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初心者向けにAWSで実現できること、AWSって何がすごいのかを主要サービスとともに解説いたします。
私はオンプレミス(従来の非クラウド)を経験した後にクラウド案件にかかわったときはそれはもう大衝撃を受けました。初めてAWSでEC2を触ったときには”いままでやってきたサーバの調達や配線は何だったんだ!!”と。
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- レビュースコア: 4.4/5 (13,734件)
- 対象者: AWS初心者、インフラに詳しくない方、ネットワーク・サーバーを構築したいエンジニア
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特徴:
- AWSの基本サービスを実践的に学習
- 手を動かしながらサーバー・ネットワークを構築
- インフラの基礎概念を丁寧に解説
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良いレビュー:
- 講師の説明が丁寧で初心者でも非常に分かりやすく、AWSをゼロから学べる。
- ハンズオン形式で、実際に手を動かしながら学べる点が素晴らしい。
- AWSのインフラ構築が理解でき、全体像が把握できるようになった。講師の質問への回答も早かった。
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悪いレビュー:
- 講座の進行が少し遅いと感じた。
- 一部AWSのコンソールが変更になっているところがあり、自分で調べながら進める必要があった。
- 一部情報が古いことがあり、過去のQAを確認するのに手間取った。
AWSとは? AmazonWebServiceの略称
AWSとは クラウドコンピューティングサービス
世界中のデータセンターから2023年1月時点で 200 以上のサービスを提供しているクラウドコンピューティングサービスです。ここでいうサービスとはコンピューティング(EC2やLambda)、DB(DynamoDBやRDS)、ストレージ(EBSやS3)などがあります。
クラウドコンピューティングとは自社でサーバを持たず、AWSが所有するサービスにインターネット経由でアクセスして利用します。利用者側はインターネットにつながったPCがあればいつでも利用することができます。
他社のクラウドコンピューティングサービスにはGoogle社のGCP、Microsoft社のAzureなどがあります。中でもAWSが世界シェアNo1です。
ルーツ
ルーツは皆さまご存じのECサイトのAmazonです。Amazonはグローバルにサービスを展開しており、多くのユーザにサービスを提供し続けるためのノウハウを結集してAWSを提供し始めました。
AWS(クラウド)と従来のオンプレミス(物理サーバー)との違い
大きな違いがあるコスト、スケール、セキュリティの観点で表にまとめてみました。
比較項目 | AWS | オンプレミス |
---|---|---|
コスト |
〇 イニシャルコストが安い 〇 使わない時間は停止しておけば課金されない 〇 機器の故障の心配がない × 設定を誤ると思わぬ高コストになる |
× イニシャルコストが高額 × 機器の故障があれば修理にお金がかかる |
スケール |
〇 アクセス数、負荷状況に応じてスケール可能 数クリックでスケール可能。自動スケーリングも可能 |
× スケールさせるにはメモリやCPUの増設が必要 場合によっては機器の買い替えが必要 |
セキュリティ |
〇 AWSのデータセンターは分散されており、非公開である。 〇 データセンターは24時間体制で警備体制が敷かれている。 〇 AWSとの通信もVPNやDirectConnectを利用可能 × 設定を誤るとデータがパブリックに公開されたり意図しないことが発生する。 |
〇 クラウドベンダーに依存しないセキュリティ体制構築が可能 × 自分たちで体制、設備、暗号化などを考える必要がある。 |
オンプレミス(物理サーバー)の悩み
オンプレミス(物理サーバー)は、自社でサーバの購入、工事、配線、設定、構築、運用を行ってソフトウェア開発も行う必要があります。物理サーバーは機械なので故障する可能性があり、故障したら修理や買い替える必要があります。スペックが足りなくなってきたら買い替えをする必要があり物理サーバに対して多大な手間と費用が掛かります。
AWSで解決
AWSではサーバを自社で持つ必要がなくなるので上記の手間や費用から解放されます。基本的にAWSは使った分だけ課金されるのでサーバ導入時の初期コストからも解放されます。
面倒なサーバーのメンテナンスから解放され、ソフトウェア開発に集中することができます。
AWSの主要サービス
IaaS、PaaS、SaaSとは
AWSで提供されているサービスはIaaS、PaaS、SaaSの大きく3種類に大別できます。主要サービスを確認する前にIaaS、PaaS、SaaSについて説明します。
IaaS
Infrastructure as a Serviceの略でイアースと読みます。レンタルサーバーのようなイメージでユーザが必要なOSやソフトをインストールして使います。一番自由度が高い反面、ユーザ側で面倒を見なくてはいけない領域が増えます。(とはいえオンプレミスよりはうんと少ないです。)
PaaS
Platform as a Serviceの略でパースと読みます。AWSがOSやミドルウェアを提供してくれるのでユーザ側はアプリケーションの開発に集中できます。AWSがソースコードの実行環境を提供してくれるのでユーザ側はコードを書くだけです。
SaaS
Software as a Serviceの略でサースと読みます。アプリケーションまで提供してくれるのでユーザは利用するだけです。AWSではメールを送信してくれるサービス(SES)、ログや稼働状況を確認できるサービス(CloudWatch)、ストレージのサービス(S3)など様々なSaaSが提供されています。
以上IaaS、PaaS、SaaSの違いを踏まえたうえで各主要サービスをざっくり確認していきます。
EC2(IaaS)
EC2とは「Amazon Elastic Compute Cloud」の略称で、AWS上にLinuxやWindowsベースの仮想サーバを自由に構築できるサービスです。様々な種類のインスタンスタイプが使用可能で数クリックで構築することができます。オンプレミスでサーバを用意するよりも圧倒的に速いスピードでサーバを用意することができます。
課金も起動している時間ベースなので停止している場合には料金はかかりません。当ホームページもEC2から配信を行っております。
Lambda(PaaS)
Lambda(ラムダ)とは、AWSで利用できるサーバレスアプリケーション用プラットフォームです。サーバレスというのはユーザがサーバーを意識することが無いということです。(実際にはAWSが管理するサーバ上でプログラムが動作します。)
プログラムを用意すればすぐに実行できるので開発生産性が非常に高いのが人気の理由です。Lambdaは実行時間ベースの課金なので、ソースコードをデプロイしていても基本料金はかかりません。
AWSでシステム開発をする際のソースコード実行環境ではLambdaが第一選択肢とすることが多いです。
S3(SaaS)
S3とは「Simple Storage Service」の略称で、AWSが提供するオブジェクトストレージサービスです。データ損失はほぼ0という高い耐久性を確保しています。データ保存容量も無制限です。
データの管理はオブジェクト単位なので、イメージとしてはファイルアップローダーが近いかと思います。Lambdaのファイルの保管場所やログの保存場所として使うことが多いです。
RDS(SaaS)
RDSとは「Relational Database Service」の略称でマネージド型リージョナルデータベースサービスです。MySQLやPostgreSQL、Oracleといった主要なデータベースを簡単に構築できます。冗長化・バックアップといった処理も画面から簡単に実行可能です。データベースサーバへのパッチの適用もAWSが実施してくれます。
Cognito(SaaS)
認証認可を行うサービスです。ユーザーの認証や管理、認可を行えます。ユーザIDとパスワードの認証システムをコーディングなしで利用することができます。TwitterやGoogleなどのOpenID Connectプロバイダーとの連携も可能です。
AWSを利用するメリットデメリット
QCD(Quality Cost Delivery)とセキュリティ、拡張性の観点でメリットデメリットを確認します。
基本的には使いこなせればメリットしかないと思います。使いこなすための学習コストやスキル不足ゆえの設定誤りでデメリットを被ることはあります。
メリット
- 品質
-
数多くのPaaSを利用できるのでコーディング量が減り、バグを作りこむ隙が少なくなります。
また、クラウドではインフラをコードとして定義できる(IaC)ので開発環境と本番環境の設定差によるバグも発生にしくくなります。
よって品質面では有利と考えられます。 - コスト
-
オンプレミスのように物理サーバを調達する必要がないので初期コストが少なく済みます。AWSサービスは基本的に使った分だけ課金なのでサービス提供時間外はIaaSさえ停止しておけば課金されません。
また、将来のユーザ数を見越して最初からハイスペックなサーバーを用意する必要はなく、必要に応じてスケールアップすればよいので無駄がありません。 - デリバリー(提供速度)
-
サーバであれば数クリックで立ち上げることができます。またインフラの面倒を見なくてよいので人員をアプリケーション開発に充てることができ、開発を高速化できます。
- セキュリティ
-
AWSサービスは十分に管理されたAWSのデータセンター内で実行されています。また、AWSは第三者のセキュリティ監査に合格しておりセキュリティは高いといえます。通信についてもVPNによる暗号化やDirectConnectサービスの専用線接続も可能です。自前でAWSほどのセキュリティを実現するのはほぼ不可能といわれるほどです。
- 拡張性
-
サーバーのサイズ変更やサーバーの数の変更は数クリックで実現可能です。PaaSの処理能力の大きさも数クリックで実現できます。オンプレミスではCPUの交換やメモリの増設など手間のかかる作業になりますが、AWSでは数分で実現することができます。
デメリット
- 多様なサービスへの理解
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多様なサービスが提供されているのでそれぞれのサービスで何が実現できるかを勉強しておく必要があります。サービス数が多く、アップデートも頻繁にあるので学習コストは高いといえます。
- 設定ミスによる多額の請求が来る場合がある
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AWSではワンクリックで様々なサーバーやサービスをデプロイすることができます。誤って必要以上に大きなサーバーをデプロイしてしまったり、予想外の使い方をしてしまうと多額の請求が来る場合があります。
- AWS障害などのトラブルへの対処
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AWSに限らずですが、クラウドは障害が発生する可能性があります。システムによっては障害発生を見越した冗長化やバックアップを考慮した設計が必要となります。とはいえ、そこまでの頻度で障害は発生しません。(AWS側も対策を強化しているので減少傾向にある)
また、SaaSの場合は中でどのようなプログラムが実行されているか公開されておらずログも出せないのでトラブル時のデバックに苦労することがあります。
AWSを学ぶには認定試験の学習がおすすめ
メリットデメリットでも紹介しましたが、AWSを使いこなすには学習が欠かせません。
AWSの理解を深めるためにAWS社が運営しているAWS認定があります。興味がある方は挑戦してみてはいかかでしょうか。クラウドプラクティショナー試験がエントリー試験となっています。
以下記事で取得のための勉強方法を紹介していますので興味ある方はぜひ読んでいただければと思います。
ちなみにAWS認定の体系です。FOUNDATIONAL→ASSOCIATE→プロフェッショナル の順で難しくなります。
専門知識はその分野に特化した内容となっています。
その他のAWS認定資格取得については以下で紹介しています。
AWSなどのクラウド関係のお仕事に興味がある方
未経験でAWSなどのクラウド関係のお仕事に興味がある方は一度就職エージェントに相談してみてはどうでしょうか。
相談・転職斡旋もすべて無料で行ってくれます。
皆様の状況にあったエージェントを紹介します。
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スクールなどでIT知識を学んでから転職する方もいらっしゃいますが、IT企業に入ってしまって研修や実務で実力をつけてしまうのも費用が掛からなくてよいと思います。
筆者もプログラミング未経験の新人を徹底的に教育している最中です(笑)
【IT全く未経験者向け】ツナグバ
IT業界未経験の方向けの転職エージェントです。業界業種未経験者、フリーター、高卒の方でもOKです。
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相談だけでも無料で利用できます。
ツナグバ未経験の方に力を入れているエージェントです。
プロのエージェントがキャリアプランの設計から、履歴書等の書類作成、面接対策までをサポートしてくれます。
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やみくもに大量の企業をご紹介するのではなく、エンジニアの方の理想のキャリアプランを伺った上で最適と考える企業を紹介してくれます。
まとめ
AWSの特徴をオンプレミス(物理サーバー)と比較して書いてみました。私はオンプレミスも経験していたので、初めてAWSを含むクラウドを触ったときは衝撃を受けました。あの面倒なサーバの調達やら配線、初期セットアップを実施しなくてもよくなったのです。
反面、様々なサービスが提供されているので勉強する必要があるなあと感じています。昔は1つのやり方を知っていれば通用することがあったと思いますが技術の進歩スピードは上がってきています。エンジニアもスピードについていけない人は淘汰されていく時代になったと感じています。技術についていくために日々勉強を欠かさないようにしたいと思います。
AWS初学者の方は以下の動画でAWSの基礎を学ぶのがおすすめです。資格取得の前の前提知識として重宝する内容が凝縮されています。インフラやAWSが全くの未経験でもAWSの基礎が学べる講座となっています!
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- レビュースコア: 4.4/5 (13,734件)
- 対象者: AWS初心者、インフラに詳しくない方、ネットワーク・サーバーを構築したいエンジニア
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特徴:
- AWSの基本サービスを実践的に学習
- 手を動かしながらサーバー・ネットワークを構築
- インフラの基礎概念を丁寧に解説
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良いレビュー:
- 講師の説明が丁寧で初心者でも非常に分かりやすく、AWSをゼロから学べる。
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- AWSのインフラ構築が理解でき、全体像が把握できるようになった。講師の質問への回答も早かった。
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悪いレビュー:
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当ブログはWordPressテーマSWELLを使用しています。非常に使いやすく、簡単にプロのようなデザインを使えるのでお勧めです!!
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システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当