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AWSの資格試験として入門のものにCLF(クラウドプラクティショナー)があります。試験概要と勉強方法を記します。
AWS CLFは入門用の資格なので勉強すればAWS未経験者や初心者でも合格できます。(むしろ、初心者の方に取得してほしい資格です。)AWS初学者でも1カ月程度勉強すれば合格可能かと思います。
2023年9月19日から新試験CLF-C02にリニューアルされました。勉強する際は教材が新試験に対応しているかを確認してください。2024年ごろからCLF-C02に対応した学習教材が普及し始めました。当記事は新形式:CLF-C02に対応した教材と勉強方法を紹介します。
最新の試験 (CLF-C02) の登録は 2023 年 8 月 22 日に開始され、試験は 2023 年 9 月 19 日から受験できます。
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/
この記事を書いた人
管理人:syo
サラリーマンエンジニア歴10年
新卒で入社した大手システム会社でリモートワーク、年収800万円に到達
AWS関連プロジェクトのインフラエンジニア&プロジェクトマネージャーを担当。
IT資格
AWS:プロフェッショナルレベル2冠・アソシエイトレベル3冠・CLF・ペシャリティ資格(SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, SCS, DBS, MLS, ANS, PAS)
Azure:AZ-305・AZ-104・AZ-900
その他:基本情報、JAVASE Silver、オラクルマスターブロンズ(DBA)、Silver SQL、ITIL Foundation、LinuC
はじめに:筆者の受験時の状況と受験結果
クラウド全くの未経験から、先輩方に追いつく第一歩としてCLF(クラウドプラクティショナー)の勉強を始めました。
受験時の筆者の状況
- IT学部卒
- 大学在学中に基本情報技術者取得
- IT企業新卒1年目
- AWS含めたクラウド全くの未経験
筆者は約1ヶ月(1日2時間を30日間継続)勉強し、858点で一発合格することができました。
AWS CLF(クラウドプラクティショナー)の概要
AWS クラウドプラクティショナーは、Amazon Web Services(AWS)の基礎知識を学ぶための初級資格です。技術職以外のビジネス担当者やクラウド初心者にも最適な難易度です。受験に当たって特別なITスキルは不要です。AWSの全体像を把握するための入り口となる資格で、難易度はAWS認定の中でいちばんやさしいです。
現在の試験バージョンはCLF-C02です。
資格名 | AWS 認定クラウドプラクティショナー |
試験名 | CLF-C02 |
試験時間 | 90分 |
出題形式 | 選択問題(単一選択/複数選択) |
問題数 | 65問 |
合格ライン | 700点/1000点 |
試験日 | 随時 |
試験場所 |
全国のピアソンテストセンター または 試験監督付きオンライン受験 |
受験料 | 15,000円 |
合格発表 | 5営業日以内にメールで通知(筆者は受験後1時間ほどでメールが来ました) |
有効期限 | 3年 再認定およびアソシエイトまたはプロフェッショナル試験合格で延長されます |
受験要件 | なし |
AWS CLF 試験の出題範囲
AWS公式が出しているCLF-C02の試験ガイドがあります。それによると以下の出題範囲と比率になっています。
- 第 1 分野: クラウドのコンセプト 24%
- 第 2 分野: セキュリティとコンプライアンス 30%
- 第 3 分野: クラウドテクノロジーとサービス 34%
- 第 4 分野: 請求、料金、およびサポート 12%
AWS(クラウド)でできること、AWSで提供しているサービス、クラウドを利用する上でセキュリティ上気を付けるべきこと、利用料金についての出題が主です。AWSのみならず、クラウドに共通する考え方が出題されます。クラウドサービスについての責任共有モデルについても出題されます。
CLF-C02 難易度について(例題付き)
AWSサービスの概要を押さえておけば簡単に解答できるレベルです。しかしAWSを全く知らない場合、選択肢の意味が分からないので解答は難しいです。
CLFに求められるスキル(公式)
- 受験対象者は、以下の分野における AWS の知識を持っている必要があります。
- AWS クラウドのコンセプト
- AWS クラウドにおけるセキュリティとコンプライアンス
- AWS の主要なサービス
- AWS クラウドエコノミクス
筆者が感じたCLFに求められるレベル感
- 一般的なクラウドの特徴を知っている
- クラウドの利点、弾力性、拡張性、可用性、コスト効率、俊敏性 など
- 一般的なクラウドの用語を知っている
- IaaS、PaaS、SaaS、オンプレミス、リージョン、AZ など
- AWSの主要サービスの概要を知っている
- EC2は仮想コンピュータ、Route53はDNS、VPCは仮想ネットワーク など
以下例題です。難易度を確認してみてください。以下の例題は▼を押下すると解答が表示されます。
・問題文
AWS 内に仮想ネットワークを作成するには、どの AWS ネットワーキングサービスを使用すればよいですか。
・選択肢
A) AWS Config
B) Amazon Route 53
C) AWS Direct Connect
D) Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC)
正解:D
解説:
Amazon VPC を使用すれば、AWS クラウドの論理的に切り離されたセクションをプロビジョニングできます。
このセクションでは、ユーザーが定義した仮想ネットワーク内で、AWS リソースを起動できます。
出題範囲は広いですが、難易度は低いため、広く浅くの学習が効果的です。
AWS CLF 試験合格のための具体的な勉強方法とおすすめ教材
CLF試験は日本語教材が豊富なためぜひ活用して進めましょう。ブラックベルトや参考書、Udemyの教材を活用した学習がおすすめです。
特にUdemy教材は購入後も無期限でコンテンツがアップデートされていく点でおすすめです。試験バージョンが上がったとしても、3年後の再認定で使用可能です。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
Udemyで販売されているクラウドプラクティショナーの教材の比較記事をリリースしました。本記事では効率的な学習方法をメインに紹介しますが、他の学習リソースにも興味がある方はぜひご覧ください。
書籍を使った学習も有効ですが、書籍を選ぶ際には必ず最新のC02試験バージョンに対応しているか確認することが重要です。
具体的な学習方法は以下の通り紹介します。
- (全員におすすめ)わからないところはChatGPTを活用する
- (特に初心者の方)動画教材で基礎から体系的に学ぶ
- (ある程度基礎知識が身についたら)参考書で学ぶ
- (サービスの深堀におすすめ)ブラックベルト視聴
- (全員におすすめ)問題を解きまくる
- (実務能力も同時に身に着けたい方)ハンズオンを行う
(全員におすすめ)わからないところはChatGPTを活用する
学習を進めていて疑問が生じたときは、ChatGPTに質問することで理解を深めることができます。単に「〜とは何ですか?」と聞くだけでも答えてくれますが、以下のポイントを意識することで、より有益な回答が得られます。
- 誰になってほしいのかを示す。
- 例:「あなたは優秀なシステムエンジニアです。」
- 求める情報の粒度やレベルを示す。
- 例:「300文字以内で説明してください。」「初心者にもわかるように説明してください。」など
- 何かを比較したい場合は表も作成できる。
- 例:「LambdaとEC2の違いを表で説明してください。」
- 解答が間違っている可能性があることを理解する
- 生成AIは間違った情報を返すこともあります。AWS公式HP等で裏どりするとベストです。
- 最新のChatGPT 4oでは、かなり正確な情報が得られるようになったと感じていますが、常に裏付けを取る姿勢が大切です。
以下の例ではAWSの代表的なサービスであるLambdaとEC2の違いについて聞いてみました。
LambdaとEC2の特性を踏まえたうえでかなり参考になる応答を得ることができました。さらにこの応答について気になることがある場合、連続して会話を続けることができます。
ChatGPTに関してはスマホアプリもあります。書籍で学習している際もスマホさえあればいつでも気軽に質問することができるので非常におすすめです。筆者はAWSの勉強をする際は常にChatGPTにアクセスできるようにしています。
(特に初心者の方)動画教材で基礎から学ぶ
AWSの学習を始める際、初心者にとって分かりやすい動画教材の活用が効果的です。動画を視聴するだけなので学習のハードルが大きく下がります。AWS公式ウェビナーやUdemyの動画教材を使えば、基礎から効率よく学習できます。まずはAWS公式ウェビナーを視聴し、そのあとUdemyの動画教材を視聴するのがおすすめです。
AWS公式ウェビナー(無料)
このウェビナーはAWSを触ったことっがない方は絶対に見ることをおすすめします。クラウドを学習する前提となる基礎知識から解説してくれます。すべての学習の土台となる知識を習得することができます。
クラウドの基礎知識を丁寧に解説してくれるため、理解しやすい内容となっています。ウェビナーで分からない部分があった場合は、ChatGPTを使って疑問を解消しながら学習を進めると良いでしょう。
イメージがつかないところは実際に個人でAWSのアカウントを発行して無料利用枠の範囲で操作してみるのもおすすめです。私もAWSを学習し始めたころに個人AWSアカウントを発行しました。現在も継続して利用しています。(このブログもAWSから配信しています。)
- 内容: AWSのクラウド学習に必要なIT知識を約3時間で解説
- 目標: 最低限のIT知識とAWSの基本的なサービスの理解
- 対象者: AWSに興味がある非IT分野の方や学生
(Udemy 有料)試験対策に特化した理論学習講座の活用
試験対策に特化したUdemyの動画教材もおすすめです。隙間時間を活用して効率的に学習でき、試験範囲を網羅しているため、受動的な学習が可能です。特に、セクションごとに理解度を確認できる確認問題が含まれているため、間違った箇所をノートアプリに記録しながら復習することで、知識が定着します。ノートアプリはPCで書込み、スマホで見直すという使い方がおすすめです。
学習の際はいきなり動画教材の内容をすべて端から端まで理解する必要はありません。1周目は全体をつかむイメージでざっくりと学習しましょう。詳細な内容を把握するのは2周目からで問題ないです。紹介する動画教材にはハンズオンと演習問題が付属しています。初心者の方は以下の流れでの学習がおすすめです。
- 1周目: 理論学習パートのみを視聴。わからない箇所はChatGPTで確認しながらノートアプリに学んだことを書いて全体学習を意識する。深追いはしない。
- 2週目: 1周目で理解できなかった章を復習する。+演習問題を解いてみる。疑問点を解消する学習をする。
- 3周目: (効率を重視する場合は実施不要)ハンズオンパートを実践して知識を定着させる
CLFの効率的な合格を目指す方であれば3周目のハンズオンは飛ばしても問題ないと思います。CLFの学習を通して実務能力も身に着けたい方はハンズオンも実施しましょう。筆者はCLF合格後にハンズオンを実施しました。
理論学習パートでは作りこまれた視覚的なスライドが理解しやすいです。徹底的に解説したもりもりの内容です。
ハンズオンも豊富なため、実務で役立つ技術を身に着けることも可能です。
リンク先で20分程度のプレビューを視聴可能です。
これだけでOK! AWS認定クラウドプラクティショナー試験突破講座(豊富な試験問題300問付き)- 価格: 定価: ¥7,600、セール時参考価格: ¥2,000
- 動画時間: 15時間(ハンズオン含む)
- レビュースコア: (4.2/5)
-
特徴:
- 理論学習、ハンズオン、問題演習を通して徹底的に学習。
- 各章の演習問題+2回分の模擬試験で合計300問付属
- 試験バージョンに合わせた教材の定期的なアップデート
- 問題集有無: 300問(演習問題+模擬試験)
-
良いレビュー:
- AWSの基礎と実践的な演習が含まれており、初心者でも敷居なく取り組めた。
- 模擬問題が豊富。講師の説明が簡潔で分かりやすい。
-
悪いレビュー:
- IT未経験者レベルだと用語の解説が足りていないように感じたので調べながらの学習だった。
- 最新内容で動画を部分的に更新した影響で音性の質がところどころ異なるのが気になる。
(ある程度基礎知識が身についたら)参考書で学ぶ
非IT人材の方は参考書で学習する前に先のAWS公式ウェビナーを視聴しておくことをおすすめします。参考書は紙面の都合上、ある程度のIT知識が前提となっているためです。ウェビナーを視聴して前提になるIT知識をそろえておきましょう。何の予備知識もない状態で参考書を読み始めると挫折の危険があります。
また、参考書選びの際には「CLF-C02」に対応していることを確認の上、選んでください。以下の2つの参考書はCLF-C02に対応しています。CLF-C02に対応している参考書であれば自身の好みの参考書を選択して学習を進めてください。また、参考書だけでは問題演習量が不足するため、別途WEB問題集を併用することをおすすめします。
それぞれリンク先で試し読みができるので、自分に合う参考書を選んでみてください。
CLF-C02緑本
- 発売日: 2023年3月
- 価格: 2,970円(税込)
- レビュースコア: (4.4 / 5)
- 収録問題数: 模擬問題1回分収録(65問)
-
良いレビュー
- 図解やイラストで初心者にも非常にわかりやすく、基礎から学べる良書。
- 模擬問題が充実していて、試験対策に最適。
- 解説が丁寧で、ITに詳しくない人でも理解できる内容。
-
悪いレビュー
- 内容が少し多すぎて、初心者には若干難しく感じる部分がある。
- 価格が高めだと感じたが、内容がしっかりしているので納得。
- 模擬問題の解説がもう少し充実していると良い。
CLF-C02黒本
- 発売日: 2024年7月
- 価格: 2,860円
- レビュースコア: (4.6 / 5)
- 収録問題数: 模擬問題1回分収録(65問)
-
良いレビュー:
- 半分は黒と茶の2色で、レイアウトが落ち着いており、読みやすい。
- クラウドコンピューティングの基礎から解説されており、初心者でも理解できる内容で試験対策に最適。
- 解説と模擬問題がセットになっており、記憶に定着しやすい構成である。
-
悪いレビュー:
- イラストや図解が少なく、初心者には取り付きにくい面がある。
- 玄人向けで、事前に他の入門書を読んでから挑んだ方が良いと感じた。
- あくまで試験対策に特化しており、AWSを基礎から学ぶには他の書籍を併用する必要がある。
参考書は最低でも2周は学習することをおすすめします。1周目は参考書をざっと読み進め、2周目ではAWSブラックベルトや公式ドキュメント、ChatGPTを使って深掘り学習を行います。
- 1周目: 軽く全体を把握する。
- 2周目: 不明点を深掘り、特にブラックベルト資料やAWS公式ドキュメントを参考にする。
- 3周目: 章末問題で正答率の低い部分を重点的に復習。
模擬試験は、これらの復習が完了した後に取り組みましょう。
(サービスの深堀におすすめ)ブラックベルト視聴
AWSブラックベルトは、AWS に関する技術解説資料や動画シリーズのことです。ブラックベルトはAWSのサービスや機能の詳細な説明、設計パターン、ベストプラクティスを解説しています。AWS初心者が各サービスの基礎や使い方を学ぶのに最適です。
特に試験範囲である以下のリソースのブラックベルトを確認しておくことをおすすめします。動画の内容はすべてを理解する必要はなく、概要を理解するだけで問題ありません。(上位資格では深く理解しておくのがベターですが、CLFでは概要のみでOK)CLFでは広く、浅くの学習が基本です。
分野 | サービス |
---|---|
クラウドのコンセプト | Well-Architected Framework(設計のベストプラクティス集) |
セキュリティとコンプライアンス | GuardDuty, WAF, IAM, Shield, CloudTrail, Config, Inspector, SecurityHub, KMS, SecretsManager, SystemsManager(旧SSM), TrustedAdvisor |
クラウドテクノロジーとサービス | CloudFormation, CLI, マネジメントコンソール, CloudFront, EC2, EKS, ECS, EFS, EBS, Lambda, Fargate, ELB, RDS, Aurora, VPC, Route53, S3, Kinesis, Eventbridge, SNS, SQS, SES, Cloud9, Code兄弟, IoT |
請求、料金、サポート | CostExplorer, Budget, Billing, Organizations, AWSサポートケース, サポートプラン |
BlackBeltの動画はyoutubeにアップロードされているので誰でも無料で視聴可能です。中にはPDF資料だけのものもあります。youtubeの音声を聞いておくだけでも勉強になります。筆者はジョギングしながらや通勤しながら音声だけ聞いていることが多かったです。
(全員におすすめ)問題を解きまくる
試験対策として、出題形式に慣れるためにも繰り返し模擬問題を解くことが重要です。安定して80%以上の正答率を達成できるようになれば、本番試験を受験する準備が整ったと考えてもよいと思います。
書籍 vs. Web問題集
以下の特徴から、参考書の巻末問題に加えてWEB問題集を利用することをおすすめします。参考書の巻末問題だけでは演習量も不足すると思います。
- 書籍の問題集: 試験対策に役立ちますが、内容が更新されないため、最新の試験傾向に対応しづらいというデメリットがあります。
- Web問題集: 常にアップデートされているため、最新の情報に基づいた学習が可能です。特に、Udemyなどの買い切りタイプの問題集は、将来の再認定時にも活用でき、便利です。
効果的な問題演習の進め方
問題演習で間違えた箇所は、解説を熟読し、再度インプット学習に立ち返ることが大切です。例えば、以下の教材を活用して知識を補強しましょう:
- AWSウェビナー
- 参考書
- Udemyの動画教材
- AWSブラックベルト
注意すべき点は、答えを丸暗記しないことです。本質を理解しないまま問題を繰り返すのは逆効果です。間違えた理由や正しい選択肢を深く理解するために、解説を熟読してインプット学習に立ち返って知識を広げることが必要です。
筆者のおすすめ問題集活用学習方法
-
10問を解いてから答え合わせを行う
- 間違えた箇所は解答を読む
- 正解した問題も、他の選択肢がなぜ不正解かを考える
- 問題文や、選択肢にわからない用語があったら調べて理解する(ノートアプリを活用する)
- 理解不足をウェビナー、ブラックベルト、参考書を活用してさらに知識を広げる
-
10問区切りで学習を進める理由
- 解いた問題の記憶が新しいうちに見直すことで、効率的に学習できます。
正答率が向上したら本番に備える
この10問区切りの学習を繰り返すと必ず正答率が上がってきます。65問のフルセットを解いてみましょう。85%以上の正答率が出たら、本番受験のタイミングを計画しましょう。
以下の問題集は基礎レベルから本番レベルまで段階的に学習できる構成の問題集です。まず上記の10問区切りの学習を基礎レベルの問題で試してみるのをおすすめします。
【CLF-C02版】この問題だけで合格可能!AWS 認定クラウドプラクティショナー 模擬試験問題集(6回分390問)- 問題数: 390問(65問×6回分)
- 価格: 定価 ¥7,600、セール時参考価格: ¥2,000
- レビュースコア: (4.2/5)
- 難易度: 本番試験よりやや難しい。
- 対象者: 模擬問題単体で試験対策したい方、基礎からじっくり学びたい方。
-
特徴:
- 図解や解説付きで参考書いらずがコンセプト
- SAA(上位資格)へのステップアップも可能な構成
- 基本レベルと本番レベルの2種類の問題を収録
-
良いレビュー:
- 本番試験とほぼ同じ形式の問題が出題され、試験対策として非常に役立った
- 図解や詳細な解説により、AWSの知識がスムーズに頭に入る。初学者にも理解しやすい
- 価格に対して提供される内容が豊富で、短期間での合格を目指すには十分なボリュームだと感じた
-
悪いレビュー:
- 中には本番試験よりも難しい問題が含まれており、初心者にはハードルが高いと感じた
- 一部の問題に対する解説がやや不十分で、詳しく知りたい箇所は自力で調べる必要があった
- 講師のQA返答が遅いことがある。
(実務能力も同時に身に着けたい方)ハンズオンを行う
ハンズオンで実際にシステム構築をすると実務に役立つ知識を得ることができます。実際に手を動かして学ぶことで、クラウドの利便性や、各サービスをどういった用途で活用していくのか体感しながら学ぶことができます。
取り合えず試験合格の効率性を重視する方はハンズオンをスキップしても構いません。ハンズオンは実践的な知識を身に着けるには最適ですが、時間はかかります。以下、ハンズオンの動画教材を紹介していますが、実際にハンズオンを実施する場合、動画時間以上に時間がかかります。
また、ハンズオンはある程度AWSの基礎力を身に着けてから実施することをおすすめします。単に動画で説明されていることを実施するだけで意味を理解していないと効果が薄れてしまうからです。筆者もAWS全くの未経験の時に会社でハンズオン研修を受けたことがありましたが、何をしているのか全く理解できず無駄に感じたことがありました。また、AWSのコンソールは頻繁に更新されるため、動画教材のハンズオンを実施する場合、ある程度自分で調べてトラブルシュートする能力も必要となります。
少しネガティブなことは言いましたが、ハンズオンは操作の本質を理解して進めていくことで実務でも役立つ大きな効果を得ることができます。
ハンズオン教材については動画教材の章で紹介した(特に初心者の方)動画教材で基礎から体系的に学ぶのハンズオン部分も有効です。CLFに出題される主要サービスのハンズオンが可能です。
その他Udemyで一番人気のハンズオン講座は以下のものがあります。基本サービスがしっかり網羅されているのでクラウドプラクティショナー(CLF)対策にも有効です。
前半の基礎部分ではEC2を使ってWordPress構築を行っていきます。(当ブログもWordPressで配信中)
後半の応用部分では耐障害性向上のために冗長化、運用監視を行います。
この講座だけでインフラ設計、構築、運用がすべて身につくコースです。
15分程度のプレビューでいくつかのチャプターは登録なしで無料視聴可能です。
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得-
価格:
- 定価: 14,400円
- セール時参考価格: 約2,000円(時期により異なる)
- 動画時間: 約15時間
- レビュースコア: (4.5/5)
- 最終更新日: 2024年9月 (2024年9月確認時点)
- 難易度: 初心者向け
-
学習内容(概要):
- AWSの基礎的なサービスの操作(EC2、VPC、RDSなど)
- 仮想ネットワークの構築とセキュリティ強化
- スケーラブルなアーキテクチャの設計と実装
- サーバーレスアーキテクチャの導入
-
良いレビュー:
- AWSの基礎から応用まで学べる。講師の説明が丁寧で非常に分かりやすい。初心者でも安心して進められる
-
悪いレビュー:
- 一部AWSコンソールが変更されており、調べながらになったので時間がかかった
【重要】AWSクラウドプラクティショナー(CLF)試験前に押さえておきたい基礎知識
クラウドのメリット
クラウドを利用することで得られる主なメリットを理解することが重要です。AWSクラウドプラクティショナー試験では、クラウドの基本的な利点がよく問われます。以下の点を押さえておきましょう。
- コスト効率: 必要なリソースだけを使用し、利用に応じた料金を支払う「従量課金モデル」により、無駄なコストを抑えられます。
- 柔軟性: リソースの追加・削減が容易で、ビジネスの需要に応じてシステムの規模を調整可能です。
- 可用性: AWSのデータセンターは複数の地域に分散しており、システムの障害時にも迅速に復旧できる高可用性が確保されています。
- グローバルな展開: AWSは世界中にデータセンターがあり、どの地域でもサービスを迅速に展開することが可能です。
料金モデルとコスト管理
AWSでは、利用した分だけ支払う「従量課金制」が基本です。また、コストを最適化するためのさまざまなツールが提供されています。試験ではこれらの概念も出題されるため、理解しておきましょう。
- 従量課金モデル: リソースを使った分だけ課金される仕組み。初期投資や固定コストが抑えられます。
- AWS Cost Explorer: コストを可視化し、どのサービスがどれだけの費用を消費しているかを分析するためのツール。
- AWS Free Tier: AWSの主要なサービスを無料で試せるオプション。新規ユーザー向けに提供され、無料枠を有効活用することでコストを抑えることができます。
セキュリティの基本概念
セキュリティはAWSで非常に重要なテーマであり、クラウドプラクティショナー試験でも多く問われます。AWSは「セキュリティは最優先」としており、セキュリティ関連のツールや機能を多数提供しています。以下の知識を押さえておきましょう。
- IAM(Identity and Access Management): AWSにおけるアクセス権限を管理するためのサービス。どのユーザーがどのリソースにアクセスできるかを制御します。
- MFA(Multi-Factor Authentication): より強固なセキュリティを提供するために、パスワードに加えて追加の認証要素(例:スマートフォンの認証アプリなど)を用いる仕組み。
- セキュリティグループとファイアウォール: AWSでのリソース間のアクセスを制御し、ネットワークセキュリティを確保します。
リージョンとアベイラビリティゾーン
AWSはグローバルにデータセンターを展開しています。これを「リージョン」と「アベイラビリティゾーン」に分けて管理しています。この概念を理解することは、可用性や災害対策に関する問題を解く際に役立ちます。
- リージョン: 世界中の複数の地域に分散しているデータセンターの集合。
- アベイラビリティゾーン: 各リージョン内に存在する複数のデータセンター。障害が発生しても別のゾーンでサービスを継続できるため、可用性が高く保たれます。
責任共有モデルとは?
AWSは、2023年7月時点で200以上のサービスを提供しており、これらのサービスは大きく分けて3つのカテゴリに分類されます。サービスごとにAWSとユーザーがそれぞれどこまで管理責任を持つかが異なり、この責任分担の仕組みを「責任共有モデル」と呼びます。
サービスのカテゴリと、それぞれの責任範囲について見ていきましょう。
1. IaaS(Infrastructure as a Service)
例:Amazon EC2
IaaSは、AWSが物理的なインフラ(データセンター、ネットワーク、ストレージなど)を管理します。一方、ユーザーはオペレーティングシステム(OS)、アプリケーション、およびデータを管理する必要があります。自由度が高く、OSやアプリケーションのカスタマイズが可能ですが、その分ユーザーに管理の負担が大きくなります。
2. PaaS(Platform as a Service)
例:Amazon S3、DynamoDB、RDS、Lambda
PaaSでは、ユーザーは主にアプリケーションのコードやデータの管理に集中し、それ以外の部分はAWSがすべて担当します。たとえば、サーバーの運用やセキュリティ対策などはAWSが行うため、ユーザーの管理負担は少なく、ビジネスや開発に専念できるのが特徴です。
3. SaaS(Software as a Service)
例:Amazon Chime、QuickSight
SaaSは、AWSが完成したソフトウェアを提供し、ユーザーはそのソフトウェアを利用するだけで完結します。設定や管理の必要がほとんどなく、最も手軽に利用できるモデルです。
上記はAWS公式ブログより引用。図中のRDS、S3、KMS、DynamoはPaaSに当たりますが、AWSはPaaSの中でさらにCaaS (Contaiber as a Service)、Managed Serviceに分けています。勉強しているサービスがどの形態に当たるのかを確認すると理解が進むと思います。
オンプレミスとは?
オンプレミスは、クラウドに対比される用語です。オンプレミスとは、自社で所有しているサーバーにシステムを構築・運用する方法を指します。昔のシステムは、ほとんどがこのオンプレミスで構築されていました。クラウドとは異なり、ハードウェアやネットワークの管理をすべて自社で行う必要があるため、導入コストや運用負担が大きくなる傾向があります。
伸縮性とは?
伸縮性とは、必要なときにリソース(サーバーやストレージなど)を増やし、不要になったら減らす仕組みのことです。クラウドの基本的な考え方であり、必要なリソースを必要な分だけ使うことで、コストを効率的に抑えることができます。これにより、過剰な設備投資を避けつつ、需要に応じた柔軟なシステム運用が可能になります。
AWS CLF 勉強方法まとめ
AWSクラウドプラクティショナー(CLF-C02)は、クラウド初心者や非技術者向けに設計された、AWSの基礎知識を学べる最適な資格です。本記事では、試験の概要や勉強方法を詳しく解説しました。特に、動画教材や書籍、ハンズオンなど多彩な学習方法を活用することで、効率的に知識を習得できます。また、ChatGPTを活用した疑問解決や、AWSブラックベルトの資料も効果的です。
合格を目指すには、最新の試験範囲に対応した教材を使い、問題演習を繰り返すことが重要です。安定して高い正答率を達成するために、模擬試験で実戦感覚を養いましょう。また、実際の業務に活かせるハンズオン学習も並行して行うことで、試験だけでなく実務にも役立つスキルを身に付けられます。
クラウド技術の基本を理解することは、今後のキャリアにも大いに役立つはずです。計画的に学習を進め、AWSクラウドプラクティショナーの合格を目指して頑張ってください!
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当