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私は担当しているプロジェクトにアジャイルがフィットするかを確認したいと思ったことがきっかけで、アジャイル開発を学び始めました。
アジャイル開発を初めて学ぶとなると、どこから手をつけて良いのか悩む方も多いと思います。本記事では、私の経験を基に、初心者の方がアジャイル開発を学ぶのに役立つ知識や教材を紹介します。
アジャイル開発とは?
アジャイル開発の概要
アジャイル開発は、ソフトウェア開発手法の一つで、2000年ごろから広まりました。この手法は、従来のウォーターフォール開発に比べて変化に柔軟であるという特徴があります。
アジャイルとウォーターフォールを図で比較すると以下のようになります。
アジャイルは、従来のウォーターフォールモデルと比較して、段階的かつ反復的に作業を進めるのが特徴です。開発機能1~4週間程度でリリース可能な小さいものに分割して進めていきます。
アジャイル開発の主要な手法
アジャイルと言えばスクラムを想像される方が多いかと思います。しかしスクラムはアジャイルを実現するためのフレームワークの1つという位置付けです。
Publickeyの調査によるとアジャイルにおいてスクラム(SCRUM)のシェアは約50%です。
スクラムに加えて、アジャイルには以下のようなフレームワークがあります。現場ではスクラムが使われることが多いですが、業務の特性などによりスクラムとカンバン、スクラムとXPなど、混ぜて使っていることもあります。
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スクラム (Scrum):
- 短期間のスプリント(通常2〜4週間)を繰り返し、インクリメンタルにソフトウェアを開発。
- プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームという3つの主要な役割がある。
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カンバン (Kanban):
- 視覚的な管理ツールを使ってタスクの進行状況を見える化し、作業の流れを最適化。
- 制限付きWIP(Work In Progress)でボトルネックを減らす。
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エクストリーム・プログラミング (XP, Extreme Programming):
- ペアプログラミング、テスト駆動開発(TDD)、リファクタリングなどの実践的な手法を取り入れる。
- 短いリリースサイクルで頻繁にソフトウェアをリリース。
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リーンソフトウェア開発 (Lean Software Development):
- 無駄の削減、品質の向上、知識の共有を重視。
- トヨタ生産方式の原則をソフトウェア開発に適用。
アジャイルのメリット
アジャイルの代表的なメリットは以下のようなものがあります。
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迅速なリリースが可能:
- 優先度が高い機能を短期間でユーザーに届けることができる。
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柔軟性が高い:
- 変更要求に迅速に対応できるため、要件や市場の変化に適応しやすい。
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迅速な改善が可能:
- イテレーション(1サイクル)で振り返りを通じて、チームのプロセスやパフォーマンスを継続的に改善できる。
アジャイルのデメリット
アジャイルは万能ということではなく、デメリットもあります。筆者の感覚では、ウォーターフォールに比べてプロジェクト管理は難しいと思います。
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スコープ管理が難しい:
- 頻繁な変更要求により、プロジェクトのスコープが膨らむことが多い。そのためプロジェクト管理の難易度が高い。
- 計画が不確実になりやすい:
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ドキュメンテーションが不足する:
- 動くソフトウェアを優先するため、ドキュメントが不十分になることがある。
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メンバー間の役割が曖昧になりやすい:
- 特に初期段階では、役割や責任の境界が曖昧になりやすい。
- 長期的な詳細計画が難しく、全体の進捗を予測しづらい。
アジャイルがフィットするプロジェクト
以下のような特徴があるプロジェクトはアジャイルの開発手法がフィットすると考えられます。
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不確実性が高い:
- 要件や仕様が明確でない、または頻繁に変更されるプロジェクト。
- 初期段階で全ての要件を確定するのが難しい場合。
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頻繁な変更が予想される:
- 顧客や市場のニーズに迅速に対応する必要があるプロジェクト。
- 新しい技術やアイデアを取り入れるための柔軟性が求められる場合。
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段階的なリリースしたい:
- 機能を部分的にリリースしてフィードバックを得ながら開発を進めたい場合。
- 完全な製品を一度にリリースするのではなく、優先度の高い機能からリリースすることで価値が高まる場合。
おすすめの学習リソース
以下に、初心者におすすめの学習リソースを紹介します。これらのリソースは、アジャイル開発の基本概念から実践的なスキルやツールまで幅広くカバーしています。
[Udemy動画教材] 現役シリコンバレーエンジニアが教えるアジャイル開発
筆者も活用した一番おすすめの教材です。UdemyはIT分野の学習でおすすめです。
- 30日以内であれば返金可能(気軽に始められる)
- 教材購入後もコンテンツがアップデートされる(頻繁にアップデートされるIT分野学習に最適)
- 不明点を講師に質問可能
- スマホでも視聴可能(隙間時間の活用)
- 月に数回(2~3回)実施するセールでは数万円のコースも2,000円程度に割引される(安価!)
アジャイル開発の概念学習、チーム構成、便利なツール(Jira、Adobe XDなど)の紹介、プロジェクトのシミュレーションまで解説してくれるのでとても理解しやすかったです。
9時間程度の動画教材ですが、後半は同じ内容を英語で解説しているので、実質4時間程度の解説です。
セールは月に何回か実施しています。セールで大幅に安くなるのでセール時に購入されることをおおすすめします。
↓講座のリンクです (定価:13,800円 セール時参考価格:1,800円)リンク先で60分程度のプレビュー視聴が可能です。
現役シリコンバレーエンジニアが教えるアジャイル開発- アジャイルの理論説明(初心者でも1からわかるように解説)
- アジャイル開発をツールでシミュレーションして解説(イメージしやすい)
- アジャイルプロジェクトで使用するツールの解説
- Jira: アジャイルプロジェクトの計画、管理
- Adobe XD: デザインを共有するモックツール
- Visual Paradigm: アーキテクチャやシーケンス図などの設計ツール
Udemy動画教材の使い方について、画面を交えて詳しく説明しています。ぜひ以下の記事をご覧ください。
記事の内容:
- Udemy動画教材の便利な機能紹介: 再生速度調整、トランスクリプト表示、字幕対応などの機能
- スマホ機能の紹介: コースのダウンロード機能やバックグラウンド再生
- QA方法紹介: 講師への質問方法
書籍 スクラム入門書(漫画や図解たっぷり)
この本は、スクラム開発を初めて学ぶ方や非エンジニアにもわかりやすく説明された入門書です。漫画形式のストーリー仕立てで進むため、視覚的にも理解しやすく、具体的な運用方法や実践的なアドバイスが豊富に含まれています。
特に、スクラムマスターの役割やデイリースクラムの進め方を明確にイメージできる点が魅力です。初めてのスクラム開発に取り組む前の予習や、現場での参考書としても最適です。スクラムの基本を楽しく学びたい方にぜひお勧めします!
- 漫画形式でわかりやすい – ストーリー仕立てになっており、初心者でも理解しやすい。
- スクラムマスターの役割が明確 – スクラムマスターの行動を具体的にイメージできるようになっている。
- 具体的な運用方法が記載されている – スクラムの具体的な運用方法や実践的な内容が多く含まれている。
- 図やイラストが豊富 – 図版やイラストを多用しており、視覚的に理解しやすい。
- 実践前の予習に最適 – 初心者がスクラムマスター用の研修を受ける前に読むと効果的。
- 簡潔な文字と内容 – 文字数が多くなく、挫折しにくい。
書籍 アジャイル入門書(ベストセラー)
この本は、アジャイル開発の基本から実践的な手法までを網羅した、初心者にも経験者にも役立つ一冊です。アジャイルの解説書の中では一番メジャーかと思います。
軽妙な語り口と豊富な図解で、アジャイルの概念をわかりやすく解説し、現場での具体的な適用方法や問題解決のヒントが満載です。
プロジェクトマネジメントの改善やチームの動き方など、多くの実践的なアドバイスが記載されています。アジャイル開発を理解し、成功に導くための必読書として、初心者やエンジニア、プロジェクトマネージャーに強くお勧めします。
- 入門書として優れている: アジャイル開発の基本をわかりやすく解説しており、初心者にとって非常に役立つ内容がまとめられている。
- 実用的: 実際の現場で役立つ具体的な手法が紹介されており、実践的な内容となっている。
- 軽妙な語り口と豊富な図: フランクな文体と豊富な図解で、理解しやすく、学習を容易にしている。
- 現場で役立つ: アジャイル開発の適用方法や現場で直面する問題への対処方法が具体的に示されている。
- 初心者だけでなく経験者にも有益: アジャイルの基本だけでなく、経験者が読んでも新しい気づきが得られるような内容になっている。
- 課題解決へのヒント: 現場で直面する困難について言及し、解決のヒントが説明されている。
まとめ
- アジャイル開発の基本概念: アジャイル開発は、ソフトウェア開発手法の一つで、変化に柔軟に対応できることが特徴です。
- アジャイルの主要なフレームワーク: スクラム、カンバン、エクストリーム・プログラミング(XP)、リーンソフトウェア開発など、さまざまなフレームワークがあります。スクラムが最もメジャーです。
- アジャイルのメリット: 迅速なリリース、柔軟性、継続的な改善が可能であることが挙げられます。
- アジャイルのデメリット: スコープ管理の難しさ、計画の不確実性、ドキュメンテーションの不足などがあります。
- アジャイルがマッチするプロジェクトの特徴: 不確実性が高い、頻繁な変更が予想される、段階的なリリースが必要なプロジェクトに適しています。
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おすすめの学習リソース:
- Udemy動画教材: 「現役シリコンバレーエンジニアが教えるアジャイル開発」が特におすすめです。
- 書籍: 「スクラム入門書(漫画や図解たっぷり)」と「アジャイルサムライ−達人開発者への道−」は初心者にも経験者にも有益です。
これらの学習教材を活用するとアジャイル開発の理解が深められると思います。
以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
システムエンジニア
AWSを中心としたクラウド案件に携わっています。
IoTシステムのバックエンド開発、Datadogを用いた監視開発など経験があります。
IT資格マニアでいろいろ取得しています。
AWS認定:SAP, DOP, SAA, DVA, SOA, CLF
Azure認定:AZ-104, AZ-300
ITIL Foundation
Oracle Master Bronze (DBA)
Oracle Master Silver (SQL)
Oracle Java Silver SE
■略歴
理系の大学院を卒業
IT企業に就職
AWSのシステム導入のプロジェクトを担当