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[SEO対策]WordPressのCLS(レイアウトシフト)改善 SWELLの目次編

SWELL_SEO対策アイキャッチ

本サイトはWordpressテーマSWELLを使用しています。もともと、CLSの悪化があり、Googleから警告が出ていました。本腰を入れて調査した結果、SWELLで自動生成される目次が絡んでいたので影響度と改善策を示します。

目次

先に結論:カスタムCSSで目次の領域を確保する

SWELLの「目次の省略個数」を10に設定したうえで、以下の追加CSSにより目次領域を確保することにより、CLS改善が可能です。

/*目次用エリア確保*/
.p-toc.-double{
	min-height: 460px !important;
}

はじめに:CLSとは

SEO対策においてCLS(Cumulative Layout Shift)の改善は非常に重要です。Googleは、ユーザーエクスペリエンスを評価するためにCore Web Vitalsという指標を使用しています。CLSはその一部であり、かなり重要視されています。

CLSの概要

CLS(Cumulative Layout Shift)とは、ウェブページの読み込み中に起こる予期しないレイアウトのズレを測定する指標です。例えば、ページが表示される途中でテキストや画像が突然動くことがあります。

これが頻繁に起こると、ユーザーが誤ってリンクをクリックしたり、読みたいコンテンツが見づらくなったりします。CLSはこのような視覚的な不安定さを数値で評価し、0.1以下が理想とされます。

ページの読み込み中に記事が下にシフトするような場合、CLSが悪いといえます。CLSの数値が悪化している場合、SEOが低下し、検索順位が悪化する可能性があります。しっかり対策していきましょう。

CLS悪化が発生するメカニズムの説明

以下web.devより動画を引用しています。観覧中に突然レイアウトシフトが起きると誤ったボタンやリンクを押してしまうことにつながります。皆様も経験あるのではないでしょうか?

CLSの計算方法

CLSは0.1以下が理想と言われています。具体的な計算方法を知っておくことで効果的な対策を検討できます。CLSの計算には次の2つの要素の積によって計算されます:

  1. Impact Fraction: 視覚的に影響を受けた画面領域の割合。
  2. Distance Fraction: 移動した距離の割合。

要約すると、以下の通りとなります。

  • 広い領域が長距離移動するとCLSは大きくなる
  • 小さい領域が短距離移動するとCLSは小さくなる

CLS計算の具体例

たとえば、次のようなケースを考えます:

  • Impact Fraction: 50%(画面の50%が視覚的に影響を受ける)
  • Distance Fraction: 20%(影響を受けた要素が画面の20%の距離を移動する)

この場合、CLSスコアは次のようになります。

CLSスコア=Impact Fraction×Distance Fraction=0.5×0.2=0.1

参考:当サイトのCLSスコア

CLSスコアは間接的にですが、ユーザ側の通信速度の影響も受けます。そのため、本サイトのCLSスコアも時期により0.25超となっていたり、0.25には収まっていたりします。

当サイトのCLSスコア(日によって異なる)
ユーザ側の性能がCLSに影響する理由
  1. 読み込み速度: 通信速度が遅い場合、リソースの読み込みが遅延し、画像や広告が後から表示されることがあります。これにより、レイアウトのズレが発生することがあります。
  2. デバイスの性能: デバイスの性能が低いと、レンダリング処理が遅れ、動的に挿入されるコンテンツの表示が遅れる可能性があります。これもCLSに影響を与える要因となります。

目次がレイアウトシフトの原因? 確認してみた

CLSを確認するにはGoogle Chromeの検証が便利です。確認方法を記載します。

Chrome検証用コンソールを開く

Chromeの検証コンソールの開き方

Chromeで右クリック、検証で確認できるコンソールを開きます。

レイアウトずれ確認のために性能を調整

検証コンソールで性能を調整する

レイアウトずれは通信状況やCPU性能が高いと一瞬で追えなくなるので性能を落としておくと確認しやすくなります。

レイアウトシフト領域の強調設定

レンダリング設定画面の表示

縦三点リーダー「︙」→「その他ツール」→「レンダリング」を選択していき、レンダリングメニューを出します。

レンダリング設定画面でレイアウトシフトとウェブに関する主な指標を選択する

レンダリングメニューで以下にチェックを入れると便利です。

  • レイアウト シフト領域
  • ウェブに関する主な指標

チェックを入れると画面上部にCLSスコアが出るようになります。

目次のCLSを確認してみる

目次ずれによるCLS悪化(0.11)

目次生成によりレイアウトシフトが起こり、画面全体が下にずれているのがわかります。

CLSの数値も要改善域0.11を示しています。

目次のレイアウトシフト改善方法

WordPress の追加CSSであらかじめ目次領域を確保しておくことでレイアウトシフトの改善が可能でした。

ただし、事前に目次領域を確保しておくという性質上、目次表示項目が少ない場合、余分に目次領域が確保されてしまうので不格好になる点はご注意ください。

目次表示項目が少ない場合不格好になる

目次領域を事前に確保するのでスペースが余ることがある点に注意。

目次領域を確保するため、スペースが余る場合がある

そのため、このスペース余りを軽減するため、目次の省略個数の調整も行います。目次の最大表示個数を10程度にしておくとちょうど良いように感じますが、CSSのカスタマイズと合わせてお好みで設定してください。

目次の省略個数の設定する手順

WordPress 管理コンソール(外観→カスタマイズ)

WordPress 管理コンソールから 外観 -> カスタマイズを選択します。

WordPress 管理コンソール(投稿・固定ページ)

投稿 ・固定ページ を選択します。

WordPress 管理コンソール(目次設定)

目次を選択します。

WordPress 管理コンソール(目次の詳細設定)
  • 指定の数を超えた分を省略する
  • 10

に設定してください。
(この後設定するCSSと合わせてお好みで設定してもOKです。)

追加CSSで目次領域を確保する手順

WordPress 管理コンソール(外観→カスタマイズ)

WordPress 管理コンソールから 外観 -> カスタマイズを選択します。

WordPress 管理コンソール(追加CSS)

外観カスタマイズ画面になるので追加CSSを押下します。

WordPress 管理コンソール(追加CSS領域にCSSを入力可能)

左側に独自のCSSを書くことができるようになります。CSS編集中にどのようにレイアウトが変わるかを確認できるのでとても便利です。

/*目次用エリア確保*/
.p-toc.-double{
	min-height: 460px !important;
}

追加CSSに左記のCSSを貼り付けて[公開]を押下してください。

目次生成時にレイアウトシフトが発生しなくなる

追加CSSを設定すると、目次生成中もあらかじめ領域が確保されるのでレイアウトシフトが抑制されます。

目次がズレなくなったことによりCLSが改善する

目次のずれがなくなったので、CLSの数値が1.1から0.0に改善しました!

(サイトによっては目次以外にCLS悪化の要因がある場合があります。その際は他の要因のつぶし込みが必要となります。)

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  • 悪いレビュー:
    1. 内容が広範囲で、初学者には少し難しい部分がある。
    2. 一部のスライドタイトルがわかりにくい箇所があり、あとから見返す際に探しにくいところがあった。

CSSの解説

筆者はCSS駆け出しですが、SWELLで生成される目次のHTMLをChromeの検証画面で解析したところ、以下のパターンとなっていました。

<div class="p-toc -double">
~~~~~
</div>

そこで、この領域を固定するCSSを設定したことにより領域を固定できたという仕組みです。

Chrome検証画面で目次領域のdivタグを確認

[min-height: 460px]はあらかじめ高さ最小460pxを確保するという意味です。[!important]は、他のCSSと競合した場合、こちらを優先するという意味です。

このCSSの設定の仕組みを理解して応用することで、他の要素でレイアウトシフトが起きている場合も領域を確保することにより改善可能です。

まとめ

今回の記事では、WordPressテーマ「SWELL」で発生するCLS(Cumulative Layout Shift)の問題、特に目次が原因となるレイアウトシフトの解決方法を紹介しました。以下に要点をまとめます。

  1. CLSの重要性: CLSはユーザーエクスペリエンスに直結する重要なSEO指標であり、数値が悪化すると検索順位に影響を及ぼします。
  2. 目次がCLSの原因に: SWELLで自動生成される目次が原因で、レイアウトシフトが発生していることがわかりました。
  3. 解決策: カスタムCSSを用いて目次領域を事前に確保することで、CLSを改善できます。この方法により、目次によるレイアウトシフトを防ぎ、CLSスコアを0.0まで改善することができました。
  4. 実施手順: WordPressの管理コンソールから「追加CSS」を編集し、目次用の領域を確保するCSSコードを追加することで、レイアウトシフトを抑制します。
  5. 注意点: 目次の項目数が少ない場合、予め確保した領域が余ることがあるため、CSS設定と目次の省略個数を調整することが重要です。
  6. 応用可能性: 今回の手法を理解し応用することで、他の要素においても同様のレイアウトシフトが発生している場合、領域を固定して改善することが可能です。

この記事を参考に、CLSの改善策を実践し、SEO対策の一環としてお役立ていただければと思います。

以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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