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Azure未経験からでも、約1ヶ月の学習でAZ-900に合格できました!
この記事では、Azure未経験の私が、900点で一発合格した勉強法を紹介します。AZ-900は難しいプログラミングや設計知識は一切不要です。
Azureの基礎知識だけでなく、クラウドの全般的な概念を学べるため「最初のクラウド資格」として最適です。特にIT未経験者や非エンジニアにもおすすめできる試験です。
「クラウド資格に挑戦したいけど何から始めたらいいか分からない…」そんな方におすすめの資格です。
勉強前の私のスペックと勉強期間|勉強前の状況は?
私がAZ-900を受験したときのスペックは以下の通りです。
- 経験クラウド:AWSのみ(プロジェクトマネージャーとして参画)
- Azure経験:ゼロ
- 学習期間:1ヶ月
- 学習時間:平均1日1〜2時間
- スコア:900点(合格ライン: 700点)
AWSのシステム開発経験はあったものの、Azureに触れたのは完全に初めての状態でした。社内でAzure案件に参画することになり、急遽キャッチアップのためにAZ-900を取得することに。
日中は仕事があるため、平日はスキマ時間に学習し、週末に少しまとまった時間を確保して勉強しました。
AZ-900とは?試験の概要と特徴
AZ-900の試験概要と出題形式
AZ-900(正式名称:Microsoft Azure Fundamentals)は、Microsoftが提供するAzureの入門資格です。
クラウドの基礎やAzureの主要サービスについて、広く浅く問われるのが特徴で、初心者向けの内容となっています。
試験の概要は以下の通りです:
試験時間 | 45分 |
出題形式 | 選択問題(単一選択/複数選択) |
問題数 | 35問前後 |
合格ライン | 700点/1000点 |
試験場所 | テストセンターまたは自宅受験(オンライン) |
受験料 | 12,500円 |
有効期限 | なし(永年有効) |
受験資格 | 制限なし(未経験でもOK) |
試験中のMS Learn確認 | 不可 ※Fundamentals試験は不可 |
暗記が中心で、難しい計算やプログラミング問題は出ません。知識を整理して覚えるタイプの試験です。AZ-104などでは試験中にMicrosoft Learnを確認できますが、AZ-900ではMicrosoft Learnを確認できない点ご注意ください。
どんな人におすすめ?受験メリットまとめ
AZ-900は、クラウドに関心のあるすべての人におすすめできる資格です。
特に、以下のような方にとってメリットが大きい試験だと思います。
- IT業界初心者・未経験者
- 社内でAzureやクラウドを使う予定がある人
- 営業や企画など非エンジニア職でもクラウド知識を身につけたい人
- AWS/GCP経験者でAzureの全体像を短期間でつかみたい人
- 今後AZ-104など上位資格に挑戦したい人
また、クラウド全般の基本概念(IaaS、PaaS、SaaSなど)も出題範囲に含まれるため、「クラウドとは何か?」を整理して学びたい人にも非常に有用です。
知識ベースの試験なので、手を動かすよりも教材で効率よくインプット&アウトプットを繰り返すことが合格への近道だと思います。
AZ-900 私の勉強方法と使用教材
1. Udemy動画教材とAzure入門書で全体像をつかむ
まずはAzureとクラウドの全体像をつかむために、動画と書籍でインプットしました。
✅ 使用教材:
- Udemy:
合格への近道!Azure Fundamentals AZ-900 試験対策講座
- 書籍:リンク
Udemyの講座は、Azureのサービスや概念を図解とスライド中心に解説してくれるので、初心者でも理解しやすい構成でした。

初心者でも理解できるように図解に力を入れたスライドを用いて説明されています。
「Azureって何ができるの?」というレベルから丁寧に解説されており、全体を把握するのに最適でした。とりあえず動画を見るだけでも勉強になるので疲れている通勤電車の帰りでも敷居低く取り組めました。
書籍は、気になるところが出てきた際にさっと調べるのに使いました。図も豊富で、初心者にもやさしい構成です。AZ-900の試験に特化している書籍ではないため、合格には必須とは思いませんが、私は実務でも辞書的に使うために購入しました。
加えて私はAWSも少しかじっていたので対応するサービスも意識した学習もしました。ほとんどのAzureサービスは他のクラウドのサービスと面白いくらい対応していました。一例を紹介します。
ジャンル | Azure | AWS | Google Cloud |
---|---|---|---|
IaaS(サーバ) | Virtual Machines | EC2 | Compute Engine |
PaaS(関数) | Azure Functions | Lambda | Cloud Functions |
オブジェクトストレージ | Blob | S3 | Cloud Storage |
別記事ですが、主要サービスの比較は別記事で紹介しています。良かったら学習にお役立てください。

2. 参考書で理解を確認する
Udemy動画を一通り見終わり、全体像のインプットが終わったタイミングで参考書を読みながら理解度を確認しました。
✅ 使用教材:
この参考書は、章末に簡単な確認問題と模擬試験1回分がついており、知識の確認や定着にぴったりでした。
Udemyの動画教材で予備知識を付けてからだったのでスムーズに読み進めることができました。しかしIT予備知識がない方がこの参考書から始めるには少し難易度が高いかもしれません。

もしAzureを使ったことがある方や、他クラウド(AWSなど)を通してクラウドやサーバなどの知識がある方であればUdemyの動画教材はスキップしてこの参考書から学習を始めてもよいかもしれません。
私はUdemy動画で理解した個所は速読して、理解が浅いと感じたところはUdemy動画と参考書を往復して学習しました。章末問題を先に解いて理解度が浅いと感じた章はしっかりと読むようにしました。
3. Udemyでひたすら問題演習
本番でしっかり得点するには、模擬試験でトレーニングするのが一番効果的でした。
問題の形式や問われ方に慣れることで、試験中も落ち着いて対応できるようになるからです。
✅ 使用教材:
【6万人が受講】AZ-900 Microsoft Azure Fundamentals模擬試験問題集(7回分490問)この問題集は本番より少し難しめで、解説が非常に丁寧。490問という圧倒的なボリュームで、本番さながらの形式に慣れることができました。
実際、試験ではこの問題集とよく似た内容が多数出題された印象があります。
最初に問題演習を始めたときは、正答率6〜7割とあまり高くなく、正直かなり悔しい思いをしました。参考書をしっかり復習していたつもりでも、「問題の聞かれ方」が変わると答えられないことが多かったのです。
そこで、間違えた問題の解説を熟読し、正解した問題についても関連知識を吸収する意識で学習。必要に応じて、参考書や動画教材に立ち返るようにしました。
その結果、この問題集でも8割以上正解できるようになり、自信を持って本番に臨むことができました。
4. 余裕がある人はハンズオン(合格後でも可)
時間や余裕がある方は、ハンズオンにも取り組むことで、実務にも役立つ知識を身に着けられます。(私はAZ-900合格後にハンズオンを実施しました)
実際にAzureを操作することで、サービスの使いどころや利便性を体感できました。参考書や問題演習だけでは実感できない学びでした。
✅ 使用教材:
作りながら覚えるMicrosoft Azure入門講座(IaaS編)
このUdemy講座では、Azureポータルを使って仮想マシンの構築やネットワーク設定などのIaaS構成を手を動かして学べました。
冗長性を考慮したシステム構成を組んだり、CPU使用率によってスケールアウトさせるような、本格的なクラウド構成を体験できてよかったです。
私自身は、試験合格後にAzureを使った実務に携わることになったため、この講座でハンズオンを実施しました。実際に操作してみることで、「あの試験で出てきたサービスは、こういう場面で使うのか!」と納得感を持って理解することができました。
AZ-900の合格にハンズオンは必須ではありませんが、
- 高得点を目指す人
- 試験知識を実務に活かしたい人
- 納得感を持って学びたい人
には非常におすすめです。特に実務ではAzureポータルやCLIを使う場面も多いため、事前に体験しておくことでスムーズに実務に入れます。
出題された問題の種類
クラウド一般知識【例題あり】
AZ-900では「Azureの知識」だけでなく、クラウド全般に関する基礎知識も多数問われます。特に「クラウドのメリット・デメリット」「IaaS / PaaS / SaaSの違い」「パブリッククラウドとプライベートクラウドの比較」など、概念的な問題が頻出します。
たとえば、以下のような出題がありました。
例題:
プライベート クラウド デプロイメント モデルの特徴として正しいものを選んでください(2つ選択)。
- A. アプリケーションを迅速にプロビジョニングおよび解除できる
- B. ハードウェアを購入する必要がある
- C. 使用した分に応じて支払いを行う
- D. 物理リソースとセキュリティを完全に管理できる
正解を確認する
正解:B, D
プライベート クラウドでは、スタートアップとメンテナンスのためのハードウェアを購入する必要があります。 プライベート クラウドでは、組織がリソースとセキュリティを管理します。 迅速なプロビジョニングは、パブリック クラウド デプロイ モデルの特性です。 使用した分だけ支払うことは、パブリック クラウド デプロイ モデルの特性です。
このように、「クラウドの概念を理解しているか」が問われます。
私の場合、最初は用語だけ覚えていてもピンとこない部分がありましたが、図解付きの教材や動画教材で仕組みを視覚的に学ぶことでクラウドの概念を理解していきました。
特に初心者の方は、「クラウドとは何か?」「メリットや特徴は何か?」という部分をおろそかにせず、最初にしっかり理解しておくことで、後の学習もスムーズに進められると思います。
Azureサービスに関する知識【例題あり】
AZ-900では、Azureが提供する各種サービスについての基本的な理解が求められます。試験ではサービス名や用途、機能の違いを問う問題が多く出題されました。
たとえば、以下のような問題があります。
例題:
Azure上で新しいアプリケーションを構築する際、毎月のコストを見積もるために使うべきツールはどれですか?
- A. Azure Advisor
- B. Azure Cost Management
- C. Azure 料金計算ツール
- D. 総保有コスト (TCO) 計算ツール
正解を確認する
正解:B
Azure 料金計算ツールを使用すると、特定の要件に従って見積もりと構成を行えます。 その後、ソリューションに追加した各リソースに関連付けられたコストの詳細な内訳と共に、総見積もり価格を受け取ります。
このような問題は、サービス名とその用途を覚えておくことが重要です。
私自身、最初は似た名前のサービスが多くて混乱しましたが、Udemy動画講座や、参考書を使ってサービス名を覚えました。また、参考書や問題集では出題頻度の高いサービスが繰り返し出てくるので、徐々に記憶に定着してきました。
特に頻出だったサービスカテゴリは以下の通りだったと記憶しています:
カテゴリ | サービス例 | 主な機能 |
---|---|---|
コンピューティング | Azure Virtual Machines、App Service | 仮想マシンやWebアプリのホスティング |
ストレージ | Azure Blob Storage、Disk Storage | オブジェクト・ブロック・ファイルの保存 |
ネットワーク | Virtual Network、Load Balancer | 仮想ネットワーク構築、負荷分散 |
セキュリティとID | Microsoft Entra ID、Azure Firewall | 認証、アクセス制御、ネットワーク保護 |
管理・監視 | Azure Monitor、Cost Management | パフォーマンス監視、コスト分析 |
上記のようなサービスは特に頻出なので、優先して理解しておくと良いと思います。
受験して感じたこと
Azureだけではなく、クラウドの一般知識を学べた
AZ-900の勉強を通じて感じたのは、Azureの知識だけでなく、クラウド全体の基礎知識も体系的に学べたということです。特に、「IaaS」「PaaS」「SaaS」などのモデルや、「冗長性」「スケーラビリティ」といったクラウドの特性は、Azureに限らず他のクラウドにも共通する基本概念なので、クラウド自体の入門知識習得に役立ちました。
私はAWSのプロジェクトに関わった経験がありましたが、改めてクラウドの用語を整理しながら学べたことで、今後の業務でも応用が利く知識を身につけられたと感じました。
試験時間はかなり余る
試験時間は45分でしたが、私は20分程度で解き終わり、しっかり見直しの時間も確保できました。問題はすべて選択形式で、計算や記述を求められるものではないため、落ち着いて取り組めば時間が足りなくなることはまずないと思います。
ただし、似たような選択肢が並ぶ設問もあるため、見直しの時間を確保することはおすすめです。
試験対策にMicrosoft Learnは使わなかった
私は今回のAZ-900の試験対策で Microsoft Learnは使いませんでした。というのも、Microsoft Learnは文字が多く、初心者の私にとって理解するのが難しかったからでした。そのため効率を重視して、Udemy動画や参考書、問題集などを使って学習しました。
Microsoft Learnはある程度Azure経験がある方に向いているのかもしれません。私自身、900点で合格できたので、Microsoft Learn以外の他の教材でも十分に合格ラインに到達可能だと思います。
勉強するとAzureを触ってみたくなる
試験対策として動画や書籍で学んでいて、「このサービス、実際にどう使うんだろう?」という興味が湧いてきました。私は試験後にハンズオンで仮想マシン(VM)やストレージ(Blob)などを構築しました。
実際に触ってみるとAWSとの類似点、相違点も見えてきました。AWSだけを使っていた立場すると、Azureのサブスクリプションは本当に便利だと感じました。しかし、AzureはSKU(グレード)によって機能の幅が違ってくるのはややこしく感じました。(AWSにSKUという考え方はないので…)
結果的に、Azureポータルの操作方法も身につけられたので、実務にもスムーズに入ることができました。
Azure, AWS, GoogleCloudで対応するサービスがわかった
AWSの実務経験がある私にとって、Azureのサービスを学びながら「これはEC2に似ているな」「これはS3のようなものだな」と、他クラウドとの対応関係が理解できて楽しかったです。
Azureの入門知識を身につけられたので、マルチクラウドの比較や提案にも活かせますし、今後別クラウド資格を受験する際も役立つだろうと感じました。
よくある質問
- AZ-900の試験は英語で受験する必要がありますか?
-
いいえ、AZ-900の試験は日本語に完全対応しており、日本語で受験可能です。
- AZ-900の受験には事前に申し込みが必要ですか?
-
はい、AZ-900を受験するには、Microsoft公式サイトまたはピアソンVUEの試験予約ページから事前に申し込みが必要です。受験料の支払いも予約時に行う必要があります。
- AZ-900に年齢制限や受験資格はありますか?
-
AZ-900には年齢制限や事前の受験資格はなく、誰でも申し込むことが可能です。学生から社会人まで幅広い層が対象となっており、IT未経験者でも受験できます。
- AZ-900はどのくらいの頻度で試験内容が変更されますか?
-
Azure資格試験は約3〜6ヶ月に一度、出題内容やサービス名称の更新が行われることがあります。常に最新の試験ガイドや教材を確認することが重要です。
- AZ-900の受験では身分証明書は必要ですか?
-
はい、受験当日は本人確認のために有効な写真付き身分証明書(運転免許証やパスポートなど)が必要です。オンライン受験でも同様に本人確認が行われます。
- 試験中にメモは取れますか?
-
テストセンターでの受験では、ホワイトボードやノートが貸与されメモを取ることが可能です。オンライン受験の場合は画面上のツールが用意されていますが、手書きのメモは禁止されています。
- AZ-900の合格証はどのように確認できますか?
-
合格後は、Microsoft Learnのダッシュボードからデジタル証明書(バッジ)を確認できます。また、PDF形式でダウンロードしたり、LinkedInなどで共有することも可能です。
まとめ
- AZ-900はAzure未経験でも、1日1〜2時間の学習を1ヶ月続ければ十分に合格を目指せる試験です。
- 私は最初、Udemyの動画講座で全体像をつかみ、その後に入門書と参考書で知識を補強しました。
- Udemy模擬試験(490問)を解き、間違えた問題の解説を丁寧に読み込むことで得点力を伸ばしました。
- AZ-900合格においてハンズオンは必須ではありませんが、実務や理解を深めたい方にはおすすめです。
- Microsoft Learnは難解な表現が多く、初心者には使いづらいため私は利用しませんでした。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当