Udemyセール開催中(10/25まで)教材が1,800円~

【SAA-C03】AWS SAAおすすめ勉強方法を解説【重要ポイント&合格体験】

AWS認定SAAおすすめ勉強方法アイキャッチ

当ブログにはPRを含みます。

AWSの資格試験として一番メジャーなものにSAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)があります。筆者も取得したので試験概要や勉強方法について紹介します。

ちなみに本サイトもSAA学習で培った知識から筆者がAWSのみで配信しています。

現行のSAAの試験バージョンはC03です。旧試験のC01やC02の情報や教材にはご注意ください。

筆者の全身写真

この記事を書いた人

管理人:syo

サラリーマンエンジニア歴10年
新卒で入社した大手システム会社でリモートワーク、年収800万円に到達
AWS関連プロジェクトのインフラエンジニア&プロジェクトマネージャーを担当。
IT資格
AWS:プロフェッショナルレベル2冠・アソシエイトレベル3冠・CLF・ペシャリティ資格(SAP, DOP, SAA, SOA, DVA, SCS, DBS, MLS, ANS, PAS)
Azure:AZ-305・AZ-104・AZ-900
その他:基本情報、JAVASE Silver、オラクルマスターブロンズ(DBA)、Silver SQL、ITIL Foundation
、LinuC

目次

はじめに:筆者の受験時の状況と受験結果

筆者は、前提としてクラウドプラクティショナー(CLF)資格を約2年前に取得しており、AWSを使った実務経験は限られていました。AWSを利用したプロジェクトに急遽参画することになり、そのキャッチアップのためにAWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の勉強を開始しました。

受験時の筆者のプロフィール
  • IT学部卒
  • CLF(クラウドプラクティショナー)取得済み
  • IT企業に新卒入社し、3年目
  • AWSの使用経験は、ハンズオンでEC2を触った程度

筆者は約2ヶ月学習し、825点で1発合格することができました。

AWSソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)資格の概要

SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)は、AWS認定で一番メジャーな資格です。教材が豊富なため他のAWS認定試験と比べて取り組みやすい資格とされており、出題範囲は広いものの、細かい知識よりも全体的な理解が重要です。深掘りするよりも全体の流れやサービスの使い方を理解することが合格のポイントです。

AWS認定一覧とSAA
AWS認定一覧とSAA
資格名 AWS Certified Solutions Architect – Associate
(ソリューションアーキテクト アソシエイト)
試験名 SAA-C03
試験時間 130分
出題形式 選択問題(単一選択/複数選択)
問題数 65問
合格ライン 720点/1000点
試験日 随時
試験場所 全国のピアソンテストセンター
または
試験監督付きオンライン受験
受験料 20,000円
合格発表 5営業日以内にメールで通知(筆者は受験後1時間ほどでメールが来ました)
有効期限 3年
受験要件 なし
(受験対象に”AWS のサービスを使用するクラウドソリューション設計の実務経験が 1 年以上必要です。”とあるが、必須ではない。)

SAA試験の難易度について(例題付き)

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の試験では、幅広いAWSの知識が問われますが、細かい部分まで深堀りされることは少ない印象です。AWS公式が定義するSAAに必要なスキルレベルは以下の通りです。

SAAに求められるレベル感(筆者見解)

  • AWSの主要なサービスで何ができるかを理解していること。
  • 基本的なIT知識を有していること(例:3層アーキテクチャ、冗長化、可用性、フェイルオーバーなど)。
  • 比較的簡単な要件に対し、どのようにAWSサービスを組み合わせて解決策を作り出すかを考えられること。

以下、サンプル問題です。筆者見解の3つを満たしていないと解くことは難しいのではないかと思います。

・問題文
ある企業には、パブリックサブネットとプライベートサブネットで実行される 2 層アプリケーションアーキテクチャがあります。ウェブアプリケーションを実行している Amazon EC2 インスタンスはパブリックサブネットにあり、データベースの EC2 インスタンスはプライベートサブネットで実行されています。ウェブアプリケーションインスタンスとデータベースは単一のアベイラビリティーゾーン (AZ) で実行されています。
このアーキテクチャで高可用性を実現するために、ソリューションアーキテクトが取るべきステップの組み合わせはどれですか。 (2 つ選択)

・選択肢
A) 新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを同一の AZ に作成する。

B) 複数の AZ にまたがる Amazon EC2 Auto Scaling グループと Application Load Balancer をウェブアプリケーションインスタンス用に作成する。

C) 既存のウェブアプリケーションインスタンスを Application Load Balancer の背後にある AutoScaling グループに追加する。

D) 新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを新しい AZ に作成する。新しい AZ にあるパブリックサブネットに EC2 インスタンスを使用してデータベースを作成する。古いデータベースの内容を新しいデータベースに移行する。

E) 新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを同一の VPC 内の、それぞれ新しい AZ に作成する。Amazon RDS マルチ AZ DB インスタンスをプライベートサブネットに作成する。古いデータベースの内容を新しい DB インスタンスに移行する。

正解:BとE

簡単な解説:

新しいサブネットを新しいアベイラビリティーゾーン (AZ) に作成し、冗長ネットワークを実現します。ロードバランサーの背後にある 2 つの AZ にインスタンスの Auto Scaling グループを作成し、ウェブアプリケーションの高可用性を確保し、2 つのパブリック AZ 間でウェブトラフィックを再分散させます。2 つのプライベートサブネットに RDS DB インスタンスを作成し、データベース層の高可用性も実現します。

よくある質問

有効期限はいつまでか?更新はどうすればよい?

有効期限は3年です。

更新する場合、最新バージョンの試験に合格する必要があります。

再認定時の費用は?

前回受験時に半額割引バウチャーが貰えているので半額で受験可能です。

不合格になった場合、再受験は可能?

可能です。

ただし不合格になった日から14日以上あける必要があります。受験回数に制限はありませんが、毎回受験料金を支払う必要があります。まれに不合格の場合、再受験無料になるキャンペーンを実施していることがあります。詳細は公式HPをご確認ください。

未経験でもSAAに合格は可能?

ある程度のIT知識がある方であれば可能です。

非エンジニアの方や不安な方は下位資格のクラウドプラクティショナー(CLF)から挑戦するのが良いかと思います。

AWS SAA 教材の選び方

SAA教材例

SAAに関しては教材が豊富です。WEB教材、書籍など多数の教材が発売されています。教材選びの際に注意する観点を紹介します。

  • 最新試験バージョンに対応した参考書を選ぶ
    SAA-C03のC03の部分は試験バージョンです。古い書籍の場合はC02などの古いバージョンのため、必ず最新の参考書を選びましょう。C03に対応している参考書を使う場合でもより最新の内容を反映しているWEB教材も併用することをおすすめします。
  • 更新が早いWEB教材を選ぶ
    クラウド資格は頻繁に内容がアップデートされるため、最新情報に対応しているWEB教材が最適です。特に、試験バージョンの変更に対応できる教材を選びましょう。
  • 問題集は解説が充実しているものを選ぶ
    問題数が多く、詳しい解説が記載されている問題集が効果的です。不正解の理由まで記載されていることが望ましいです。
  • 初心者は動画教材からスタートする
    学習のハードルが低い動画教材は、初学者に最適です。わかりやすい解説で基礎を学び、次のステップに進みやすくなります。
  • 参考書やAWS公式資料は初心者には難しい
    完全な初心者が最初から参考書やAWS公式ドキュメントに取り組むと、内容の難しさに挫折しやすいです。特にAWSの公式ドキュメントは、分かりにくい部分が多いので注意が必要です。ある程度知識を身に着けてからがおすすめです。

特におすすめの教材としては、Udemyがあります。一度購入すれば、その後も内容がアップデートされるため、試験バージョンの変更に対応できるだけでなく、3年ごとの再認定時にも活用できます。

Udemyの教材がおすすめな理由
  • 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる
  • 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適
  • 不明点を講師に質問可能
  • スマホでも視聴可能(隙間時間の活用
  • 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!

Udemyには多数のAWS SAA学習教材が販売されています。別記事ですが、選択を迷う方向けに比較記事をリリースしました。本記事では効率的な学習方法をメインに紹介しますが、他の学習リソースにも興味がある方はぜひご覧ください。

AWS SAA おすすめ勉強方法

学習手順(全体学習→部分学習→ハンズオン→問題演習)

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の学習では、まず全体像を把握した後に、特定の分野を深堀りし、問題演習やハンズオンで実践するという流れが効果的です。特に反復学習が合格への鍵となります。モチベーションを維持するために、適度な休憩や小さな達成感を得られる工夫も効果的です。

モチベーションを保つコツ
  • 具体的な目標を設定する
    目標を具体的に設定し、進捗を可視化するとやる気が高まります。
  • メリハリをつけた学習
    「ポモドーロ・テクニック」(25分勉強+5分休憩)など、集中とリラックスのバランスを取りながら学習を進めると効果的です。
  • 仲間との共同学習
    一緒に勉強する仲間がいると、モチベーションを維持しやすくなります。
  • 適度な休憩を取る
    疲れを感じたら休憩を挟むことで、モチベーションを維持し、効率よく学習を進められます。

上記を踏まえて具体的な学習方法を紹介します。※記載の期間は参考値です。前提知識などでぶれるため目安としてみてください。

  • STEP1: 初心者は動画で基礎を学ぶ (2週間程度)
    初心者には動画教材がおすすめです。動画を視聴するだけなので学習の敷居が低いです。
  • STEP2: 基礎が身についたら参考書に移行 (1週間程度)
    一定の知識が身に付いた後は、参考書を利用して本格学習しましょう。もとからITに明るい方は参考書から始めるのもよいと思います。
  • STEP3: サービスを深く学びたいならブラックベルトシリーズを活用 (1週間程度)
    AWSの各サービスを詳しく学ぶためには、AWSブラックベルトシリーズの資料がおすすめです。
  • STEP4: 問題演習は必須 (2週間程度)
    問題集を解き、出題傾向や弱点を把握して試験対策を進めます。
  • STEP5: ハンズオンで実務と知識を結びつける (2週間以上 任意)
    実際に手を動かすことで、知識を実践に応用するスキルを身に着けます。資格取得の効率性を重視する方はスキップ可能ですが、実務能力を身に着けたい方はぜひ取り組んでください。

STEP1: 初心者は動画で基礎を学ぶ (2週間程度)

動画教材での学習は動画を再生するだけなので初心者の方にも敷居低く取り組めると思います。無料のAWS公式のウェビナーと有料のUdemy講座があります。公式ウェビナーの方が簡単なため、まずはAWS公式ウェビナーを視聴し、そのあとUdemyの動画教材を視聴するのがおすすめです。

AWS公式ウェビナー(無料)

このウェビナーはAWSを触ったことっがない方は絶対に見ることをおすすめします。クラウドを学習する前提となる基礎知識から解説してくれます。すべての学習の土台となる知識を習得することができます。クラウドって何?からAWSの代表的なサービスまでを解説してくれます。

クラウドの基礎知識を丁寧に解説してくれるため、理解しやすい内容となっています。ウェビナーで分からない部分があった場合は、ChatGPTを使って疑問を解消しながら学習を進めると良いでしょう。後の章で使い方を紹介しています。)

イメージがつかないところは実際に個人でAWSのアカウントを発行して無料利用枠の範囲で操作してみるのもおすすめです。私もAWSを学習し始めたころに個人AWSアカウントを発行しました。現在も継続して利用しています。(このブログもAWSから配信しています。

AWSウェビナー 基本知識の解説
ウェビナーの抜粋(基本知識の解説部分)
  • 内容: AWSのクラウド学習に必要なIT知識を約3時間で解説
  • 目標: 最低限のIT知識とAWSの基本的なサービスの理解
  • 対象者: AWSに興味がある非IT分野の方や学生

Udemy 試験対策に特化した理論学習講座の活用(有料)

試験対策に特化したUdemyの動画教材もおすすめです。隙間時間を活用して効率的に学習でき、試験範囲を網羅しているため、受動的な学習が可能です。特に、セクションごとに理解度を確認できる小テストが含まれているため、間違った箇所をノートアプリに記録しながら復習することで、知識が定着します。ノートアプリはPCで書込み、スマホで見直すという使い方がおすすめです。

特にセクション3~5の主要サービスの解説部分はとても重要です。この部分に限っては自分が腹落ちするまで何度も見返し、ノートアプリに知識のアウトプットをして知識を定着させることが大切です。2回目以降は通勤時間などで音を聞き流しているだけでも頭に入ってくるので知識の定着に役立ちます。

  • 主要サービス: IAM, S3, EC2, VPC, Auto scalling, RDS, EBS, ELB, SQS, CloudFront, DynamoDB, Lambda, Route53

以下リンク先で60分以上のプレビュー視聴が可能です。

【SAA-C03版】AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験:短期突破講座(300問の演習問題) icon

SAA動画教材300問サムネイル

動画教材無料範囲の紹介
短期突破講座無料部分のスライド

演習問題中心の解説です。解説部分では図表を用いた視覚的な解説が中心です。解法テクニックも豊富です。

  • 価格:
    • 定価 ¥7,600
    • セール時参考価格 ¥1,800
  • レビュースコア: (4.0 / 5)
  • 良いレビュー:
    • 短時間で効率的に試験対策ができた。問題の質が高い。講師の説明がわかりやすい
  • 悪いレビュー:
    • 内容は良いが、動画内で音質が異なる箇所があり聞きにくいところがある

STEP2: 基礎が身についたら参考書に移行 (1週間程度)

AWS SAAは多数の参考書が販売されています。別記事になりますが、各参考書を比較した記事を作成しました。よろしければ参考書選びの際に参考にしてください。

参考書選びの際にはC03の試験バージョンに対応しているかを注意して確認してください。知識定着のために理論解説に加えて章末問題、巻末問題が付属している参考書がおすすめです。C03に対応しているものであれば各自好きな参考書で問題ないと思います。

参考書は紙面の都合上、ある程度のIT知識が前提となっています。少なくともAWSのウェビナーレベルの知識を身に着けてから読み進めることをおすすめします。何の予備知識もない状態で参考書を読み始めると挫折の危険があります。もしわからない用語などが出てきた場合はChatGPTを活用して解決することがおすすめです。

参考書では苦手分野がなくなるまで学習を繰り返し、すべての分野を理解したと感じた段階で巻末の模擬問題を解いて理解度をチェックする利用方法をおすすめします。模擬問題で間違えた箇所は参考書の該当章に立ち返って学習し、後程紹介するブラックベルトで強化学習することがおすすめです。

  • 価格: ¥2,860
  • 発売日: 2023年9月28日
  • 問題集: 各章末に復習問題、巻末に模擬問題65問
  • 良いレビュー:
    1. 分かりやすい解説。章末問題で理解度を確認可能。最新バージョン対応。
  • 悪いレビュー:
    1. 技術用語が多く初心者には難しい

  • 価格: ¥2,860
  • 発売日: 2023年3月7日
  • 問題集: 各章末に復習問題、巻末に模擬問題65問
  • 良いレビュー:
    1. 図解が多くわかりやすい。章末問題がある。
  • 悪いレビュー:
    1. 前提技術用語があり、初心者には難しい。

STEP3: サービスを深く学びたいならブラックベルトシリーズを活用 (1週間程度)

AWSブラックベルトシリーズは、AWSの各種サービスや技術に関する日本語の解説資料やウェビナーがあります。各サービスの詳細な技術情報や活用方法がまとめられており、AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)取得を目指す際の知識補完や部分学習に非常に役立ちます。特に、試験範囲に含まれる主要サービスの理解を深めるための教材として最適です。理解が不十分なサービスがあれば、ブラックベルトを視聴して理解を補強しましょう。おすすめの使い方は以下の通りです。

  • SAA試験で頻出の主要サービスの理解を強化する
  • 参考書や動画教材で学びきれなかったサービスを深く学習する
  • 問題演習で理解が不足していたサービスについて、知識を補完する

以下のサービスの中で、理解が不十分なものがあれば、ぜひブラックベルトで視聴しておきましょう。SAA試験に頻出するサービスです。

AWS SAA主要サービス
  • セキュリティ関連: IAM, STS, KMS, GuardDuty, Cognito
  • コンピューティング: EC2, Lambda, ELB, ECS, EKS
  • ネットワーキング: VPC, NAT, VPC Endpoint, VPN, VPCピアリング, Route53, PrivateLink
  • ストレージ: S3, EBS, EFS, Glacier
  • データベース: DynamoDB, RDS, Aurora, Redshift
  • メッセージング: SNS, SQS, SES
  • API・イベント: API Gateway, EventBridge
  • モニタリング・管理: CloudWatch, CloudTrail, Config, Systems Manager
  • 自動化: CloudFormation, Cloud9

BlackBeltは以下のサイトで公開されています。

STEP4: 問題演習は必須 (2週間程度)

試験対策として、模擬問題を繰り返し解くことが必須です。出題形式に慣れるためにも、繰り返し演習を行い、安定して80%以上の正答率を達成できるようになれば本番試験の受験を考えてもよいと思います。教材の選び方で紹介した通り、書籍よりWEBの方が最新の内容を反映できているため試験対策には適していると思います。

最初は問題に慣れていないので不正解が続いても問題ありません。間違える過程で解説を読んで知識を蓄積させていきましょう。間違えた際、解説を熟読するのは勿論のこと、再度STEP1~3のインプット学習に立ち返ることが大切だと思います。

注意すべき点は、答えを丸暗記しないことです。本質を理解しないまま問題を繰り返すのは逆効果です。同じ問題を解きなおす際は少なくとも3日以上開けると効果的だと思います。間違えた都度、間違えた問題を記録しておきましょう。

もし同じ問題で何度も間違える場合、それはその問題に関連する何らかの知識が不足していると考えられます。この場合は、しっかりとインプット学習に立ち返り、関連する周辺知識も含めて習得することが重要です。

以下のように10問区切りで問題を解いていくと、解いた記憶が新鮮なうちに解説を読むことができるのでおすすめです。

  1. 10問解く
  2. 答え合わせを行う
    • 間違えた箇所は解説を読む
    • 正解した問題も、他の選択肢がなぜ不正解かを考えながら解説を読む
  3. 理解不足をブラックベルトや参考書に立ち返って知識を広げる(STEP1~3に立ち返る)

この10問区切りの学習を繰り返すと必ず正答率が上がってきます。そうしたら65問のフルセットを解いてみましょう。80%以上の正答率が出たら、本番受験の申し込みをしましょう。

このようにして、段階的に学習を進めることで、効率よくSAA試験に備えることができます。UdemyのWEB問題集から2件おすすめ問題集を紹介します。

少し難しめの問題で対策したい方
【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) icon

AWS SAA WEB問題集(ベストセラー)詳細

  • 価格:
    • 定価: ¥7,600
    • セール時参考価格: ¥1,500
  • レビュースコア: (4.1/5)
  • 特徴: 難しめの問題で対策したい人に最適
  • 問題数: 395問
  • 良いレビュー:
    • 解説が詳しい。本番さながらの難易度。問題のバリエーションが豊富。
  • 悪いレビュー:
    • 問題文に一部誤字脱字がある。難易度が高い。
本番試験と同等の難易度で対策したい方
【公式出題比率同じ】AWS SAA-C03実践模擬問題集(ソリューションアーキテクトアソシエイト) icon

AWS SAA-C03公式出題比率同じ

  • 価格:
    • 定価: ¥3,000
    • セール時参考価格: ¥1,500
  • レビュースコア: (4.2/5)
  • 特徴: 本番試験の再現性を重視される方に最適
  • 問題数: 325問
  • 良いレビュー:
    • 本番試験と同様の問題構成。解説が詳細。最新のAWSサービスに対応。
  • 悪いレビュー:
    • 問題が一部重複している。問題の一部の日本語がおかしい。

STEP5: ハンズオンで実務と知識を結びつける (2週間以上 任意)

ハンズオンで実際にシステム構築を体験すると実務に役立つ知識を得ることができます。実際に手を動かして学ぶことで、クラウドの利便性や、各サービスをどういった用途で活用していくのか体感しながら学ぶことができます。

取り合えず試験合格の効率性を重視する方はハンズオンをスキップしても構いません。ハンズオンは実践的な知識を身に着けるには最適ですが、時間がかかります。以下、ハンズオンの動画教材を紹介していますが、実際にハンズオンを実施する場合、動画時間以上に時間がかかります。

また、ハンズオンはある程度AWSの基礎力を身に着けてから実施することをおすすめします。単に動画で説明されていることを実施するだけで意味を理解していないと効果が薄れてしまうからです。筆者もAWS全くの未経験の時に会社でハンズオン研修を受けたことがありましたが、何をしているのか全く理解できず無駄に感じたことがありました。また、AWSのコンソールは頻繁に更新されるため、動画教材のハンズオンを実施する場合、ある程度自分で調べてトラブルシュートする能力も必要となります。

少しネガティブなことは言いましたが、ハンズオンは操作の本質を理解して進めていくことで実務でも役立つ大きな効果を得ることができます。

以下、Udemyで一番人気のハンズオン講座を紹介します。基本サービスがしっかり網羅されているのでSAAの試験対策にも非常に有効です。

動画教材無料範囲の紹介
AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得無料部分

前半の基礎部分ではEC2を使ってWordPress構築を行っていきます。(当ブログもWordPressで配信中)

後半の応用部分では耐障害性向上のために冗長化、運用監視を行います。

この講座だけでインフラ設計、構築、運用がすべて身につくコースです。

15分程度のプレビューでいくつかのチャプターは登録なしで無料視聴可能です。

AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得 icon

AWS:ゼロから実践するAmazon Web Services。手を動かしながらインフラの基礎を習得詳細

  • 価格:
    • 定価: 14,400円
    • セール時参考価格: 約2,000円(時期により異なる)
  • 動画時間: 約15時間
  • レビュースコア: (4.5/5)
  • 最終更新日: 2024年9月 (2024年9月確認時点)
  • 難易度: 初心者向け
  • 学習内容(概要):
    • AWSの基礎的なサービスの操作(EC2、VPC、RDSなど)
    • 仮想ネットワークの構築とセキュリティ強化
    • スケーラブルなアーキテクチャの設計と実装
    • サーバーレスアーキテクチャの導入
  • 良いレビュー:
    • AWSの基礎から応用まで学べる。講師の説明が丁寧で非常に分かりやすい。初心者でも安心して進められる
  • 悪いレビュー:
    • 一部AWSコンソールが変更されており、調べながらになったので時間がかかった

学習補助ツール: ChatGPTの活用方法を紹介

学習を進めていて疑問が生じたときは、ChatGPTに質問することで疑問を解消できます。ChatGPT単に「〜とは何ですか?」と聞くだけでも答えてくれますが、以下のポイントを意識することで、より有益な回答が得られます。

ChatGPTへの質問のコツ
  • 誰になってほしいのかを示す。
    • 例:「あなたは優秀なシステムエンジニアです。」
  • 求める情報の粒度やレベルを示す。
    • 例:「300文字以内で説明してください。」「初心者にもわかるように説明してください。」など
  • 何かを比較したい場合は表も作成できる。
    • 例:「LambdaとEC2の違いを表で説明してください。」
  • 解答が間違っている可能性があることを理解する
    • 生成AIは間違った情報を返すこともあります。AWS公式HP等で裏どりするとベストです。
    • 最新のChatGPT 4oでは、かなり正確な情報が得られるようになったと感じていますが、常に裏付けを取る姿勢が大切です。

以下の例ではAWSの代表的なサービスであるLambdaとEC2の違いについて聞いてみました。

ChatGPTへの入力
ChatGPTへの入力
ChatGPTからの応答
ChatGPTからの応答

LambdaとEC2の特性を踏まえたうえでかなり参考になる応答を得ることができました。さらにこの応答について気になることがある場合、連続して会話を続けることができます。

ChatGPTへの追加質問の例
ChatGPTへの追加質問の例

参考書や問題集で疑問が生じたときに利用するのが効果的だと思います。ChatGPTはたまに英語で返答してきますが、「日本語で答えて」と入力すると日本語で返答してくれます。

【超重要!】AWS SAA頻出の主要サービス

AWS SAAには高頻度で出題されるサービスがあります。以下に挙げたサービスはほぼ必ず出題されます。
特に赤字は最重要サービスです。( )は厳密にはサービスではありませんが、重要なものです。

設問で実現したいことに対して適切なサービスを選択できるようにしておきましょう。もし以下のサービスにピンとこなければブラックベルトなどを視聴してしっかり学んでおきましょう。

ジャンル サービス
セキュリティ IAM, (Security Group, NACL), STS, KMS, GuardDuty, Cognito
コンピュート EC2, Lambda, ELB, ECS, EKS
ネットワーク VPC, NAT, VPC Endpoint, VPN, VPCピアリング, Route53, PrivateLink
ストレージ・配信 S3, EBS, EFS, グレーシア, CloudFront
データベース DynamoDB, RDS, Aurora, Redshift
アプリ統合 SNS, SQS, SES, API Gateway, EventBridge
管理ツール CloudWatch, CloudTrail, Config, SystemsManager, CloudFormation
開発ツール Code兄弟, Cloud9

以下はAWS公式のサンプル問題1番です。解答などのリンクはこちらから。リンク先に正解も掲載されています。実現したいことを何のサービスを用いて解決するのかを問われます。

ある企業は、複数のアベイラビリティーゾーンにまたがる VPC 内で、パブリック側の 3 層ウェブアプリケ
ーションを実行しています。プライベートサブネットで実行されているアプリケーション層の Amazon EC2 イン
スタンスでは、インターネットからソフトウェアパッチをダウンロードする必要があります。ただし、EC2 イン
スタンスにインターネットから直接アクセスすることはできません。

EC2 インスタンスが必要なパッチをダウンロードできるようにするために実行すべきアクションはどれですか。
(2 つ選択)
A) パブリックサブネットで NAT ゲートウェイを構成する。
B) インターネットトラフィック用の NAT ゲートウェイへのルートがあるカスタムルートテーブルを定義
し、アプリケーション層のプライベートサブネットに関連付ける。
C) Elastic IP アドレスを EC2 インスタンスに割り当てる。
D) インターネットトラフィック用のインターネットゲートウェイへのルートがあるカスタムルートテーブ
ルを定義し、アプリケーション層のプライベートサブネットに関連付ける。
E) プライベートサブネットで NAT インスタンスを設定する。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験前に知っておきたい基礎知識

AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)を受験する前に、理解しておくと役立つ基礎的な知識を紹介します。これらの概念は試験中によく出てくるため、覚えておくとスムーズに問題を解くことができます。もしピンとこないものがあれば学習の参考としてください。

3層アーキテクチャ

3層アーキテクチャとは、Webサービスを提供する際に役割を3つのサーバに分ける構造のことです。多くの大規模システムで採用されており、AWSでもこのアーキテクチャを使ってシステムを構築できます。

3層アーキテクチャの解説

3層アーキテクチャの例(AWSでの実現方法)

  • Webサーバ: 静的コンテンツを提供する部分。AWSでは、Amazon S3やEC2が使われます。
  • アプリケーションサーバ(APサーバ): ビジネスロジックを処理する部分。Amazon EC2やLambdaを活用します。
  • データベースサーバ(DBサーバ): データの保存を行う部分。DynamoDB、RDS、Auroraが一般的に使用されます。

オンプレミス

オンプレミスとは、企業が自社内でサーバを保有し、システムを構築・運用することを指します。これはクラウドと対比される概念で、以前は多くのシステムがオンプレミスで構築されていました。クラウドに移行することで、柔軟なスケーリングやコスト削減が可能になります。

フロントエンドとバックエンド

フロントエンドとバックエンドは、システムの異なる部分を指す用語です。

  • フロントエンド: ユーザーが直接操作する部分です。ブラウザで表示されるHTMLや、それに動きを加えるJavaScript、デザインを整えるCSS、さらにはスマホアプリなどが該当します。
  • バックエンド: サーバ側で動作する処理を指します。バックエンドはユーザーからのリクエストを受け取り、データを処理して返す役割を担っています。AWSでは、バックエンドのシステム構築が主な対象となります。

例えば、AWSでWebサーバを構築する場合、フロントエンドの成果物(HTMLやJavaScript、CSS)をAmazon S3やEC2に格納し、ユーザーからのリクエストに応じてこれらを配信する形で運用します。

フロントエンドとバックエンドの説明

冗長性とスケーラビリティ

AWSでは、システムの可用性やパフォーマンスを高めるために冗長性(Redundancy)とスケーラビリティ(Scalability)の概念が重要です。AWSのサービスは、予期せぬ障害に備えてデータを複数の場所に保存したり、需要に応じてリソースを自動的に拡張することが可能です。

  • スケーラビリティ: システムが負荷に応じて柔軟にリソースを増減できる仕組みです。EC2の「オートスケーリング」や、DynamoDBの「オンデマンドキャパシティ」などがスケーラビリティの例です。
  • 冗長性: システムやデータを複数の場所に配置することで、万が一の障害時にもシステムがダウンしないようにする仕組みです。S3の「リージョン間レプリケーション」やRDSの「マルチAZデプロイ」がこれに該当します。

リージョンとアベイラビリティゾーン(AZ)

AWSのインフラストラクチャは、地理的に分散された「リージョン」と、それぞれのリージョン内にある「アベイラビリティゾーン(AZ)」で構成されています。

  • リージョン: 世界中に配置されているAWSデータセンターのグループです。特定の地理的エリアに最も近いリージョンを選択することで、レイテンシを低減できます。
  • AZ: 各リージョン内に複数存在する物理的に独立したデータセンターです。アプリケーションを複数のAZに配置することで、障害に対する耐性を高めることができます。

高可用性とフェイルオーバー

AWSでは、システムが常に稼働し続けるように高可用性(High Availability)を確保し、障害時に自動で別のシステムに切り替えるフェイルオーバーの設計が求められます。

  • ELB(Elastic Load Balancing): トラフィックを複数のインスタンスに分散させることで、負荷を均等に配分し、障害時には他のインスタンスへ自動でリクエストを転送します。
  • Route 53: AWSのDNSサービスで、フェイルオーバー機能を提供し、指定したリソースが応答しない場合に別のリソースにトラフィックを切り替えます。

これらの知識を事前に理解しておくと、AWSソリューションアーキテクト アソシエイト試験で出題される概念やシナリオに対して的確に対応できるようになります。

まとめ

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)の試験に合格するためには、全体的な理解と実践的な学習が必要です。試験範囲は広いため、まずは基礎を固め、次に特定の分野を深掘りし、問題演習やハンズオンを繰り返すことで確実にスキルを身に付けていくことが重要です。

初心者の方には動画教材から学び、基礎知識を確実に固めてから参考書や問題集での学習に進む方法が効果的です。特に最新情報が反映されている教材を選ぶことが重要で、学習の際はChatGPTのようなAIツールも活用し、疑問点を即時に解決しながら進めると効率的です。

SAA試験は一見難しく感じるかもしれませんが、適切な学習方法と計画を立てることで、初心者でも合格は十分可能です。ぜひ今回の記事を参考に、自分に合った勉強法を見つけ、合格を目指して学習を進めてください。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

IT資格の人気オンラインコース

PR
当ブログはWordPressテーマSWELLを使用しています。非常に使いやすく、簡単にプロのようなデザインを使えるのでお勧めです!!

SWELL – シンプル美と機能性両立を両立させた、圧巻のWordPressテーマ

ランキング

ランキングに参加しています。クリックして応援いただけると嬉しいです。
にほんブログ村 IT技術ブログ クラウドコンピューティングへ
にほんブログ村
AWSランキング
AWSランキング

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次