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Microsoft社が提供するクラウドサービス「Azure」に関する資格試験でAZ-900があります。合格するためのおすすめ勉強方法を紹介します。
AZ-900はクラウド未経験の方でも勉強すれば取得可能なレベルです。AZ-900に合格したら上位資格のAZ-104(Azure Administrator Associate)を目指すのがラーニンクパスとして最適です。
- クラウド未経験の方:60時間程度(1日1~2時間程度を2ヶ月程度)
- AWSなど他クラウド経験者:10~20時間程度(他クラウドとAzureのサービスの対応を理解する)
- Azure経験者:10時間程度(経験の程度による)
この記事を書いた人
管理人:syo
サラリーマンエンジニア歴10年
新卒で入社した大手システム会社でリモートワーク、年収800万円に到達
AWS関連プロジェクトのインフラエンジニア&プロジェクトマネージャーを担当。
IT資格
AWS:プロフェッショナルレベル2冠・アソシエイトレベル3冠・CLF・ペシャリティ資格(SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, SCS, DBS, MLS, ANS, PAS)
Azure:AZ-305・AZ-104・AZ-900
その他:基本情報、JAVASE Silver、オラクルマスターブロンズ(DBA)、Silver SQL、ITIL Foundation、LinuC
AZ-900の概要
Azureの資格試験には多数のものがあります。AZ-900の位置づけや取得のメリット、難易度や形式を紹介します。
AZ-900の位置づけ
Azure資格にはファンダメンタルズ(基礎)、アソシエイツ(中級)、エキスパート(上級)の難易度があります。AZ-900はファンダメンタルズ(初級)に当たる試験です。上位資格はAZ-104、AZ-204、AZ-500などがありますが、AZ-900はすべての出発点に当たる試験です。ゆえに、Azureに関して広く浅く理解しておくことが求められます。
Azure未経験の場合は合格レベルになるまでに1ヶ月ほどかかると思います。
AZ-900試験範囲
試験範囲は以下となっています。※最新情報はMicrosoft社のAZ-900試験ガイドよりご確認ください。
- クラウドの概念について説明する (25–30%)
- Azure のアーキテクチャとサービスについて説明する (35–40%)
- Azure の管理とガバナンスについて説明する (30–35%)
主な出題はAzureで提供しているサービスについての概要、要件に対してのAzureサービスの組み合わせ、カバナンスやコスト管理に対する知識です。
難易度
難易度は初級です。前提条件も設定されていません。
Microsoft社が難易度の目安を提示してくれています。(以下の経験がないと受験できないというわけではありません。)
初級:前提無し
中級:6ヶ月以上のAzure経験
上級:2年以上のAzure経験
AZ-900 試験概要
資格名 | Azure Fundamentals |
試験名 | AZ-900 |
試験時間 | 45分 |
出題形式 | 選択問題(単一選択/複数選択) |
問題数 | 35問前後 |
合格ライン | 700点/1000点 |
試験日 | 随時 |
試験場所 |
全国のピアソンテストセンター または 試験監督付きオンライン受験 |
受験料 | 12,500円 |
合格発表 | 受験後即時画面表示 |
有効期限 | 無し(永久に有効) |
受験要件 | なし。未経験でも可 |
AZ-900取得のメリット
Azureに限らずですが、近年クラウドの需要は非常に高まっています。その中でAzureはAWS(トップシェア)に迫る勢いで伸びてきています。(図はPublickeyの記事から抜粋しています。)
クラウド全体の市場は拡大している上にAzureもシェアを拡大し続けているのでAzureを学ぶ価値は十分あるでしょう。
また、クラウド未経験の方が勉強する場合は他のクラウドに対する基礎的な知識を得ることもできます。(細かいサービス内容は異なりますが、クラウドでできることはどれも大差ありません。)
クラウド人材は引く手あまたです。売り手市場となっているので高年収になりやすいです。筆者はSIerの現場にいますが、SE単価1人月200万円も珍しくはないです。
AZ-900合格のために大切なポイント
早く合格するために必要な要素をまとめます。
- (Azure未経験のかたは特に)隙間時間を活用して動画教材を見る
- 問題集を解いてみる
- Microsoft Learnを使って理解が浅いサービスを触る
- 勉強を習慣化する
隙間時間を活用して勉強を習慣化しましょう。勉強の習慣化におすすめなのは動画教材とWEB問題集です。
また、Azureは実際に使いこなせてこそ価値が出るものです。Azureは使いこなせればたいていなんでもできるようになるので個人的に触ってみるのも楽しいかと思います。
AZ-900おすすめ勉強方法
AZ-900の勉強を通じてAzureを本質的に学ぶ勉強の流れを紹介します。試験勉強だけが目的ではなく、AZ-900の学習を通じてAzureを学ぶことを目的とします。
まず、初心者の方にはUdemyの教材をおすすめします。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
AZ-900の試験範囲は浅いですが広いです。2023/8現在、Azureのサービス数は265以上存在するためです。AZ-900ではさすがにすべてが出題されるわけではありませんが、主要サービスは押さえておく必要があります。
初心者の方にも優しい動画教材をおすすめします。
STEP1で学んだサービスを実際に触ってみると理解が進むものです。Microsoft Learn(通称:MS Learn)ではサービスの紹介と無料で使えるハンズオン用のラボ環境で動作を試すことができます。
STEP2と並行してでもOKですが、模擬問題をたくさん解いて試験の形式に慣れましょう。70%以上が合格ラインなので安定して8割正解を出せるようになれば本番試験に臨んでもよいと思います。
それでは次の章から実際の教材と勉強方法を紹介します。
【STEP1】Azureの全体をつかむ
Udemyに講義・演習・問題の3部構成でAzureの概要を学べる講座があります。
AZ-900の試験範囲を網羅しており、身近な具体例を用いてAzureを解説してくれるので初心者にも理解しやすい構成になっています。
視覚的に丁寧に解説してくれるので、クラウド初心者の方にも理解しやすくお勧めです。
↓講座のリンクです。リンク先で30分以上のプレビューを無料視聴可能なのでぜひ確認してみてください。(定価:2,400円 セール時参考価格2,000円程度)
【AZ-900合格講座】Azureを基礎からしっかりと学びたい方へ(講義・演習・問題の3部構成で理解を深めよう!)- AZ-900の試験範囲を網羅している
- Azureやクラウドの全体像を具体例を用いて初心者にもわかりやすく解説
- 講義・演習・問題の3部構成で知識が定着する
【STEP2】Azureをハンズオンで触ってみる
Microsoft Learn(MS Learn)はMicrosoft社が提供する学習コンテンツです。すべて無料で使えます。
サービスの解説とハンズオンを行うことができます。ハンズオンは無料のラボ環境が提供されるのでAzureの利用料金がかかってしまうこともありません。
演習という項目ではサンドボックス環境を利用してシナリオに沿った演習ができます。実際に触ってみるとすごく理解が進みます!
Azureを使ってWEBサイトを構築する実践的な教材があります。有料講座ですがロードバランサーや冗長化、バックアップや監視などを一気通貫で学ぶことができます。実務でもすぐに役立つ内容なのでより深く学びたい方はこちらの受講も検討してみてください。定価は各4,800円です。セール時には割引があります。また、本動画教材もプレビューを視聴することができます。
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(PaaS編)
IaaS(イアース)とPaaS(パース)はクラウドサービスの提供形態です。
IaaSは仮想サーバです。ユーザは仮想サーバ上に好みのOSやミドルウェアをインストールして自由に使用します。自由度が高い反面、OSやミドルウェアのセキュリティパッチなどユーザ側の作業も多い特徴があります。
PaaSは実行環境が提供されます。OSやミドルウェアがあらかじめセットされた環境が提供されるのでユーザはその上で動作するプログラムを用意するだけでOKです。IaaSのようにOSやミドルウェアのカスタマイズはできません。
IaaS、PaaSの解説は後の章で解説します。
【STEP3】模擬試験を解いてみる
STEP1とSTEP2で基礎知識を身に着けたら模擬試験を解いていきます。Azureの試験問題は少々日本語がわかりにくいところがあるのでそれも再現した模擬試験をおすすめします。
こちらの模試が日本語の具合や難易度的にちょうどいいと感じました。AZ-900の合格ラインは700点(おおよそ7割)なので安定して8割以上正解できるようになったら本試験へ挑戦するのがいいと思います。解説も丁寧なので初学者でも問題なく理解できると思います。
定価は執筆時(2024/1時点)7,600円です。(月に数回実施している不定期セール時は2,000円程度になっていることがあります。)
【6万人が受講】AZ-900 Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分490問)
2024/1に確認したところ、この模試の最終更新日も2024/1でした。変化が激しいAzureの試験内容にしっかり追従出来ています。これは紙の問題集には真似できない良さです。
解いた後は解説をしっかり読んで、不正解の選択肢がなぜダメなのかを理解してください。
WEB問題集ほどの高頻度で更新されるわけではありませんが、参考書で新しい情報が載っている書籍を紹介します。2023/1/30に第2版に更新されました。価格は2,500円ほどです。
クラウドやAzureのサービスの解説と各章に理解度を確認できる章末問題が用意されている良書です。模擬試験も1回分付属しているので参考書と模擬試験を兼ねることができます。(模擬試験の分量は本書だけでは物足りないのでWEB問題集で補うのをおすすめします)
【超重要!】クラウドのサービス形態(IaaS PaaS SaaS)
AzureのサービスがIaaS、PaaS、SaaSのどれに当たるのかを意識すると理解が進みます。
上の図ではIaaS、PaaS、SaaSをオンプレミスと比較した図です。オンプレミスとは自社でサーバを持って構築する従来の基盤です。(非クラウド)
以下にざっと説明します。
形態 | 特徴及び説明 | Azureで提供されるサービス例 |
---|---|---|
IaaS(Infrastructure as a Service) | クラウド上のコンピュータを借りるイメージです。ユーザは好きなOSやミドルウェアをカスタマイズして使用できます。 自由度が一番高い反面、ユーザ側が責任をもって作業する範囲が広いのが特徴です。(OSやミドルウェアのパッチや脆弱性対応など) |
Virtual Machines(仮想マシン) ロードバランサ 等 |
PaaS(Platform as a Service) | プログラムの実行環境を提供してくれます。OSやミドルウェアのメンテナンスはマイクロソフト側が実施してくれます。ユーザはプログラム開発に集中できます。管理が簡単な反面、OSやミドルウェアを指定することはできません。また、PaaSで対応しているプログラミング言語を使用する必要があります。 | App Service Azure Function Cosmos DB 等 |
SaaS(Software as a Service) | プログラム(アプリケーション)もマイクロソフトが提供してくれます。ユーザは利用するだけなので開発不要です。サービスの仕様に則った使い方をする必要があります。 | Azureとしては提供なし。マイクロソフトが提供するOffice 365やGmail(Google)など。 |
まとめ
以下の流れで学習するのがおすすめでした。
- Azureの全体をつかむ
- Azureをハンズオンで触ってみる
- 模擬試験を解いてみる
それぞれの目的別の教材をまとめます。
目的 | 教材 | 価格 |
---|---|---|
Azureの全体をつかむ | 【AZ-900合格講座】Azureを基礎からしっかりと学びたい方へ(講義・演習・問題の3部構成で理解を深めよう!) | 2,400円 |
Azureをハンズオンで触ってみる1(基礎) | Microsoft Learn | 無料 |
Azureをハンズオンで触ってみる2(実践) |
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(PaaS編) |
各4,800円(セール時参考価格2,000円) |
模擬試験を解いてみる | 【6万人が受講】AZ-900 Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分490問) | 7,600円(セール時参考価格2,000円) |
参考書(紙) | 合格対策Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集 第2版 | 2,500円程度 |
本記事を読んでいただいた方がAZ-900の試験に合格できると嬉しく思います。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当