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Microsoft Azureの資格の中にAZ-305という資格があります。筆者も合格したので勉強方法や教材について振り返っていきたいと思います。
※AZ-305は旧試験であるAZ-303/304が統合された新試験です。
・AWSは業務で触ったことがあった。
・Azureは個人環境で触った程度
・AZ-104には一年前に合格している(796点/1000点)
★資格認定にはAZ-305に加えてAZ-104を合格していることが必須条件となりました。
AZ-305はAzureの上位資格です。資格認定条件にもなっているので下位資格のAZ-104を取得してからAZ-305に挑戦しましょう。AZ-104の勉強方法や難易度は以下の記事で紹介しています。
この記事を書いた人
管理人:syo
サラリーマンエンジニア約9年
新卒で入社した大手システム会社でリモートワーク、年収800万円に到達
AWS関連プロジェクトのインフラエンジニア&プロジェクトマネージャーを担当。
IT資格
AWS:プロフェッショナルレベル2冠・アソシエイトレベル3冠・CLF・ペシャリティ資格(SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, SCS, DBS, MLS, ANS, PAS)
Azure:AZ-305・AZ-104・AZ-900
その他:基本情報、JAVASE Silver、オラクルマスターブロンズ(DBA)、Silver SQL、ITIL Foundation、LinuC
AZ-305 概要
Microsoftが提供しているクラウドサービスAzureの認定試験です。正式名称はAZ-305: Microsoft Azure Solutions Architect Expertです。AZ-305に合格することでMicrosoft Azure Solutions Architect Expertの資格を得ることができます。Microsoft公式のAZ-305の説明はこちらをご確認ください。
Microsoft Azure Solutions Architect ExpertはAZ-303とAZ-304の試験に合格する必要がありましたが、2021/11よりAZ-305に統合されました。
また、AZ-305の資格認定条件にAZ-104に合格していることが追加されました。
(結果的に、Solutions Architect Expert認定にはAZ-104とAZ-305の合格が必要となりました。)
資格名 | Azure Solutions Architect Expert |
試験名 | AZ-305 |
レベル | 上級 |
試験時間 | 100分 ※アンケートなどを含まない時間 |
出題形式 | 選択問題(シナリオ問題、ケーススタディも選択式) ドラッグ&ドロップ形式 詳しい出題形式の説明はこちら |
問題数 | 60問前後 |
合格ライン | 700点/1000点 |
試験日 | 随時 |
試験場所 |
全国のピアソンテストセンター または 試験監督付きオンライン受験 |
受験料 | 21,102円 ※為替等により変動の可能性あり 公式HPを確認してください |
合格発表 | 受験後即時画面表示 |
有効期限 | 2年 (取得後6か月~1年に無料の更新アセスメント受験の必要あり) |
受験要件 | 試験の受験要件はないが、AZ-104(下位資格)に合格しないと Azure Solutions Architect Expertに認定されません |
必要勉強時間目安 | 60~150時間程度 1~2ヶ月 (AZ-104を合格している前提) |
AZ-305 出題形式
出題形式は以下の通りです。
形式 | 説明 |
---|---|
択一選択 | 4つの選択肢から正解を1つ選択する |
複数選択 | 4~6個くらいの選択肢から2つ以上の正解を選択する |
ドラッグ&ドロップ形式 | 並び替えや、サービス名とその説明を紐づける |
ケーススタディ | 架空の会社のケーススタディ。実現したいことに対する解決策を選択肢から選ぶ。それぞれの問題は独立している。 |
試験本番で慌てないためにも形式に沿った模試を解いて慣れておくのがおすすめです。なお、試験時間は比較的余裕があるように思いました。
以下の記事でAzure認定資格の具体的な出題形式を紹介しています。良かったらぜひご確認ください。
AZ-305の位置づけ
Azure資格には基礎、アソシエイツ(中級)、エキスパート(上級)の難易度があります。AZ-305はエキスパート(上級)に当たる試験です。Microsoft Azure 環境の実装、管理、監視について問われる試験です。AZ-305はMicrosoft Azure を用いたクラウドでのシステム構築における設計能力を問われる試験です。設計の土台として幅広いAzureの知識が求められます。AWSでいうところのSAP(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル)相当です。
AZ-305 試験範囲
Microsoftの試験ガイドから抜粋します。パーセンテージは改定によって変更になる場合があるのでリンク先のガイドをご確認ください。
- ID、ガバナンス、および監視ソリューションを設計する(25%~30%)
- データストレージソリューションを設計する(20%~25%)
- ビジネス継続性ソリューションを設計する(15%~20%)
- インフラストラクチャソリューションを設計する(30%~30%)
AZ-305 難易度(筆者主観)
AWSのSAPと比較するとAZ-305の方が断然簡単に感じました。
筆者の主観ですがAWS SAA<AZ-305<<AWS SAPといった感覚です。
簡単に感じた理由は、AZ-305の方が問題文と選択肢の文章量が少なかったからです。学習のスタートがAZ-104を合格した後だったという点もあります。
AZ-305 最新アップデート情報
AZ-305 2024年1月22日のマイナーアップデート情報
AZ-305公式試験ガイドを確認すると、2024年1月22日にマイナーアップデートがあります。
アップデートの内容は、役割の明確化、文言の整理などが更新されているだけで、試験範囲などには影響はありません。
【重要】試験中のMicrosoft Learnアクセスが可能になった
試験中にMicrosoft Learnのアクセスが可能になりました。具体的なアクセス方法やアクセスしてみた感想を紹介しています。ぜひご覧ください!
AZ-305 勉強方法
Cloudベンダー系の資格は頻繁に試験問題が更新されます。
Azureも約3ヶ月に1回試験問題が更新されます。そのため、書籍での学習はお勧めしません。
クラウド技術は日々改良されており、試験問題にも改良が反映されるので書籍の記載はすぐに古いものになってしまいます。
これを踏まえて本記事ではWEB教材を中心とした勉強方法を紹介します。WEB教材は内容が自動更新されるものをピックアップして紹介します。
基本的にはUdemyの教材がおすすめです。おすすめの理由は以下の通りです。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
AZ-104に合格された方であれば、Azureの基礎力は問題ないかと思います。
AZ-305では設計能力(Azureサービスの組み合わせ)が問われます。問題を解いてみて実現したいことに対するAzureサービスの組み合わせを学ぶのがおすすめです。
私は以下のような勉強方法で合格しました。
- 模擬問題を解く
- 解説を見て理解する。知識が足りない分野はAzure公式ドキュメントやMS Learnも見ておく
- 間違えた問題についての足りなかった知識をOneNoteにメモする
- 隙間時間にOneNoteを見返す。(通勤時間や寝る前など)
- (少し時間がたったら)間違えた模擬問題を再度解いてみる
もしまた間違えたら②からやり直す。できるようになるまで繰り返し。
体系的に講義を受けたい方は動画教材もおすすめです。
AZ-305 おすすめ教材
WEB模擬問題集 日本語180問
更新が多いAZ-305試験にはUdemyの模擬問題集がおすすめです。おすすめする理由は以下の通りです。
- 出題形式・出題比率が同じである
- 一部、本試験でも全く同じ問題が出題される(非常に質が高い)
- 解説が丁寧である
- 料金が安価である(定価:4,800円 セール時2,000程度になることあり)
- 購入後も試験に合わせてアップデートされる
Udemy問題集の使い方について、実際の画面を交えて詳しく説明しています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
記事の内容:
- 【神アップデート!】解答を都度確認する方法を解説。
- Udemyの問題集をPCやスマートフォンで効果的に活用する方法を解説。
- ブラウザ翻訳機能を使い英語問題集を日本語に翻訳する手順を紹介。
- 問題演習画面の操作方法や解答確認の仕方を詳しく説明。
- 講師への質問方法を説明。
最短で合格!Azure Solutions Architect Expert AZ-305 試験対策問題集
こちらの問題集には180問収録されています。(全3回分)
本番試験でもデジャヴを感じるクオリティなので問題や選択肢を覚えてしまったとしても価値があると思います。解説の中では実際のAzureポータルの画面スクリーンショットが記載されていたり、Azure公式ドキュメントへのリンクも添付されているので理解の幅も広がります。
コースのレビューでも絶賛されています。
WEB 動画教材(講義形式完全日本語)
2023/9時点、日本語の動画教材はありません。→めでたく発売されました。
筆者も再認定時の復習の際は日本語の動画教材を購入しなおしました。(セールで1,600円で購入できたため)
AZ-104合格相当の知識がある前提の動画教材となっています。(AZ-305の受験資格にAZ-104合格は必須のため、違和感はないと思います。)
Udemy動画教材の使い方について、画面を交えて詳しく説明しています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
記事の内容:
- Udemy動画教材の便利な機能紹介: 再生速度調整、トランスクリプト表示、字幕対応などの機能
- スマホ機能の紹介: コースのダウンロード機能やバックグラウンド再生
- QA方法紹介: 講師への質問方法
コースの評価は4.5/5.0の高評価になっています。
試験範囲を網羅解説してくれており、公式ドキュメントの読み方も教えてくれるので初めてAZ-305を受験される方にもためになると思います。
- 試験範囲網羅解説
- 試験で問われるポイントの解説
- 各章に練習問題が付属している
↓講座のリンクです。リンク先で30分程度のプレビューを無料視聴可能なのでぜひ確認してみてください。(定価:4,800円 セール時参考価格1,600円~2,000円程度)
AZ-305対応:Azure Solutions Architect Expert試験対策講座Microsoft Learn
Microsoft Learn(MS Learn)はMicrosoft社が提供する学習コンテンツです。すべて無料で使えます。
サービスの解説とハンズオンを行うことができます。ハンズオンは無料のラボ環境が提供されるのでAzureの利用料金がかかってしまうこともありません。
日本語が少々理解しにくい箇所があるので知識を補完するレベルで利用しました。2024年現在は試験中にMS Learnを確認できるようになったので、問題集などで間違えた箇所はMS Learnでも確認しておくことをおすすめします。
まとめ
試験について
- 試験名: AZ-305: Microsoft Azure Solutions Architect Expert
- 認定要件: AZ-104にも合格必須
- 範囲: ID/ガバナンス、データストレージ、ビジネス継続性、インフラ設計
- 難易度: 上級(Expert)
勉強方法と教材について
WEB問題集や動画教材、MS Learnがおすすめです。クラウドの試験は更新ペースが速いため、WEBベースの教材がおすすめです。(2024/7現在、参考書は発売されていませんが。)
教材 | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
WEB問題集 最短で合格!Azure Solutions Architect Expert AZ-305 試験対策問題集 |
・高い的中率の模擬問題 ・解説が丁寧 ・購入後もアップデートされる |
定価4,800円 →セール時2,000円程度 |
動画教材 AZ-305対応:Azure Solutions Architect Expert試験対策講座 |
・体系的かつ網羅的に学習できる ・試験で問われるポイントが理解できる |
定価4,800円 →セール時 1,600円~2,000円程度 |
Microsoft公式 MS Learn |
・無料で知識の習得とラボ(ハンズオン)を実施できる ・少々日本語が理解しにくい(元が英語なので仕方がない) |
0円 |
最後までお読みいただきありがとうございました。
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当