【DIY】テレワークのために遮音材と吸音材で防音対策してみた

遮音材と吸音材で防音対策アイキャッチ

当ブログにはPRを含みます。

自宅を防音対策する場合、業者にお願いするとどうしても数十万~数百万単位でお金がかかってしまします。そこで自分でやってみようと思い、通販で購入できる部材のみで防音施工しました。

3つの防音対策を行いましたのでそれぞれの効果について紹介していきます。同じように防音のDIYを検討している方がいらっしゃれば参考になればと思います。

目次

防音対策を決めたきっかけ(テレワーク)

自宅で仕事するにあたって頻繁にZOOMなどでWEB会議を行っています。そんな中、洗濯機(仕事部屋に隣接している)の音やリビングのテレビの音や話し声を拾ってしまうのが悩みの種でした。

また逆に仕事部屋でのWEB会議の音声がリビングや廊下に漏れて家族の不満が出ていたのでそれを解消できればと思いました。

騒音の間取り

防音対策で同じような事象を解消したい方がいらっしゃれば参考にしていただければと思います。

対策したい音

上で述べましたが、今回対策したい音は以下の通りです。

部屋の外からの音
  • リビングからのテレビの音
  • リビングからの話し声
  • リビングからのレンジなどの電子音
  • 洗濯機の音
部屋の中からの音
  • WEB会議の音声(肉声+スピーカー)
  • 電話の着信音

防音=遮音×吸音

まず、防音対策で必要なことを説明します。防音は遮音と吸音を組み合わせて行います。遮音で音を跳ね返し、吸音で音を吸収します。

遮音とは

音を遮る(反射させる)ことです。対策には密度が高く・重量のある材料ほど良いとされます。ゴムのような素材が使われます。

音を外に漏らさない(外から持ち込まない)ことを目的とします。

吸音とは

音を乱反射させて吸収することです。スポンジやフェルト、ウレタンなど柔らかい素材が使われます。厚みがあると効果が高いとされます。

音が人の耳に届くまでに吸収してしまうことを目的とします。

対策1:扉の隙間をふさぐ

本格的な防音を行う前に扉に隙間がある場合はふさぐ必要があります。どんなに防音対策を行おうとも、隙間がある場合、そこから音は漏れてしまいます。

以下のような商品で隙間対策を行いました。

金額

500円ほどです。

手間もさほどかかりません。扉の幅に合わせてカットして隙間を埋めるように貼り付けます。

施工の様子

扉を外して隙間に貼り付けます。我が家は吊り戸なので下側に貼り付けました。

(黒いので影と相まってわかりずらいですね。)

ドア下隙間テープの貼り付け写真

施工の効果

さて施工の効果です。それぞれの音に対しての効果を記述します。

まずは部屋の外から部屋の中に入ってくる音です。全体的にこもった音になり、少し遠く聞こえます。価格と手ごろさを考えると効果は抜群です。

部屋の窓を閉め切ったときに扉が重くなるので気密性が向上したことがわかりました。

音の種類(外から) 効果(ドア隙間テープ)
リビングからのテレビの音(低い音) ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リビングからのテレビの音(中高音) ★★★☆☆☆☆☆☆☆
リビングからの話し声 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
リビングからの電子音 ★★★★☆☆☆☆☆☆
洗濯機の音(壁から抜けてくる音なので効果なし) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
部屋の外からの音を部屋の中で聞く

続いて部屋の中から外に抜ける音です。

音の種類(中から) 効果(ドア隙間テープ)
 WEB会議の音(肉声) ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
 WEB会議の音(スピーカー) ★★★☆☆☆☆☆☆☆
 電話の着信音 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
部屋の中からの音を部屋の外から聞く

対策2:遮音材を壁に貼る

遮音材は以下の商品を使用しました。タッカー(ホッチキス)で壁に打ち付けていきます。

(賃貸の場合は養生テープ+強力両面テープで貼り付けできるようです。)

遮音シートのレビュー欄に「防音効果なし」との書き込みはありますが、本商品は吸音材と組み合わせて使用するものです。単体では大した効果は見込めません。
また、取り付け直後はゴム臭がしますが、数日換気をすれば次第に臭いはなくなりました。今では無臭です。

シートは重いのでタッカーもしくは強力な両面テープを使用します。

賃貸の場合は養生テープ+両面テープ(我が家は持ち家なのでタッカーを使用しました。)

金額

遮音シート×2

タッカー

タッカー替え針

以上の部材を使用したので合計約16,000円ほどになりました。

施工の様子

壁に隙間なく遮音シートを取り付けていきます。

ゴム製なので非常に重いです。なかなか苦労しました。加工はハサミやカッターで簡単に切ることができます。

壁面への防音シートの貼り付けの様子

タッカーを使用して取り付けています。後程厚みのある遮音シートを貼り付けるので多少遮音シートが重なっていても目立たなくなります。

防音シートをタッカーで取り付ける様子

施工の効果

まずは部屋の外から部屋の中に入ってくる音です。先ほど貼り付けたドア隙間テープと合わせた場合の効果です。
やはり遮音シート単体ではそこまで効果があるとは思えませんでした。

遮音シートに音の振動が伝わり、それが部屋の中に音として伝わっているイメージでした。
壁から聞こえてきていた洗濯機の音は少し遠くなったかなと感じました。
ここから追加で効果が出た評価はとして記載します。下線なしの★はもともとの評価です。

音の種類(外から) 効果(ドア隙間テープ+遮音シート)
リビングからのテレビの音(低い音) ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
リビングからのテレビの音(中高音) ★★★☆☆☆☆☆☆☆
リビングからの話し声 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
リビングからの電子音 ★★★★☆☆☆☆☆☆
洗濯機の音 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
部屋の外からの音を部屋の中で聞く

続いて部屋の中から外に抜ける音です。こちらは部屋の中でWEB会議をしていても家族から

「話している声は聞こえなかったよ」

といわれました。こちらは一定の効果があったようです。

音の種類(中から) 効果(ドア隙間テープ+遮音シート)
 WEB会議の音(肉声) ★★★★☆☆☆☆☆☆
 WEB会議の音(スピーカー) ★★★★★☆☆☆☆☆
 電話の着信音 ★★★★★☆☆☆☆☆
部屋の中からの音を部屋の外から聞く

対策3:遮音材の上から吸音材を貼り付ける

吸音材は以下の部材を使用しました。遮音材の上から両面テープで吸音材を貼り付けていきます。

30枚では足りなかったのでセットに10枚追加して40枚にしました。

吸音材は厚い方が効果があるので9mmのものを使用しました。60㎝×60㎝のものが面積単価が一番安価です。

両面テープはフェルトに粘着できる布用の強力なものを使用します。1つでは足りないので5つ(75m)ぐらい注文しておくと安心かと思います。

金額

布両面テープ×5

吸音ボード60cm×60cm×9mm ×40枚

以上の部材で31,000円ほどでした。

施工の様子

適宜、壁の形状に合わせてカットして貼り付けていきます。

防音シートの上から吸音材を貼り付ける様子

ドアにも隙間なく貼り付けていきます。

吸音材を扉にも隙間なく貼り付けていく様子

貼り付け終えるとこんな感じです。遮音シートが9mmと厚めなのでカッターで切るのも少し苦労しました。

吸音材貼り付け後の様子
吸音材貼り付け後の様子

施工の効果

はっきり言って防音の効果に感動しました。

まずは部屋の外から部屋の中に入ってくる音です。先ほど貼り付けたドア隙間テープと遮音シートを合わせた場合の効果です。吸音の効果でまるで防音室に居るような静寂に包まれているような感覚です。

それでもやはり重低音は床に響いてくる印象なので完全に防ぐのは難しいです。

追加で効果が出た評価はとして記載します。下線なしの★はもともとの評価です。

音の種類(外から) 効果(ドア隙間テープ+遮音シート+吸音材)
リビングからのテレビの音(低い音) ★★★★★☆☆☆☆
リビングからのテレビの音(中高音) ★★★★★★★★★
リビングからの話し声 ★★★★★★★★
リビングからの電子音 ★★★★★★★★★★
洗濯機の音 ★★★★★★★★★★
部屋の外からの音を部屋の中で聞く

続いて部屋の中から外に抜ける音です。こちらは部屋の中でWEB会議をしていても家族から

「なにも聞こえなかった」

といわれました。効果抜群だったようです。

音の種類(中から) 効果(ドア隙間テープ+遮音シート+吸音材)
 WEB会議の音(肉声) ★★★★★★★★★★
 WEB会議の音(スピーカー) ★★★★★★★★★★
 電話の着信音 ★★★★★★★★★★
部屋の中からの音を部屋の外から聞く

まとめ

一室を防音対策したので方法、金額、効果などについて紹介しました。最後に合計金額や効果のまとめと感想を記します。

合計金額

総額で約48,000円ほどになりました。

決して安い金額とは言えませんが、業者に工事をしてもらうことに比べたら安いのではないでしょうか?

項目 金額 効果
ドア隙間テープ 500円 音がこもった感じになる
遮音材 16,000円 外に漏れる音が軽減したが、単体での効果は薄い
吸音材 31,000円 漏れる音、入っている音が大きく軽減

効果と感想

部屋の外から入ってくる音、部屋の外に出ていく音両方に対して抜群に効果がありました。

特に効果があるのは中高音以上の音かと思います。重低音に関してはどうしても床を通じて響いてきます。これは本格的な音楽スタジオでもドラムやベースの音が漏れてしまうのでどうしようもないかと思います。

以下、吸音材の吸音できる音の範囲と効果です。

吸音材で吸収できる音の周波数帯のグラフ

家で重低音を発する楽器の演奏などを行わない場合は本対策でも十分なのではないかと感じました。

今回、快適に仕事をできるようにして家族にも迷惑をかけないようにするということが防音の目的だったのでやってよかったと感じました。

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