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【図解付き】AWS SAP-C02完全対応 2025年版本番同等演習問題集+詳細解説

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問題文:
ある企業は複数の大陸にまたがる都市で気温、湿度、大気圧のデータを収集しています。各拠点から毎日収集されるデータの平均量は500GBです。すべての拠点には高速インターネット回線が導入されています。この企業は、世界中のすべての拠点からのデータを可能な限り迅速に単一のAmazon S3バケットに統合したいと考えています。ソリューションは運用上の複雑性を最小限に抑える必要があります。
これらの要件を満たすソリューションはどれでしょうか?

選択肢:
A. 各拠点から最も近いリージョンのS3バケットにデータをアップロードする。S3クロスリージョンレプリケーションを使用してオブジェクトを目的地S3バケットにコピーする。その後、元のS3バケットからデータを削除する。

B. 各拠点から最も近いリージョンのAmazon EC2インスタンスにデータをアップロードする。データをAmazon Elastic Block Store(Amazon EBS)ボリュームに保存する。定期的にEBSスナップショットを取得し、目的地S3バケットが配置されているリージョンにコピーする。そのリージョンでEBSボリュームを復元する。

C. 各拠点から最も近いリージョンにデータを転送するために、AWS Snowball Edge Storage Optimizedデバイスのジョブを毎日スケジュールする。S3クロスリージョンレプリケーションを使用してオブジェクトを目的地S3バケットにコピーする。

D. 目的地となるS3バケットでS3 Transfer Accelerationを有効化する。マルチパートアップロードを利用して拠点データを目的地S3バケットに直接アップロードする。

正解:D

A. 各拠点から最も近いリージョンのS3バケットにデータをアップロードする。S3クロスリージョンレプリケーションを使用してオブジェクトを目的地S3バケットにコピーする。その後、元のS3バケットからデータを削除する。

不正解 このアプローチは技術的には実現可能ですが、複数のステップが必要で運用が複雑になります。最寄りのリージョンへのアップロード、クロスリージョンレプリケーションの設定と監視、元のバケットからのデータ削除など、手動の介入が必要な作業が含まれます。また、クロスリージョンレプリケーションには追加のコストがかかり、データの重複保存期間中のストレージコストも発生します。高速インターネット接続があるにも関わらず、Transfer Accelerationと比較して最適化されていないアプローチとなります。

B. 各拠点から最も近いリージョンのAmazon EC2インスタンスにデータをアップロードする。データをAmazon Elastic Block Store(Amazon EBS)ボリュームに保存する。定期的にEBSスナップショットを取得し、目的地S3バケットが配置されているリージョンにコピーする。そのリージョンでEBSボリュームを復元する。

不正解 最も複雑で非効率的なソリューションです。EC2インスタンス、EBSボリューム、スナップショットという複数のコンポーネントが必要で、運用オーバーヘッドが大幅に増加します。定期的なスナップショットの作成、リージョン間でのスナップショットコピー、EBSボリュームの復元など、多くの手動作業が必要です。データがS3に直接アップロードできるにも関わらず、不要な中間ステップとコストが発生し、データの可用性も低下します。

C. 各拠点から最も近いリージョンにデータを転送するために、AWS Snowball Edge Storage Optimizedデバイスのジョブを毎日スケジュールする。S3クロスリージョンレプリケーションを使用してオブジェクトを目的地S3バケットにコピーする。

不正解 各拠点に高速インターネット接続があるにも関わらず、物理的なSnowball Edgeデバイスを使用することは非効率的です。デバイスの注文、配送、データ転送、返送という一連のプロセスが必要で、日次のデータ転送には適していません。Snowballデバイスは、インターネット接続が限定的な環境や、ペタバイト規模の一回限りのデータ移行に適しています。毎日のデータ転送にSnowball Edgeを使用することは、運用オーバーヘッドとコストの両面で非現実的です。

D. 目的地となるS3バケットでS3 Transfer Accelerationを有効化する。マルチパートアップロードを利用して拠点データを目的地S3バケットに直接アップロードする。

正解 S3 Transfer Accelerationは、Amazon CloudFrontの世界中に分散したエッジロケーションを活用して、長距離でのデータ転送を最適化します。マルチパートアップロードは500GBという大容量ファイルの並列アップロードを可能にし、転送速度と信頼性を大幅に向上させます。この組み合わせは、中間的な保存場所や追加のインフラストラクチャを必要とせず、直接目的地バケットへの最適化されたパスを提供するため、運用の複雑さを最小化します。高速インターネット接続が利用可能な環境では、最も効率的で実用的なソリューションです。

全体的な説明

問われている要件

この問題では以下の要件を満たすソリューションが求められています:

  • グローバルな分散環境からの高速データ転送:複数の大陸にある都市からのデータを効率的に集約する必要があります
  • 大容量データの効率的な転送:各拠点から日次500GBという大容量のデータを処理する必要があります
  • 運用の複雑さの最小化:シンプルで管理しやすいソリューションが求められています
  • 高速インターネット接続の活用:各拠点に既存のインフラストラクチャを有効活用する必要があります

前提知識

S3 Transfer Accelerationの適用場面について理解しておく必要があります:

  • 地理的に分散したユーザーからのアップロード
  • 大容量ファイルの長距離転送
  • 高速インターネット接続が利用可能な環境
  • 転送速度の予測可能性が重要な場合

マルチパートアップロードの基準も重要です:

  • 100MB以上のファイルに推奨される
  • 5GB以上のファイルでは必須となる
  • 並列処理による速度向上が期待できる
  • 部分的な失敗時の再送効率が向上する

AWS Snowballの適用場面についても理解が必要です:

  • インターネット接続が限定的な環境
  • ペタバイト規模の一回限りのデータ移行
  • 高速インターネット接続が利用できない場合
  • 継続的なデータ転送には適していない

クロスリージョンレプリケーションの特徴も重要です:

  • 災害復旧やコンプライアンス要件に適している
  • 追加のコストが発生する
  • レプリケーション遅延が発生する可能性がある
  • 手動でのデータ削除が必要な場合がある

解くための考え方

S3 Transfer Accelerationの仕組みを理解することが重要です。S3 Transfer Accelerationは、Amazon CloudFrontの世界中に分散したエッジロケーションを活用して、S3バケットへの転送を高速化する機能です。通常のインターネット経由の転送と比較して、50-500%の性能向上が期待できます。

マルチパートアップロードの利点も考慮する必要があります。500GBという大容量ファイルに対しては、マルチパートアップロードが不可欠です。これにより、ファイルを複数の部分に分割して並列アップロードが可能になり、転送速度の向上とネットワーク障害時の復旧性が向上します。

運用の複雑さを評価する際は、各ソリューションに必要なステップ数を比較することが重要です。単一ステップのソリューションは、複数ステップのソリューションと比較して運用が簡単で、障害点も少なくなります。

アーキテクチャ図

データ転送フロー

S3 Transfer Accelerationを使用した場合のデータ転送フローは以下のようになります。各拠点から収集されたデータは、まず最寄りのCloudFrontエッジロケーションに高速インターネット経由でアップロードされます。この際、マルチパートアップロードによって大容量データの並列転送が行われます。エッジロケーションに到達したデータは、AWSの最適化されたバックボーンネットワークを通じて目的地S3バケットに転送されます。このプロセス全体で、転送速度が大幅に向上し、運用の複雑さが最小化されます。

コストと性能の考慮事項

S3 Transfer Accelerationを使用する場合、加速された転送に対してのみ追加料金が発生します。転送が加速されない場合は、標準の転送料金のみが適用されます。性能面では、特に長距離での大容量ファイル転送において、50-500%の速度向上が期待できます。マルチパートアップロードと組み合わせることで、ネットワーク障害時の復旧性も向上し、全体的な転送効率が最適化されます。

参考資料

筆者のUdemy講師ページはこちら。

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