音声原稿 05-a:事実を残す
このパートでは、長い会話で金額や期日を落とさず、ツールの結果で窓を埋めないことを扱います。ノートの、履歴は全部渡し事実は要約の外、十五ターンで金額が溶ける過程、中央の見落とし、と同じ中身です。
次の依頼で履歴の一部を落とすと、前のターンで確定した制約が消えます。写真が無い返金はしない、と決めたあとにそのターンを省くと、モデルは写真なしで返金を提案します。続ける会話では、履歴を渡します。
無加工で積み上げると、別の問題が起きます。注文の照会が四十欄を返し、返品に要るのは五欄です。番号、金額、状態、配送日、写真の有無、です。十回の照会で、窓の大半が、無関係な配送業者のコードになります。切る場所は、モデルに読ませたあとではなく、履歴に足す前です。返品に要る欄だけを残し、残りは捨てます。捨てた欄が後で必要になると分かっているもの、つまり金額と状態は、事実のブロック側へコピーしてから捨てます。コピーを忘れて捨てると、履歴からもブロックからも金額が消えます。切る処理のテストは、ブロックに八千が残っていることです。
要約を重ねるほど、八千円、金曜まで、は、迅速に対応、になります。取引の事実は、要約された物語の外にあるブロックです。顧客の識別子、注文番号、金額、状態、利用者が言った期日。各プロンプトの先頭に、このブロックを毎回入れます。要約してよいのは、経緯の叙述です。破損の申告が二回あり、写真を依頼した、は要約してよいです。ブロックの行を要約の関数に渡すと、八千が数千円になり、金曜が早めに、になります。実装では、要約の入力からこのブロックを除外し、要約の出力の前に結合します。
十五ターンで、溶け方を分けます。一ターン目に四十欄が来ます。関連の五欄だけを履歴に足し、金額は先にブロックへコピーします。ターンを省いて短くすると、別の溶け方が起きます。写真が無い返金はしない、という決定のターンを落とすと、あとの提案が写真なしの返金に戻ります。短くするのは、無関係な欄と、すでにブロックへ移した経緯です。履歴そのものは、続ける依頼では渡します。
複数の用件が同時にあるセッションでは、用件ごとの番号、金額、状態を、別の層に残します。一つの要約に折り畳むと、どの金額がどの注文かが溶けます。八千が、ヘッドホンの注文なのか、別の注文なのかが、段落の中で分からなくなります。
長い集約の入力では、主要な指摘の要約を先頭に置き、詳細は見出しのある節に分けます。中央の段落にだけ、ただし返金不可、と書くと、中央は端より見落とされ、モデルは返金可能として話します。但し書きは、先頭の事実ブロックにも一行で入れます。これを、ロストインザミドル、と呼びます。長い入力の真ん中は、落ちやすい、ということです。
下流の予算が小さいなら、上流は推論の鎖や全文ではなく、事実、引用、関連の度合いを返します。子には、日付、情報源の場所、方法、つまり検索のクエリか、PDFの何ページか、を構造へ含めさせます。親が子の文章を自分の言葉で書き直してから次へ渡すと、この構造が消えます。だいたいこう書いてあった、は、金額と出典を同時に落とします。渡す単位は、子が返した構造のままです。要約が許されるのは、次の子の予算に入らないときだけで、数字と出典の行は残します。
このパートの判断は、こうです。続ける依頼には履歴を渡します。毎回先頭に置くのは、金額、日付、番号、状態です。経緯だけを要約します。ツールの結果は、足す前に切り、残す数字は先にブロックへコピーします。但し書きは、先頭にも置きます。
切る処理を、テストできる操作として置きます。入力は四十欄の注文です。出力の履歴に残すのは五欄です。同時に、金額と状態を事実ブロックへコピーします。テストは二つです。履歴の文字列に、配送業者のコードが含まれないこと。ブロックに、八千が残っていること。コピーを忘れてから捨てる実装は、二つ目のテストで落ちます。モデルに読ませたあとで要約させる実装は、全文がすでに窓を使っているので、切ったことにはなりません。切る場所は、履歴に足す前です。
要約の関数に、何を渡さないかを固定します。渡してよいのは、破損の申告が二回あり、写真を依頼した、という経緯です。渡してはいけないのは、顧客、注文、金額、状態、期日、写真の有無、の行です。この行を要約に通すと、八千が数千円になり、金曜が早めに、になります。実装は、要約の入力からブロックを除外し、要約の出力の前に毎回結合します。結合を忘れると、経緯だけが残り、金額は次のターンにありません。
複数の注文が同じ会話にあるとき、ブロックは注文ごとに層を分けます。一つの段落に折り畳むと、八千がどの注文かが溶けます。但し書き、金曜を過ぎたら返金しない、は、長い入力の中央だけに置きません。中央は端より見落とされます。同じ一行を、先頭のブロックにも入れます。履歴のターンを省いて短くするのは、無関係な欄と、すでにブロックへ移した経緯だけです。写真が無い返金はしない、と決めたターンそのものを落とすと、あとのモデルは写真なしで返金を提案します。続ける依頼には、履歴を渡します。
下流が小さいとき、上流が返すのは推論の鎖ではありません。事実、引用、関連の度合い、日付、情報源の場所、検索クエリかPDFのページか、です。親が自分の言葉で書き直してから次へ渡すと、この組が消えます。だいたいこう書いてあった、は、金額と出典を同時に落とします。
先頭のブロックの六行を、声に出して固定します。顧客シー四十二。注文エー十九。金額八千。状態は配送済み。利用者の期日は金曜。写真は未着。この六行は要約の関数に渡しません。経緯は、その下に、破損の申告が二回あり、写真を依頼した、とだけ置きます。但し書き、金曜を過ぎたら返金しない、を中央の段落だけに書くと、見落とされて返金可能と話します。同じ一行を六行の並びに足します。
四十欄を十ターン積んだときの症状は、モデルが金額を答えられず、配送業者のコードを返し始めることです。五欄に切った版は、十ターン後も八千を答えます。切る前にブロックへコピーしていない版は、履歴が軽くても金額を失います。両方のテストが要ります。短いことと、残っていることは、別です。
下流へ渡す構造から、推論の鎖を抜きます。残すのは、抜粋、URL、公開日、どのクエリで見つけたか、です。親が文章に書き換えてから次の子へ渡すと、公開日が落ち、別の年の数字が同じ主張に見えます。構造のまま渡します。
履歴を省く短さと、欄を切る短さは違います。省くのは、決めた制約のターンまで消します。切るのは、無関係な配送業者のコードだけを消します。前者は写真なしの返金を提案し、後者は金額を残します。続ける依頼で短くしてよいのは、後者だけです。
但し書きを中央にだけ置いた会話では、モデルは返金可能と答え、先頭に同じ一行がある会話では、金曜を過ぎたら返金しない、と答えます。これはモデルの記憶の差ではなく、長い入力の中央が見落とされる差です。主要な制約は、事実ブロックの行として先頭に置きます。詳細の経緯は、その後ろの見出しに置いてよいです。見出しが無く、中央の段落だけが制約を持っている状態が、ロストインザミドルの事故です。
複数の注文を一つの段落に畳むと、八千がどちらの注文か溶けます。ブロックは注文ごとに層を分け、経緯の要約は層の外に置きます。層を要約関数に渡した時点で、数字は物語に戻ります。除外してから結合する、を実装の形にします。