分 / 約65問(変化なし)
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合格ラインの変化
- 720点以上で合格(変更なし)
- ただし、問題の難易度が上がったことで「適当に解いて合格」は難しくなった
AWS SAAの試験は、合格ライン自体は変わっていないが、問われる知識の深さが増しているため、対策を怠ると不合格になる確率が上がるといえます。
AWS SAAに一発合格するには?「効率的な勉強法」を解説!
AWS SAA試験は、適切な学習方法を選べば短期間での合格が可能です。しかし、「どこから手をつけていいかわからない」「何を重点的に学ぶべきか知りたい」と感じる人も多いのではないでしょうか?
特に、「試験に一発合格したいけど、本音はあまり勉強せずに済ませたい」というのが多くの受験者の本音です。
本章では、最小限の学習時間で合格を目指すための効率的な勉強法を紹介します。どこに力を入れるべきか、どの教材を使うべきかを明確にし、最短ルートで合格を目指しましょう!
「満点を狙わなくてもいい!」合格に必要なスコアと戦略
AWS SAA試験では、満点を取る必要はなく、720点以上を狙えば合格できる。そのため、すべての分野を網羅しようとするのではなく、「出題頻度の高い範囲」に集中するのが効率的。
AWS試験は絶対評価(スコア制)なので、合格点を超えればOK。細かい知識まで暗記するより、出題頻度の高い分野やサービスを重点的に学習する方が短期間で合格しやすい。
- 1,000点満点中720点(72%程度)を取れれば合格
- 出題される分野ごとに重要度が異なる(頻出分野を優先)
具体的な戦略:
✅ 頻出分野を中心に学習(VPC, IAM, EC2, S3, RDS, CloudFront など)
✅ 出題の少ない分野(特定のAWSサービスの詳細仕様など)は割り切って捨てる
✅ 「80点以上を目指す」より「72点を確実に取る」戦略で学習
重要分野も含めた具体的な勉強方法は以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。

最短合格のための「捨て問」と「拾うべき問題」
AWS SAAの試験範囲は広いため、すべてを完璧に覚えるのは非効率。合格のためには「頻出分野を重点的に学び、出題の少ない分野は捨てる」ことが重要。
AWSには200以上のサービスがあり、すべてを学ぶのは現実的ではない。試験に頻繁に出るサービスと、ほとんど出題されないサービスを見極め、学習の優先順位をつけることが合格への近道。
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拾うべき問題(頻出分野)
- VPC(ネットワーク設計):サブネット、NATゲートウェイ、ルートテーブル
- IAM(認証・認可):ロール、ポリシー、MFA、フェデレーション
- EC2(仮想サーバー):インスタンスタイプ、オートスケーリング、ELB
- S3(ストレージ):ストレージクラス、バージョニング、ライフサイクル管理
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RDS(データベース):マルチAZ、リードレプリカ、Aurora
等
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捨ててもOKな問題(低頻出分野)
- AWS IoT、Amazon Connect などの特定用途向けサービス
- AWS Outposts や Snowball などのエッジコンピューティング系
- 細かすぎるコスト計算(見積もりの詳細仕様など)
AWS SAAに合格するためのおすすめ教材
AWS SAAに合格するには、問題演習を重視した学習が最も効率的。特に、Udemyの模擬試験やAWS公式の模擬試験を活用すると、実際の試験に近い形式で学べる。
AWS試験は知識を問うだけでなく、「AWSのベストプラクティスを理解しているか」が重要。そのため、参考書を読むだけでは不十分で、実際の試験形式に慣れることが合格の鍵。
- AWS公式も問題演習を推奨している
- 合格者の多くが「問題演習が一番効果的だった」と語っている
- 実際の試験は選択肢が似ているため、問題の出題パターンを知っておくと攻略しやすい
特に初心者には返金保証があるUdemyがおすすめです。万が一挫折しても30日以内であれば返金が可能です。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
おすすめ教材:
✅ Udemyの動画講座(SAA-C03対応)
【SAA】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座- 47時間の動画教材で徹底的に解説。試験対策に最適
- 返金保証あり&講師に質問できるので初心者にも安心
- セール時には1,500円程度に値下げされるのでセール時がおすすめです。(月に数回実施される)
✅ AWS公式模擬試験(Skill Builder)
AWS Certified Solutions Architect – Associate Official Practice Exam (SAA-C03 – 日本語)【有料 65問】
AWS Certified Solutions Architect – Associate Official Practice Question Set (SAA-C03 – 日本語)【無料 20問】
- 有料版は29 USD /月~なのでUdemyと比較すると割高
- まずは無料版20問を受験するのがおすすめ
✅ Udemyの模擬試験(SAA-C03対応)
【公式出題比率同じ】AWS SAA-C03実践模擬問題集(ソリューションアーキテクトアソシエイト)- 実際のAWSの試験問題に近い形式で、試験の感覚をつかめる
- 有料だが、実際の試験の雰囲気を知るには最適。AWS公式問題集より安価。
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✅ AWS公式ハンズオン
- ハンズオンはじめの一歩: AWS アカウントの作り方 & IAM 基本のキ »
- Security #1 アカウント作成後すぐやるセキュリティ対策 »
- Network編#1 AWS上にセキュアなプライベートネットワーク空間を作成する »
- Network編#2 Amazon VPC間およびAmazon VPCとオンプレミスのプライベートネットワーク接続 »
- Network編#3 クライアントVPNをつかって、リモート接続環境を構築しよう »
- スケーラブルウェブサイト構築編 »
- AWS 環境のコード管理 AWS CloudFormationで Web システムを構築する »
- Amazon EC2 Auto Scaling スケーリング基礎編 »
- AWS 上で静的な Web サイトを公開しよう! »
- 無料の動画教材で、基礎知識の習得、整理に使える
- 基本サービスをしっかり学べるのでSAAの試験対策にも非常に有効
✅ 参考書(補助教材)
- 試験対策用の黒本。豊富な図解で視覚的に理解しやすい。
- ただし、問題数は少ないため、別途演習と併用することが望ましい
上記に紹介した教材を使用した勉強方法について以下に紹介しています。興味がある方ぜひお読みください。

AWS SAAに合格するとどんなメリットがある?キャリアアップの可能性
AWS SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)に合格すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
受験する前は「資格を取る意味があるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、取得後に「転職に有利になった」「業務でのAWS活用スキルが向上した」と感じる人は多いです。
本章では、AWS SAA取得によって得られるメリットを具体的に解説し、どんなキャリアアップにつながるのかを明確にしていきます!
AWS SAAはクラウドエンジニアの登竜門!取得すると広がるキャリア
AWS SAAは、クラウドエンジニアを目指す人にとって「最初に取得すべき資格」であり、転職・昇進・案件獲得などに直結する。
AWSはクラウド業界でシェアNo.1のプラットフォームであり、多くの企業がAWSを採用している。そのため、AWSの認定資格はクラウドエンジニアのスキルを証明する重要な指標となっている。特に、AWS SAAはアソシエイトレベルの資格の中でも人気が高く、AWSを実務で活用するエンジニアの基礎スキルを持っている証明になる。
- AWSの公式サイトでも「クラウドエンジニアのキャリアを始めるのに最適な資格」と推奨されている
- 転職サイトで「AWS SAA 資格 必須」と記載されている求人が増加
- クラウドを活用する企業の増加により、AWSエンジニアの市場価値が高まっている
✅ AWS SAAを持っていると有利な職種
- クラウドエンジニア(AWS環境の設計・構築・運用)
- システムアーキテクト(AWSを活用したシステム設計・提案)
- インフラエンジニア(オンプレミスからAWSへの移行プロジェクトなど)
- DevOpsエンジニア(CI/CD環境の構築・自動化)
転職市場での評価は?AWS SAAの価値をチェック!
AWS SAAを持っていると、クラウド関連の転職市場で有利になる。特に、AWSスキルを持つ人材は需要が高く、未経験からの転職にも役立つ資格。
企業の多くがオンプレミスからAWSへ移行しており、クラウド人材の不足が続いている。そのため、AWS SAAを持っていることで「基礎的なクラウドスキルを証明できる」と評価され、転職市場での競争力が高まる。
- IT転職サイト「
レバテックキャリア」や「
キャリアネクスト」の求人を調査すると、AWSスキルを求める求人が増加
- AWS認定資格を持つ人の平均年収が上がっている(2024年の調査結果)
- IT未経験でも、AWS SAA取得をきっかけにクラウドエンジニアとしてのキャリアをスタートした例が多い
✅ AWS SAAが有利になる転職・昇給ポイント
- クラウド関連の求人に応募しやすくなる
- AWSスキルを持つエンジニアの年収が上昇傾向
- AWS環境を導入している企業での昇進・キャリアアップが期待できる
AWS SAAの次に目指すべき資格は?キャリアパスを考える
AWS SAAを取得した後は、次のステップとして「プロフェッショナル試験」または「専門分野の認定資格」を狙うのがおすすめ。
AWS SAAはクラウドの基礎を学ぶのに最適な資格だが、さらにキャリアを伸ばすには「より専門的なスキル」を証明する資格が有利になる。AWSには複数の上位資格があり、自分のキャリアの方向性に応じて適切な資格を選ぶことが重要。
- AWS認定資格には、「プロフェッショナル」「スペシャリティ」などの上位資格がある
- AWS公式でも、「SAA取得後は上位資格取得のパスが示されている」
- 多くのAWSエンジニアが、SAAの次に「SAP(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)」や「DVA(デベロッパーアソシエイト)」を取得
✅ AWS SAA取得後のキャリアパス
▶ AWS Certified Solutions Architect – Professional(SAP)
→ より大規模なAWS環境の設計・運用ができることを証明

▶ AWS Certified Developer – Associate(DVA)
→ AWS上でのアプリ開発・サーバレス技術に特化

▶ AWS Certified SysOps Administrator – Associate(SOA)
→ AWS環境の監視・管理・オペレーションを強化

AWS SAAはゴールではなく、キャリアのスタートラインです。次の資格を見据えて学習を続けることで、より市場価値の高いエンジニアになれます!
よくある質問とその回答
- AWS SAAの試験は未経験者でも合格できますか?
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AWSの知識がゼロの状態でも、適切な勉強をすれば合格は十分に可能です。ただし、AWSの基本的な概念や主要サービスについては学習が必要です。未経験者の場合、まずはクラウドプラクティショナー(CLF)を受験するのも一つの方法ですが、SAAから直接学習を始めることも可能です。ハンズオン学習を取り入れながら、模擬試験で問題形式に慣れていけば、初心者でも合格のチャンスはあります。
- AWS SAAの試験はどのくらいの頻度で変更されますか?
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AWS SAAの試験は、概ね2〜3年ごとに大きな改定が行われます。最新のAWSサービスや技術トレンドを反映するため、試験範囲の変更は定期的に行われます。ただし、マイナーな変更は年に数回発生することもあります。受験する際は、AWSの公式ページで最新の試験ガイドを確認し、最新の出題範囲に沿った学習をすることが重要です。
- 試験当日はどのような流れで進みますか?
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AWS SAAの試験は、ピアソンVUEまたはPSIの試験センターで受験するか、自宅からオンラインで受験することができます。試験開始前には本人確認が行われ、試験環境のチェックが実施されます。試験時間は130分で、約65問の選択式問題が出題されます。途中退席はできないため、事前にトイレなどを済ませ、集中できる環境を整えることが大切です。
- AWS SAAの試験結果はすぐにわかりますか?
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現在、AWS SAAの試験結果は試験終了後にすぐ画面上で表示されることはなくなりました。試験が終わると、AWS Certification アカウントにログインするか、AWSからのメール通知で結果を確認する仕組みに変更されています。通常、試験後数時間〜5営業日以内に正式なスコアレポートが反映されます。スコアレポートには、分野ごとの正答率や苦手な分野が詳細に記載されているため、再受験が必要な場合はこのレポートを活用して対策を立てることができます。
- AWS SAAの試験は何回でも受験できますか?
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不合格になった場合、再受験は可能ですが、受験ポリシーに従う必要があります。AWSの規定では、初回の試験に不合格の場合、14日間の待機期間を空ければ再受験が可能です。ただし、短期間で何度も受験するのは非効率なため、模擬試験や過去問を活用しながら、確実に合格できるレベルまで準備を整えてから再挑戦するのが望ましいです。
- AWS SAAに合格したら、どのように資格を活用できますか?
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AWS SAAに合格すると、クラウドエンジニアやインフラエンジニアなどの職種でアピールできます。特に、AWSを導入している企業では、採用時にSAAの資格を評価するケースが増えています。また、フリーランスとしてAWS案件を獲得しやすくなるなど、キャリアの幅が広がります。資格取得後は、実際にAWS環境を構築するなどして、実務経験を積むことも大切です。
- AWS SAAの試験対策として、公式ドキュメントだけで合格できますか?
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AWSの公式ドキュメントは試験対策に役立ちますが、それだけでは合格するのは難しいです。AWSの公式ドキュメントは膨大な情報量があり、初心者にとっては専門用語が多く、内容が難解で読みにくいことが課題です。そのため、試験対策としては公式ドキュメントだけでなく、Udemyの模擬試験やAWS公式のラーニングパス、ハンズオン学習などを併用するのが効果的です。試験に出やすいポイントを押さえた教材を活用することで、効率よく学習を進めることができます。
- AWS SAAに合格するための勉強時間はどれくらい必要ですか?
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勉強時間は個人のIT経験や学習スタイルによって異なりますが、目安としては未経験者なら50〜100時間、経験者なら20〜50時間ほど必要です。未経験者はAWSの基礎から学ぶ必要があるため、まずはクラウドの基本概念を理解することが大切です。一方、AWSを業務で使ったことがある人は、模擬試験を中心に学習することで、短期間での合格が可能になります。
- AWS SAAの資格は更新が必要ですか?
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はい、AWS SAAの資格は3年ごとに更新が必要です。AWSの技術は急速に進化しているため、定期的に知識をアップデートすることが求められます。資格を更新するには、再度SAAの試験を受けるか、上位資格(SAPなど)に合格する方法があります。また、AWSの更新ポリシーに変更がある可能性もあるため、最新のルールをAWSの公式サイトで確認することが大切です。
以上FAQでした。
まとめ
- AWS SAAの試験は過去と比べて出題範囲が広がり、実践的な問題が増えたが、適切な対策をすれば十分に合格可能なレベルである。
- 合格率は約50%前後と推定され、試験時間や合格基準は変わらないため、頻出分野を重点的に学習すれば短期間でも合格できる。
- 効率的な勉強法として、Udemyの模擬試験・AWS公式模試・ハンズオン学習を組み合わせるのが最も効果的とされている。
- AWS SAAを取得すると、クラウドエンジニアとしての市場価値が高まり、転職やフリーランス案件獲得のチャンスが広がる。
- 資格の有効期限は3年で、更新には再受験または上位資格の取得が必要なため、学習を継続しキャリアアップを目指すことが重要である。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!

システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当