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Google Workspace Administratorは、Google Workspace(以前のG Suite)環境において、組織内のGoogle Workspaceサービスの管理と設定を行う方向けの資格試験です。
個々のサービスの操作方法などではなく、管理機能について問われる資格試験です。
Google Workspace(旧G Suite)は、Googleが提供するビジネス向けのクラウドベースのツールの総称です。
Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、Google プレゼンテーション、Googleカレンダー、Googleチャット、Google Meet、Google ドライブなどの機能が含まれています。
資格の概要と試験対策、おすすめの教材について紹介していきます。
Google Workspace Administratorの概要
Googleが提供するクラウドサービス「Google Cloud」の認定試験の認定資格の一つです。Google Cloud(GCP)はAWSやAzureと並んで使用されるクラウドです。
Google Workspace AdministratorはGoogle Cloud(GCP)上のシステム構築に対する試験ではなく、Google Workspace管理機能について問われる異色の資格試験です。
Google Cloud資格体系とGoogle Workspace Administratorの位置づけ
Google Cloud(GCP)資格にはFoundational(初級)レベル、Associate(中級)レベル、Professional(上級)レベルがあります。Google Workspace AdministratorはProfessional(上級)に当たる試験です。
Professional Google Workspace 管理者は、ユーザー、コンテンツ、統合について統括的に考慮しながらビジネス目標を具体的な Google Workspace 構成、ポリシー、セキュリティ対策に変換します。Google Workspace 管理者は、組織のインフラストラクチャに関する知識を活かして、安全かつ効率的な方法で、共同作業、データ通信、データへのアクセスができるように支援します。エンジニアリングとソリューションの視点を持って業務に取り組む Google Workspace 管理者は、ツール、プログラミング言語、API を使用して、ワークフローの自動化、エンドユーザーの教育、業務効率を向上させながら、Google Workspace とツールセットをサポートします。
https://cloud.google.com/learn/certification/google-workspace-administrator?hl=ja
Google Workspace Administrator出題範囲
試験範囲は以下となっています。※詳細な試験範囲は公式試験ガイドをご覧ください。
- セクション 1: オブジェクトの管理(試験内容の 20% 以下)
- セクション 2: サービスの構成(試験内容の 18% 以下)
- セクション 3: トラブルシューティング(試験内容の 24% 以下)
- セクション 4: データアクセスと認証(試験内容の 24% 以下)
- セクション 5: ビジネス イニシアチブのサポート(試験内容の 14% 以下)
セキュリティや組織をカスタマイズする管理機能について問われます。個々のGoogle Workspaceサービスについての細かな使い方などは問われません。
トラブルシューティングについての出題が多い印象を受けました。
Google Workspace Administrator難易度
Google Cloud(GCP)のProfessional(上級)レベルの試験です。
他のGoogle Cloud(GCP)試験とは特性が異なるので比較は難しいですが、中難易度~高難易度と感じる方が多いようです。
Google Workspace 管理の幅広い知識、セキュリティ、APIとの連携、ベストプラクティスの理解が必要なため、学習範囲は広いです。多数あるエディションも理解しておく必要があります。(試験ではBusinessエディションとEnterpriseエディションの出題が中心です。)
エディション | 説明(公式より抜粋) |
---|---|
Business Starter | ユーザーあたり 30 GB のストレージを備えたビジネス向け生産性向上スイート |
Business Standard | ユーザーあたり 2 TB のストレージ プールを備えた拡張版の生産性向上スイート |
Business Plus | ユーザーあたり 5 TB のストレージ プールを備えた高度な生産性向上スイート |
Enterprise Standard | フレキシブルなストレージおよびエンタープライズ レベルのセキュリティと管理機能を備えた、生産性向上とコラボレーションのアプリスイート |
Enterprise Plus | フレキシブルなストレージおよびセキュリティとコンプライアンスの最先端機能を備えた、生産性向上とコラボレーションのツールセット |
※ほかにもEducationエディションやEssentialエディションがあります。
Google社が難易度の目安を提示してくれています。(以下の経験がないと受験資格がないというわけではありません。)
初級:前提無し
中級:6ヶ月以上の実務経験
上級:3年以上の実務経験
以下、Google Workspace Administratorのサンプル問題です。正解を確認する場合▼を押下してください。
あなたの組織は Google Workspace への移行を完了し、認証にオンプレミスのサードパーティ SSO を使用しています。突然ユーザーがアカウントにアクセスできなくなり、「ログイン資格の有効期限が切れたため、このサービスにはアクセスできません。ログインしてから、もう一度やり直してください。」というエラー メッセージが表示されました。 どうすればよいですか。
A. ユーザー パスワードをリセットしてから、もう一度試してもらいます。
B. Google Workspace の管理コンソールでセッション管理を更新します。
C. サードパーティ SSO でセッション管理を更新します。
D. サードパーティ SSO のサーバーの時刻を同期します。
正解:D
A は不正解です。ユーザー パスワードをリセットしても、ユーザーに同じエラーが表示されます。
B は不正解です。Google セッション管理で継続時間を更新しても、サードパーティ SSO セッションには影響しません。
C は不正解です。セッションの有効期限が切れた場合、ユーザーにエラー メッセージは表示されず、再度ログインするように求められます。
D は正解です。ID プロバイダの時刻が正しくない場合に一般的に発生するエラーです。
Google Workspace Administrator試験概要
資格名 | Google Workspace Administrator |
試験時間 | 120分 |
出題形式 | 選択問題 |
問題数 | 50~60問 |
合格ライン | 非公開(7.5割程度?) 結果通知に点数記載なし |
試験日 | 随時 |
試験場所 |
遠隔監視オンライン試験 または テストセンター |
受験料 | $200 |
合格発表 | 翌日までにメール |
有効期限 | 2年 再認定試験は、認定資格が有効期限切れになる 60 日前から受験可能 |
受験要件 | なし (推奨要件に業界経験が 3 年以上とあるが必須ではない) |
Google Workspace Administrator取得のメリット
Google Workspaceは近年日本でも導入が進んでします。筆者の取引先の企業でもGoogle Workspaceを利用している企業が増えています。
Google Workspace Administratorを取得することでGoogle Workspaceについてのスキルと知識の証明となり、雇用機会増加や賃金アップ等のメリットを受け取ることができます。
Google Workspace Administrator勉強方法と教材
Udemy教材がおすすめです。
なお、市販のGoogle Workspaceの解説書は試験対策にはあまり役に立たないのでお勧めしません。理由は試験では管理機能について問われるのに対し、解説書は個々のサービスについての具体的な使い方がメインだからです。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
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- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
教材(レビュー) | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
Google Cloud公式模擬試験 | 20問の公式無料練習問題 全問正解できるまで繰り返すことをおすすめします。 本番試験のレベル感を知ることができる 内容が古い。旧名称G-Suiteの表記になっている(2024年4月時点) |
無料 |
Udemy動画教材 Professional Google Workspace 認定試験が”ざっくり”「スッキリ」分かる講座+模擬(100) () |
試験に出題されるポイントとGoogle Workspaceの管理機能の詳しい解説。模擬問題2回分以上(100問)も付属しています。 試験に出題されるポイントとGWS管理機能を効率的に学習可能 (ざっくりと銘打っているが、)詳しい解説で理解しやすい 100問の模擬試験が付属 |
定価:2,600円 |
Google Workspace公式ヘルプページ |
試験では多くのトラブルシュートに関する出題があります。Udemy動画教材やWEB問題集で基礎を学習してから一般的なトラブルシュート手法について参考にしておくと良いでしょう。 試験に出題されるトラブルシュートについて学べる 基礎を学習していない段階で確認しても理解が難しい(基礎を学習してからであれば有用) |
無料 |
UdemyWEB問題集Ⅰ Google Cloud 認定 Professional Workspace Administrator () |
模擬問題(80問) 本試験でも類似問題が多数出題される 最新の内容に対応している 解答と丁寧な解説が付属している |
定価:2,600円 |
UdemyWEB問題集Ⅱ 【PGW】Professional Google Workspace Administrator | 模擬試験 () |
英語の模擬問題(65問)自動翻訳でも十分理解可能かつ高品質 本試験でも類似問題が多数出題される 最新の内容に対応している 解説が付属している 誤字脱字がある 一部問題は解説が簡素である |
定価:2,600円 |
Google Cloud公式模擬試験
無料の練習用模擬試験を利用できます。全20問で何度も受験することができます。初めに力試しに解いて、その後全問正解できるまで繰り返すことをおすすめします。
問題数は少ないですが公式が出しているだけあって、難易度や出題形式は本番試験ほぼそのままです。まずは解いてみて出題形式と難易度の把握に利用するのが良いと思います。
ただし、旧名称「G-Suite」が使われていたり、内容が古い部分がある点に注意してください。
この模擬試験を受験するにはGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントでログイン後、氏名や所属会社についてのアンケートに回答すると受験可能となります。
無勉強かつ未経験ではほぼ正解することはできないかと思うので、後に紹介するUdemy教材で勉強してから模擬試験を受験するのもよいと思います。
Udemy動画教材
クラウド資格の学習にはUdemyがおすすめです。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるクラウド学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
Google Workspace Administrator認定試験に必要な知識を効率的に習得可能なコースです。コース最後には模擬試験100問が付属しているので、受験前に理解度をチェックすることもできます。
初心者の方にもわかりやすく説明しているので、前提知識は必要ありません。動画講座の総時間は約2時間30分です。(2024/4現在)
動画時間は短めですが、説明の丁寧さは妥協していません。初心者にもわかりやすいように図表や絵を多用した丁寧な説明が特徴です。ただ必要な知識を教えるだけではなく、「なぜ?」を解説してくれるので知識の定着が良いです。
↓講座のリンクです。リンク先で約60分のプレビューを無料視聴可能なのでぜひ確認してみてください。(定価:2,600円 セール時参考価格2,000円程度)
Professional Google Workspace 認定試験が”ざっくり”「スッキリ」分かる講座+模擬(100)- 試験に合格するための内容とその周辺知識
- 解説は妥協せず、「なぜ?」までを詳しく解説
- 試験範囲の網羅的かつ体系的な解説
- 模擬問題2回分(100問)
UdemyWEB問題集Ⅰ 80問
UdemyWEB問題集Ⅱと比較するとこの問題集は新しく発売された問題集です。
出題形式に慣れておくためにも繰り返し模擬問題を解いておくことがおすすめです。WEB問題集で安定して80%以上の正答率を出せるようになれば本番試験の受験を考えてもよいかと思います。
Udemyで日本語のWEB問題集が発売されており、おすすめです。購入後も試験のアップデートに合わせて問題が追加されていくことがあります。
- 最新の内容に対応している
- 本番試験でも類似問題が出題される
- 解答と丁寧な解説が付属している
- 安い(定価でも2,600円)
80問で定価2,600円です。セール時には1,600円程度になることがあります。
Google Cloud 認定 Professional Workspace AdministratorUdemyWEB問題集Ⅱ 65問
この問題集はUdemyWEB問題集Ⅰより古くから発売されている問題集です。
Google Workspace Administratorの合格体験記を見るとこの問題集を解いて合格された方が多いようです。問題の品質は良いですが、解説が簡素なものもあるので自分で調べることを覚悟してください。(調べるのも勉強になると思います。)
- 本試験でも類似問題が多数出題される
- 最新の内容に対応している
- 解説が付属している
- 誤字脱字がある
- 一部問題は解説が簡素である
65問で定価2,600円です。セール時には1,600円程度になることがあります。
【PGW】Professional Google Workspace Administrator | 模擬試験まとめ
試験について
- Google Workspace Administratorは、Google Workspace(以前のG Suite)環境の管理と設定を行うための資格試験である。
- 試験は個々のサービスの操作方法ではなく、管理機能に焦点を当てている。
- Google Workspaceは、ビジネス向けのクラウドベースのツールの総称であり、Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシートなどの機能が含まれる。
- 試験はGoogle Cloud(GCP)のProfessionalレベルに属し、Google Workspaceの幅広い知識とセキュリティ対策の知識が必要とされる。
勉強方法と教材
勉強方法としては、Udemyの教材や無料で利用できるGoogle Cloud公式模擬問題がおすすめ。
Udemyの教材は30日以内であれば返金可能であり、購入後もコンテンツがアップデートされる。また、不明点は講師に質問することができる他、スマホでも視聴可能である。
教材(レビュー) | 特徴 | 価格 |
---|---|---|
Google Cloud公式模擬試験 | 20問の公式無料練習問題 全問正解できるまで繰り返すことをおすすめします。 本番試験のレベル感を知ることができる 内容が古い。旧名称G-Suiteの表記になっている(2024年4月時点) |
無料 |
Udemy動画教材 Professional Google Workspace 認定試験が”ざっくり”「スッキリ」分かる講座+模擬(100) () |
試験に出題されるポイントとGoogle Workspaceの管理機能の詳しい解説。模擬問題2回分以上(100問)も付属しています。 試験に出題されるポイントとGWS管理機能を効率的に学習可能 (ざっくりと銘打っているが、)詳しい解説で理解しやすい 100問の模擬試験が付属 |
定価:2,600円 |
Google Workspace公式ヘルプページ |
試験では多くのトラブルシュートに関する出題があります。Udemy動画教材やWEB問題集で基礎を学習してから一般的なトラブルシュート手法について参考にしておくと良いでしょう。 試験に出題されるトラブルシュートについて学べる 基礎を学習していない段階で確認しても理解が難しい(基礎を学習してからであれば有用) |
無料 |
UdemyWEB問題集Ⅰ Google Cloud 認定 Professional Workspace Administrator () |
模擬問題(80問) 本試験でも類似問題が多数出題される 最新の内容に対応している 解答と丁寧な解説が付属している |
定価:2,600円 |
UdemyWEB問題集Ⅱ 【PGW】Professional Google Workspace Administrator | 模擬試験 () |
英語の模擬問題(65問)自動翻訳でも十分理解可能かつ高品質 本試験でも類似問題が多数出題される 最新の内容に対応している 解説が付属している 誤字脱字がある 一部問題は解説が簡素である |
定価:2,600円 |
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当