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AWS認定資格12種解説 全資格の特徴と勉強方法も紹介

AWS認定資格12種解説 全資格の特徴と勉強方法も紹介

当ブログにはPRを含みます。

2024年10月: 廃止された資格や新規追加された資格があるのでアップデートしました。
AWS認定の数は12種類になりました。

AWSの全12種類の認定資格をご紹介。ぞれぞれの資格の位置付けと勉強方法や教材をご紹介します。

なお、このホームページもAWSを使って配信しています。

目次

再受験無料キャンペーン実施中(Foundational試験) 2025 年 2 月 15 日まで

不合格になった場合もFoundational試験の再受験が無料になるキャンペーン実施中です。AIプラクティショナーとクラウドプラクティショナーが対象です。

2024年10月9日から2025年2月15日の期間中に、「AWS Certified Cloud Practitioner」または「AWS Certified AI Practitioner」の試験を受ける方が対象です。試験登録時にプロモーションコード「AWSRetake2025」を使用することで、万が一不合格となった場合、2025年3月31日までに再受験が無料でできます。

アーリーアダプターバッチ
アーリーアダプターバッチ

また、期間中に「AWS Certified AI Practitioner」に合格すると、通常の認定デジタルバッジに加えて、限定版のアーリーアダプターバッジも取得可能です。

AWS資格2024年の変更点

2024年にAWSの資格はいくつかの変化点がありました。要点は以下の通りです。

  • Data Analytics Specialty(DAS)、Database Specialty(DBS)、SAP on AWS Specialty(PAS)の3つの資格が廃止されました。
  • 新しくData Engineer Associate(DEA)資格が追加されました。
  • 2024年4月1日以降、日本円での試験料金が値上げされました。USDでの受験料金は変わりません。
  • 新しくAI Practitioner(AIF)とMachine Learning Engineer Associate(MLA)の2つの資格が追加されました。
  • SysOps(SOA)のラボ試験は2024年10月末時点で中止されたままです。

詳しくは以下記事をご確認ください。

AWS 資格一覧

AWS資格一覧

難易度目安

レベルでは 基礎<アソシエイト<プロフェッショナル となっており、分野はアーキテクト(設計)、運用、開発、データ分析に分かれています。それぞれの分野に特化した専門知識試験もあります。

難易度の目安は以下AWS公式が見解を出しています。

AWS認定資格の難易度目安(AWS公式見解)
  • FOUNDATION(基礎):この試験の受験者は、最長 6 か月間 AWS クラウドを使っていても構いませんが、必須ではありません。 
  • ASSOCIATE(中級):1 年間のAWS クラウド実践経験
  • PROFESSIONAL(上級):2 年間のAWS クラウド実践経験
  • SPECIALTY(専門):各試験によって異なるが、各分野の経験がおおむね3 ~ 5 年程度

※ 目安であり、上記経験が必須というわけではありません。

筆者の体感では以下のような難易度を感じました。

基礎<アソシエイト<専門知識<プロフェッショナル (プロフェッショナルレベルは試験範囲が広いので難関に感じました。特に最高難易度はSolutions Architect Professional[SAP])

各資格の受験資格

特にありません。下位資格をすっ飛ばしていきなり上位資格に挑戦することもできます。

各資格の特徴

認知度のある試験はCloud Practitioner(CLF)やSolutions Architect Associate(SAA)やSolutions Architect Associate(SAP)あたりです。

レベル 資格名 特徴 知名度 難易度(筆者体感)
初級 Cloud Practitioner(CLF) クラウド全般の知識
用語やサービスの概要を問う
知名度が高い資格なので教材は多め
AI Practitioner(AIF) AI関連の知識(一般的なAI知識含む)
AIリテラシーやAWSサービスの概要を問う
新しい資格なので教材は少なめ
中級 Solutions Architect Associate(SAA) 設計者向け
アソシエイト試験の中で一番試験範囲が広い
CLFに比べて突っ込んだ内容が出題される
全AWS資格の中で一番知名度が高い資格なので教材は豊富
SysOps Administrator Associate(SOA) 運用者向け
試験範囲は狭めだが、かなり突っ込んだ内容が出題される
中級レベル資格の中では一番難しく感じた
最近メジャーになってきたので教材は増えつつある
超難しかったラボ試験は中断されている
Developer Associate(DVA) 開発者(プログラマー)向け
試験範囲はSAAと重複が多い
疑似コードの出題あり(SDKでの開発経験があるとよい)
最近メジャーになってきたので教材は増えつつある
Data Engineer Associate(DEA) データエンジニア向け
試験範囲は一部SAAと重複がみられる
2024年3月に追加された新試験であり、まだ知名度が低く教材が少ない
Machine Learning Engineer Associate(MLA) 機械学習エンジニア向け(MLSの下位資格)
2024年10月時点ベータ試験
SageMakerをはじめとするML関連のサービスの出題
上級 Solutions Architect Professional(SAP) 設計者向け
SAAの上位資格
知名度は高く、教材は豊富
AWSの資格の中では最高難易度
DevOps Engineer Professional(DOP) 開発、運用者向け
DVAとSOAの上位資格
CICDやDevOpsが問われる
上級の割には難しくない
AWS資格の中では知名度が高くないので教材が少ない
専門 Advanced Networking Specialty(ANS) ネットワーク技術者向け
AWSのネットワーク関連サービスについて深く問われる
難易度はかなり高い
最近メジャーになってきたので教材は増えつつある
Machine Learning Specialty(MLS) 機械学習エンジニア向け
難易度は専門レベルでは並レベル
AWS資格の中では知名度が高くないので教材が少ない
Security Specialty(SCS) セキュリティエンジニア向け
難易度は専門レベルの中では易しめ
最近メジャーになってきたので教材は増えつつある

初心者の方が勉強されるのであればCloud Practitioner(CLF)やSolutions Architect Associate(SAA)をおすすめします。

この2資格は認知度が高く信頼性が高く、教材も豊富なので初心者でも手を付けやすいためです。

Cloud Practitioner(CLF):これからITやクラウドについて勉強する方向け。未経験者でも勉強すれば合格可能。
Solutions Architect Associate(SAA):AWSに本格的にかかわる予定の方におすすめ。

それぞれの勉強方法は以下で解説しています。

基礎レベル(FOUNDATION)

FOUNDATIONは一番基礎的なレベルです。これからAWSやクラウドを学びたい向けの試験です。CLFはAWSを幅広く学べるメジャーな資格です。AIFはAI分野に特化したニッチな資格です。

Cloud Practitioner(CLF)

未経験の方でも勉強すれば十分合格を狙える認定です。初学者でも1ヶ月程度勉強すれば取得できるレベルです。

AWSを学び始めた方がまず取得を目指す資格です。CLFを持っておくと、開発現場でAWS専門用語が通じるレベルになれます。

AWS 認定クラウドプラクティショナーは、AWS クラウド、サービス、用語の基礎的かつ高度な理解を持っていることを証明します。 これは、IT やクラウドの経験がまったくない個人でクラウドのキャリアに切り替えるか、基礎的なクラウドリテラシーを求めている基幹業務の従業員にとって、AWS 認定ジャーニーの良い出発点となります。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-cloud-practitioner/
試験概要
  • 出題:用語中心、クラウドのメリットなどを説明できる
  • 難易度:基礎(勉強期間1ヶ月程度)
  • 出題形式:選択問題65問
  • 試験時間:90分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:15,000円

再掲ですが、以下で勉強方法を解説しています。

AI Practitioner(AIF)

AIFはAI/ML(機械学習)や生成AI技術、関連するAWSのサービスやツールに関する知識が問われます。

教材が少ない分、SAA(ソリューションアーキテクトアソシエイト)より難関に感じました。SAAやSAPを取得しているからと言って無勉強で合格できるような試験ではないと思います。

AWS Certified AI Practitioner は、人工知能 (AI)、機械学習 (ML)、生成 AI の概念とユースケースに関する需要の高い知識を実証します。競争力を高め、キャリアアップと収入拡大を目指しましょう。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-ai-practitioner/
試験概要
  • 出題:用語やAWSサービスの概要中心、一般的なAIのメリットやリテラシーを問う
  • 難易度:基礎(勉強期間1ヶ月程度)
  • 出題形式:選択問題65問
  • 試験時間:90分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:15,000円

以下で勉強方法を解説しています。

中級レベル(アソシエイト)

アソシエイトレベルではアーキテクト(設計)、運用、開発の分野に分かれます。

中級レベル保持者はAWS開発現場ではそこそこの人数がいます。(特にSAA)中級レベル資格を保持していると、1人前の仕事ができるレベルにステップアップできます。

Solutions Architect Associate(SAA)

アーキテクチャ設計者向けのアソシエイトレベル試験です。どのようにAWSサービスを組み合わせて課題を解決するのかが問われます。試験の特性上、幅広いAWSサービスに対する理解を求められます。

また、Solutions Architect Associate(ソリューションアーキテクトアソシエイト)ではCLFに比べてより実践的な内容が問われます。

AWS案件に本格的にかかわる方は取得しておくと業務の役に立ちます。クラウド未経験の方でも正しく勉強すれば3ヶ月程度で合格を狙えると思います。


AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された個人のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

私の周りではSolutions Architect Associate(SAA)取得者が一番多いです。AWSの資格試験の中では一番メジャーかと思います。教材もそろっているので勉強に手を付けやすいです。

アソシエイトレベルの中では比較的簡単な部類かと思います。

試験概要
  • 出題:要件に対する優れた設計を問う(セキュリティ、コスト、パフォーマンス、弾力性)
  • 難易度:中級(勉強期間3ヶ月程度)
  • 出題形式:選択問題65問
  • 試験時間:130分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:20,000円

再掲ですが、以下で勉強方法を解説しています。

SysOps Administrator Associate(SOA)

運用保守者向けのアソシエイトレベルの試験です。AWSの運用保守関連のサービスについて出題されます。

旧バージョンのSOA-C01まではSolutions Architect Associate(SAA)と出題範囲が重複しているとの声がありましたが、現行のSOA-C02はSAAとの被りはなく独自の出題となっていました。

出題範囲は狭めですが、アソシエイトレベルの中ではかなり難しい部類でした。筆者はSAAよりSOAの方が数段難しく感じました。

また、実務では一番役立ったと感じた資格です。

実務では以下のようなことが頻繁に起きる。SOAの知識はその解決に役立った。
・AWS利用料が試算より高くなっている。原因を確認しなければならない。
・パフォーマンスが思うように出ない。ボトルネックを確認する。
・負荷が上がった場合の上限緩和を検討しなければならない …etc

初心者の方はSOAの前にSAAを取得されることをおすすめします。


この資格は、組織がクラウドイニシアティブを実施するための重要なスキルを持つ人材を特定して育成するのに役立ちます。AWS 認定システムオペレーションアドミニストレーター — アソシエイトを取得すると、AWS でのワークロードのデプロイ、管理、運用の経験が証明されます。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-sysops-admin-associate/

SysOps Administrator Associate(SOA)では難関だったラボ試験が2024年5月現在は中止されています。

急に復活する可能性はあるので最新情報は以下AWS公式HPをご確認ください。

試験概要
  • 出題:AWSで作成されたシステムの運用保守を問う
  • 難易度:中級(勉強期間3~4ヶ月程度 筆者主観:中級の中では最難関)
  • 出題形式:選択問題65問(※2024/5時点ではラボ試験は中止中)
  • 試験時間:130分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:20,000円

以下記事で勉強方法や試験特性について解説しています。

Developer – Associate(DVA)

開発者向けのアソシエイトレベル試験です。疑似コードを使った開発観点での出題があります。PythonやJavaなどのプログラミング言語の開発経験があるとDVAの取得に有利です。

難易度はSAAとほぼ同等です。DVAとSAAでは試験範囲が重複している部分があるように感じました。

DVAの学習では教材が少ないですが、Udemyやブラックベルトを使うと合格に必要な知識を付けることができます。

AWS Certified Developer – Associate は、AWS のコアサービス、使用、基本的な AWS アーキテクチャのベストプラクティスに関する知識と理解、および AWS を使用したクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、およびデバッグの習熟度を示します。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-developer-associate/
試験概要
  • 出題:AWSでの開発を問う。疑似コードの出題あり。
  • 難易度:中級(勉強期間3ヶ月程度 筆者主観:中級の中では並程度)
  • 出題形式:選択問題65問(※疑似コードも選択形式)
  • 試験時間:130分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:20,000円

参考書などの教材が少なく、手を付けにくい資格ですが、以下で勉強方法を解説しています。

Data Engineer Associate(DEA)

本資格は2024年3月から新設された新しい資格です。

データエンジニア向けのアソシエイトレベル試験です。もともとから存在する認定資格Data Analytics – Specialty(DAS)がベースになっています。SpecialtyからAssociateに変更されているので、難易度は易しくなっています。

難易度はSAAとほぼ同等です。GlueやKinesisやQuickSightなどの分析関連サービスや、RDSやDynamoDBなどのデータベース関連サービス、S3やEFSなどのストレージ関連から出題されます。

DEAの学習では教材が少ないですが、Udemyを使うと合格に必要な知識を付けることができます。

AWS Certified Data Engineer – Associate は、コアデータ関連の AWS サービスに関するスキルと知識や、データの取り込みと変換、プログラミングの概念を適用しながらのデータパイプラインのオーケストレート、データモデルの設計、データライフサイクルの管理、データ品質の確保といった能力を検証します。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-data-engineer-associate/
試験概要
  • 出題:データ関連サービス(DB、分析、ストレージ等)が中心だが幅広い
  • 難易度:中級(勉強期間3ヶ月程度 筆者主観:中級の中では並程度)
  • 出題形式:選択問題65問(※疑似コードも選択形式)
  • 試験時間:130分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:20,000円

まだ参考書などの教材が少なく、手を付けにくい資格ですが、以下で勉強方法を解説しています。

Machine Learning Engineer Associate(MLA)

本資格は2024年8月から新設された新しい資格です。(2024年10月時点ベータ試験)

機械学習エンジニア向けのアソシエイトレベル試験です。もともとから存在する認定資格Machine Learning – Specialty(MLS)の下位資格です。

難易度はSAAとほぼ同等です。ただし、出題範囲が異なるのでSAAに合格していても勉強は必須です。SageMakerをはじめとするML関連のサービスについての出題が中心です。

MLAはベータ試験のため、教材が少なく学習のハードルは高めです。

AWS Certified Machine Learning Engineer – Associate は、本番環境に ML を実装して運用可能にする技術的能力を実証するものです。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-machine-learning-engineer-associate/
試験概要
  • 2024年10月時点ベータ試験
  • 出題:データの取り込みからモデルのパフォーマンス解析、デプロイのインフラストラクチャ設定、CI/CDパイプラインの自動化、セキュリティの確保など
  • 難易度:中級
  • 出題形式:選択問題85問
  • 試験時間:170分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:10,000円(ベータ試験期間中)

まだベータ試験で参考書などの教材が少なく、手を付けにくい資格ですが、以下で勉強方法を解説しています。

上級レベル(プロフェッショナル)

プロフェッショナルレベルでは2資格あります。SAP(Solutions Architect Professional)とDOP(DevOps Engineer Professional)です。この2資格はアソシエイトレベルの3資格の上位資格の位置づけです。

プロフェッショナルレベル保持者はAWS開発現場でも珍しいです。プロフェッショナルレベル保有者になると、AWSの専門家としていろんな方から技術的な相談を受けられるようになります。

アーキテクト :SAA→SAP(Solutions Architect Professional)
開発、運用保守:SOA+DVA→DOP(DevOps Engineer Professional)

Solutions Architect Professional(SAP)※最難関

Solutions Architect Professional(SAP)はアーキテクトのプロフェッショナルレベル(上級)の試験です。

SAPはAWSの資格試験の中で最難関試験です。

Solutions Architect Professional(SAP)を持っていると開発現場でもかなり頼りにされる人材になれます。

初心者がいきなりSolutions Architect Professional(SAP)を取得するのは難しく、まずはSAA試験を取得することをおすすめします。

200を超えるAWSサービスのほぼすべてが試験範囲であり、問題文や選択肢もとてつもなく長文です。試験時間は180分ありますが、ほとんど余りません。(時間が足りないという声も聞きます。)

さすが最難関資格。受験要件も色々書いてあります。(※受験の必須条件ではありません。)

AWS Certified Solutions Architect – Professional は、AWS でのクラウドアーキテクチャの設計とデプロイにおいて 2 年以上の実践的な経験を持つ個人を対象とするものです。この試験を受ける前に、以下の要件を満たすことをお勧めします。

  • AWS CLI、AWS API、AWS CloudFormation テンプレート、AWS 請求コンソール、AWS マネジメントコンソール、スクリプティング言語、および Windows と Linux 環境についての知識
  • エンタープライズの複数のアプリケーションやプロジェクトのアーキテクチャ設計に対し、ベストプラクティスガイダンスを提供する能力、およびビジネスの目標をアプリケーション/アーキテクチャ要件に関連付ける能力
  • クラウドアプリケーション要件を評価し、AWS でアプリケーションの実装、デプロイ、プロビジョニングを行うためのアーキテクチャを提案する能力
  • 主要な AWS テクノロジー (VPN、AWS Direct Connect など) や継続的なインテグレーション、デプロイプロセスを使用して、ハイブリッドアーキテクチャを設計する能力
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-professional/
試験概要
  • 出題:要件に対する優れた設計を問う(SAAの上位試験)
  • 難易度:上級(勉強期間 SAAを取得してから3~6ヶ月程度 最難関)
  • 出題形式:選択問題75問 (長文注意!)
  • 試験時間:180分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:40,000円

恐ろしく長文であることをお伝えするために、問題のサンプルを掲載しておきます。

Solutions Architect Professional(SAP)問題文と選択肢のサンプル

(問題)
ある会社には 2 つの AWS アカウントがあります。1 つのアカウントは本番環境のワークロード用、もう 1 つのアカウントは開発ワークロード用です。開発チームと運用チームが、これらのワークロードを作成して管理しています。同社は、次の要件を満たすセキュリティ戦略を必要としています。

  • 開発チームのメンバーは、開発アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除する必要がある。
  • 運用チームのメンバーは、開発および本番環境のアプリケーションインフラストラクチャを作成および削除する必要がある。
  • 開発チームのメンバーは本番インフラストラクチャにアクセスできてはならない。
  • すべてのユーザーが 1 セットの AWS 認証情報を持っている必要がある。

これらの要件を満たす戦略はどれですか。

A) 本番稼働用アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる運用 IAM グループを作成する。
 • 運用チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを運用グループに割り当てる。

開発アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる開発 IAM グループを作成する。
 • 運用チームのメンバーと開発チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループに割り当てる。
B) 本番稼働用アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる 運用 IAM グループを作成する。
 開発アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる開発 IAM グループを作成する。
 • 開発チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループに割り当てる。
 • 運用チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループと本番稼働用アカウントの運用グループに割り当てる。
C) 開発アカウントで以下を実行します。
 • 本番稼働用アカウントでアプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる共有 IAM ロールを作成する。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる開発 IAM グループを作成する。
 • 共有ロールを引き受けることができる運用 IAM グループを作成する。
 • 開発チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループに割り当てる。
 • 運用チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループと運用グループに割り当てる。
D) 本番稼働用アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる共有 IAM ロールを作成する。
 • 開発用アカウントを共有ロールの信頼ポリシーに追加する。
 開発アカウントで以下を実行します。
 • アプリケーションインフラストラクチャを作成および削除できる開発 IAM グループを作成する。
 • 本番稼働用アカウントで共有ロールを引き受けることができる運用 IAM グループを作成する。
 • 開発チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループに割り当てる。
 • 運用チームのメンバーごとに IAM ユーザーを作成する。これらのユーザーを開発グループと運用グループに割り当てる。

このような長文を75問も解くので非常に疲れました。

DevOps Engineer Professional(DOP)

開発・運用保守(DevOps)観点のプロフェッショナルレベルの試験です。変化が激しいこの時代、高速で開発、運用を回していく必要があり、その観点を問われます。

Solutions Architect Professional(SAP)に比べるとDevOps Engineer Professional(DOP)の方が易しいです。出題されるサービスが限定的で、問題文もSAPほどは長文ではありません。

近年DevOpsは注目されており、DevOps Engineer Professional(DOP)も注目されてきている資格です。

試験概要
  • 出題:開発・運用保守(DevOps)を問う。(SOA+DVAの上位試験)
  • 難易度:上級(勉強期間 SAAを取得してから2ヶ月程度)
  • 出題形式:選択問題75問
  • 試験時間:180分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:40,000円

DevOps Engineer Professional(DOP)はまだ試験教材が充実していませんが、以下で教材の紹介&試験をレポートしています。

専門知識

かつて専門知識は全6資格ありましたが、2024年4月に3資格となりました。レベルは上級(プロフェッショナルレベル相当)です。

  • Advanced Networking(アドバンスドネットワーキング)スペシャリティ (ANS-C01)
  • Data Analytics(データアナリティクス)スペシャリティ (DAS-C01) →廃止
  • Database(データベース)スペシャリティ(DBS-C01) →廃止。実質的にはDEAに変更
  • Machine Learning(マシンラーニング)スペシャリティ(MLS-C01)
  • Security(セキュリティ)スペシャリティ (SCS-C01)
  • SAP(サップ) on AWSスペシャリティ(PAS-C01) →廃止

専門知識レベルの資格は日本語の教材が少ないので手を付けにくい資格となっております。

試験概要(専門知識共通)
  • 出題:各分野の専門知識を問う
  • 難易度:上級
  • 出題形式:選択問題65問
  • 試験時間:170分
  • 試験会場:Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験
  • 受験料:40,000円

Advanced Networking(アドバンスドネットワーキング)スペシャリティ (ANS-C01)

Advanced Networking(アドバンスドネットワーキング)スペシャリティは、AWSのサービスを活用してネットワークアーキテクチャを設計・管理するスキルを証明するための認定資格です。

AWSを活用したネットワークエンジニアとして5年以上の実践経験を積んでいる人を想定した試験となっています。

スクリプトやツールの開発に関する設問も用意されているため、ツールを開発して業務を効率化したりする経験を積んでおくとよいでしょう。

AWS Certified Advanced Networking – Specialty は、複雑なネットワークタスクを実行し、ネットワークソリューションのアーキテクチャの設計と実装に 5 年間の実践的な経験がある個人を対象としています。この試験を受ける前に、次の要件を満たすことをお勧めします。

  • AWS テクノロジー、AWS セキュリティのベストプラクティス、AWS ストレージオプションとその基礎となる整合性モデルの活用と、AWS ネットワークのニュアンスや AWS のサービスの統合への関連性についての、専門的な経験。
  • 高度なネットワークアーキテクチャと相互接続オプション [例: IP VPN、マルチプロトコルラベルスイッチング (MPLS)、VPLS (Virtual Private LAN Service)] に関する知識。
  • オートメーションスクリプトとツールの開発に精通していること。これには、以下の設計、実装、および最適化が含まれます。ルーティングアーキテクチャ (静的および動的を含む)、グローバルエンタープライズ向けのマルチリージョンソリューション、可用性の高い接続ソリューション (例: AWS Direct Connect、VPN)。
  • CIDR とサブネット (IPv4 と IPv6)、IPv6 移行の課題、AWS WAF、侵入検知システム (IDS)、侵入防止システム (IPS)、DDoS 保護、EDoS (Economic Denial of Service/Sustainability) などのネットワークセキュリティ機能の一般的なソリューションに関する知識。
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-advanced-networking-specialty/

日本での参考書は発売されていませんが、Udemyで動画教材(英語音声日本語字幕)や日本語の模試が販売されています。

教材を探している方は以下リンクからANS(アドバンスドネットワーキングスペシャリティ)のUdemyの教材を探せます。

Udemy ANS教材を探す icon

動画講座をお探しの方は以下の日本語字幕、英語音声講座がベストセラーとなっています。リンク先でプレビュー視聴可能です。

定価は17,800円ですが、月数回実施するセール時には2,000円~3,000円程度で購入できることがあります。セール時に購入することをおすすめします。リンク先でプレビュー視聴可能なので気になる方はご確認ください。

【日本語字幕・英語音声】AWS Certified Advanced Networking Specialty 2023 icon

ANS-C01動画教材の解説

以下の記事で勉強方法を紹介しています。

Machine Learning(マシンラーニング)スペシャリティ(MLS-C01)

AIエンジニアやデータサイエンスエンジニアなど、ロボット開発やAI開発、及び高度なデータ処理を手がけるエンジニア向けの資格です。

機械学習の基礎や、深層学習(ディープラーニング)を理解しておく必要があります。AI分野のAWSエンジニアとして活躍したい方におすすめの資格です。

AWS Certified Machine Learning – Specialty は、開発またはデータサイエンスの担当者で、AWS クラウドでの機械学習 (ML)/深層学習ワークロードの開発、アーキテクチャ設計、実行において 1 年以上の実践経験を持つ個人を対象としています。この試験を受ける前に、以下のことをお勧めします。

  • AWS クラウドでの ML/深層学習ワークロードの開発、設計、実行における、最低 2 年の実務経験
  • 基本的な ML アルゴリズムの基となる考えを表現する能力
  • 基本的なハイパーパラメータ最適化の実践経験
  • ML および深層学習フレームワークの使用経験
  • モデルトレーニング、デプロイと運用のベストプラクティスを実行する能力
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-machine-learning-specialty/

MLSについても日本での参考書は発売されていませんが、Udemyで動画教材(英語音声日本語字幕)や日本語の模試が販売されています。

教材を探している方は以下リンクからMLS(マシンラーニングスペシャリティ)のUdemyの教材を探せます。

Udemy MLS教材を探す icon

ベストセラーのMLS教材は日本字幕、英語音声の教材でした。こちらは図表や実データ演習、マネジメントコンソールを多用しているので字幕を追っていけば内容は理解できると思います。これもセール時には2,000円~3,000円程度で購入できることがあります。セール時に購入することをおすすめします。リンク先でプレビュー視聴可能なので気になる方はご確認ください。

【日本語字幕・英語音声】AWS Certified Machine Learning Specialty MLS-C01 icon

MLS-C01動画教材の解説

以下の記事で勉強方法を紹介しています。

Security(セキュリティ)スペシャリティ (SCS-C01)

AWSのセキュリティエンジニアを対象とした認定資格です。AWSにはセキュリティ関連サービスが多数あり、それらの使い分けや組み合わせを問われます。
▼AWSのセキュリティ関連サービスを紹介しています。

また、発生したインシデントに対する出題もあります。AWSのセキュリティについて深く理解しておきましょう。

AWS 認定セキュリティ – 専門知識では、AWS クラウドにおけるセキュリティソリューションの作成と実装に関する知識を認定します。この認定では、専門的なデータ分類と AWS のデータ保護メカニズム、データ暗号化方法とそれらを実装するための AWS メカニズム、および安全なインターネットプロトコルとそれらを実装するための AWS メカニズムについての理解も検証されます。

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-security-specialty/

SCSについても日本での参考書は発売されていませんが、Udemyで動画教材(日本語音声の動画教材)や日本語の模試が販売されています。

教材を探している方は以下リンクからSCS(セキュリティスペシャリティ)のUdemyの教材を探せます。

Udemy SCS教材を探す icon

SCSに関しては日本でも需要が多いので日本語の動画教材が販売されています。

これもセール時には2,000円~3,000円程度で購入できることがあります。セール時に購入することをおすすめします。リンク先でプレビュー視聴可能なので気になる方はご確認ください。

【日本語動画教材】AWS認定Specialty – Security(SCS-C01)試験 対策トレーニングコース icon

SCS-C01動画教材の詳細

以下の記事で勉強方法を紹介しています。

まとめ

AWS認定資格は、クラウド業界でのキャリアアップやスキル証明に非常に有効です。基礎レベルから専門知識レベルまで、合計12種類の資格が用意されており、自分の経験や目指すキャリアに合わせて選択できます。

初心者の方は、まず「Cloud Practitioner(CLF)」や「Solutions Architect Associate(SAA)」から始めることをおすすめします。これらの資格は認知度が高く、教材も豊富なため、効率的に学習を進められます。

中級レベル以上の資格に挑戦する際は、実務経験や基礎知識をしっかりと積んでから臨むと良いでしょう。特にプロフェッショナルレベルや専門知識レベルの資格は難易度が高く、幅広い知識と深い理解が求められます。

勉強方法としては、公式ドキュメントの参照やUdemyなどのオンライン教材を活用するのがおすすめです。セール期間を利用すれば、コストを抑えて質の高い教材を手に入れることができます。また、模擬試験や過去問を解くことで、試験の傾向や時間配分に慣れることも重要です。

AWS認定資格を取得することで、自身の市場価値を高め、信頼性のあるエンジニアとして活躍するチャンスが広がります。ぜひ、自分に合った資格を見つけて、スキルアップに挑戦してみてください。

以上です。

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