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ホームページ運営の際に、各種情報を一元的に可視化できるダッシュボードを作成するため、楽天広告(LinkShare)をLooker Studioに連携しました。しかし、日本語のドキュメントがほとんど無く、情報が少ない状況でした。そこで、同じような課題を抱える方の参考になればと思い、この記事を執筆することにしました。Supermetrics経由のため、おそらくPower BIやGoogle Sheets、Excelなども同じ手順で連携可能かと思います。
はじめに
はじめに、Supermetricsが示す公式の接続ガイドは以下のリンクに記載されています。
ただし、このガイドは英語で書かれており、スクリーンショットもないため、REST APIやトークンの知識が無い方には理解しづらい内容かもしれません。そこで、本記事ではこの手順をわかりやすく解説していきます。
Supermetricsは、さまざまなデータソースからマーケティングデータを収集し、Excel、Google Sheets、Looker Studio(旧称Google Data Studio)などのツールやデータベースに接続してレポートを作成するための自動化ツールです。マーケティング担当者やアナリストにとって、広告やウェブアナリティクス、SEO、SNSなどのデータを一元化し、効率的に分析・可視化するために非常に便利なツールです。
前提:BI側でのコネクターの選択は完了している
本記事の前提ですが、BIツール側(Looker Studio、Power BIやGoogle Sheets、Excelなど)でコネクターの選択や同意、承認などは完了している前提とします。(この部分は特に迷わないと思います。)
具体的には以下の[Report API token]や[Report key]、[Give a name for your login]を入力する画面まではたどり着いていることを前提とします。
手順 1: Rakuten Advertising(LinkShare) でレポートを作成
LinkShareにアクセスしてレポートを作成します。おそらく、BIで表示したいメトリクスを含んだレポートが良いと思います。作成したら忘れずに「レポートの保存」を押下します。
手順 2: レポートキーとAPIトークンを取得
作成したレポートを選択して[レポートの抽出]の、右の[▼]を押下して[APIで取得]を押下します。
すると「https://ran-reporting.rakutenmarketing.com/」から始まるとても長いURLが表示されます。機微情報に当たるため、以下の画像は編集しています。
このURLからから以下の情報を取得します。
レポートキーとAPIトークンは他人に教えず、厳重に管理してください。
-
レポートキー: URLの「/reports/」に続く文字列をコピーします。これは、レポート名と一致するはずです。
- レポートに日本語名が入っている場合、%エンコードされています。
- API トークン: URLの「&token=」に続く文字列をコピーします。
レポートキーの例
//ran-reporting.rakutenmarketing.com/en/reports/[レポートキー]/filters?
API トークンの例
date_range=this-month&include_summary=Y&tz=GMT&date_type=transaction&token=[API トークン]
手順 3: レポートキーとAPIトークンをSupermetricsに入力する
Supermetricsに手順2で取得したキーとトークンを入力します。
- Report API token: 手順2で取得したAPIトークン
- Report key: 手順2で取得したレポートキー
- Give a name for your login: 任意のログイン名
あとはBIツール側でいくつかの質問に答えれば連携できます。例えばLooker Studioであればタイムゾーンなどの設定があります。
これで作業は完了です。
おまけ: Looker Studioでデータ可視化
BIツールを使うと各商品の売り上げの指標などでヒートマップが作成できるので一目瞭然で分析が可能となります。以下はGoogleのBIツールであるLooker Studioで当ホームページの楽天広告の収益を可視化してみました。
Looker Studioを使ったダッシュボード作成については以下のUdemy教材で学ぶことができます。筆者もダッシュボードの作成は以下の教材で学習して取り組みました。
Looker Studioクイックマスター講座|Googleの無料BIツールで作る簡単・シンプルなGA4レポート動画教材では基本的なレポート設計やLooker Studioで最低限覚えるべきデータ操作を学べます。
ブログのSEOの分析にとても便利な考え方を学ぶことができます。
まとめ
今回の記事では、楽天広告(LinkShare)とBIツールをSupermetricsを使って連携する方法について解説しました。主な手順としては、まずLinkShareでレポートを作成し、APIトークンとレポートキーを取得し、それをSupermetricsに入力することで、データ連携が可能です。これにより、Looker StudioやPower BIなどのBIツールを活用して、広告データの視覚的な分析やレポート作成が容易になります。
日本語のドキュメントが少ない中で、この方法を実践することで、広告運用やマーケティングのデータ分析の効率化が期待できます。Supermetricsを通じて、他のプラットフォームのデータとも連携できるため、幅広いシーンで応用可能だと思います。Looker Studioでの可視化も、売上データの分析や広告効果の測定に役立つので、ぜひ試してみてください。
システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当